登録年度 | 1996年度 |
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氏名 | 菅原 登 (スガワラ ノボル) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 水質、産業、公害・化学物質 |
主な活動地域 | 宮城県仙台市 |
主な経歴 | 昭和51年に川本工業(株)に入社以来一貫して、工場廃水、生活廃水処理装置の計画・設計・施工管理に従事し、現在に至る。その間、工場の廃水・廃ガスの処理装置の研究開発を含めて、プラント建設に従事。 |
特記事項 | 技術士(衛生工学部門)、公害防止管理者(水質)、一級管工事施工管理技士 |
活動の紹介
工程排水中のBOD成分除去
当該企業は部品製造業の工場で、工程から排出される濃厚排液は当初は回収し洗浄排水だけを処理施設で処理して公共域に放流していた。企業の社会的責任の一端として、行政による規制値の1/2を社内基準として推進する中で、製造工程から排出されるBOD成分について、濃厚液回収の中止(排水処理により除去)が検討出来ないか打診があり、サンプルについて処理試験を実施し、いくつかの方法から最適と思われる方式を提案した。BOD成分の安定的な除去を流動担体で行う方式であった。
精錬排水の環境負荷低減
10年以上前に引き合いを受けて、絹糸の精錬排水の処理について指導していたが、その後使用する原糸が絹から化繊中心に変わり排水の政情が変わったので環境負荷を下げる方法について再度の要請が有った。実務的には今後の事であるが、廃液の採取と分析、作業工程の調査を行って具体的な環境負荷を算出し、最適な処理方法を検討する。
排水中のBOD処理
当該事例は、工程排水の処理装置を以前に設置した事業所で処理装置設置当社は無機物の除去を主眼とした施設であったが、製造工程の変更によりBOD除去の必要性が発生し対応したもので
ある。工場排水の採水・分析を行いBOD成分の処理工程における変動を調査し最適な除去フローを検討した。フローの検討に当ってはBOD成分の解析と生分解性等をはじめとした性質の把握を行い最適な処理方式を検討した。ラボ試験により装置設計を行った。諸元:排水量1400m3/日、原水BOD50mg/ℓ、処理目標BOD10㎎/ℓ。
排水中の有機物除去方法の検討
電気部品工場の排水中に含まれる有機物の除去について、行政規制値の1/2をコンスタントに維持したい旨相談を受けた。現状、排水は凝集沈殿とろ過・活性炭吸着処理し無機物及びSS分を除去している。最近排水中の有機物濃度が上昇し、規制値内ではあるものの、自主基準値の確保が困難となり、今回の相談となった。排水の提供を受けミニプラントを製作し、容積負荷・処理速度・汚泥負荷量等のデータを取り実機の設計を行った。活性汚泥量の保持と、寒冷地の為装置の温度維持に注意した。対象は3名で合計2週間を費やした。
工場排水管理
内陸部の住宅近郊にある無機系の排液を発生する事業場で、排水処理の効率化における提言を求められ対応した。担当者は管理者を含め3名で、2時間/回を3回実施した。当該事業所では、排水中の金属類の濃度とpHのバラつきが大きく、安定した運転管理に時間を要していた。又、金属類の排水中での状態も、単独イオンとして存在したり、キレート剤との反応により分散されていたりと条件がまちまちであった。その為キレート化しない条件を探し出し処理条件を安定化する様指導した。
部品製造工場の排水・廃棄物処理
当該工場は今般製造する製品が大巾に変更となりそれに伴い、排水に含まれる物質や廃棄物の種類や量が大きく変わる事が想定され、適切且つ効率的な処理の提言を求められた。又、今回の変更を機に、排水処理や廃棄物処理について総合的な教育を座学と実習で教育するよう求められ対応した。教育は製造部門、管理部門と複数部門に渡るため数日にわたり分けて行った。
機械部品工場の排水処理施設計画
表題工場の排水処理計画について、客先の総務ご担当者から依頼を受け、計画を作成しました。計画の作成に当たっては、既存製造設備と新規導入設備の調査を入念に行い、運転方法や排水・排気・廃棄物等、インプットとアウトプットを入念に調査し、関連性を充分に調査し作成しました。製造工程では時間の経過に伴い、原材料や運転条件等が変化する場合がまま有るので、その場合の対処方法等についても検討しました。
排水処理装置の運転指導
電子部品製造事業所に、新規に導入した排水処理装置の運転に関し、施設保守・製造管理部署・協力会社ご担当者に運転指導を行いました。参加者は合わせて10名でした。指導方法は、座学二時間と実地指導を三時間行いました。座学では、排水処理装置の基礎、機構、運転管理手法の説明について指導しました。又、排水種類別の処理方法等についても指導しました。実地指導では、実際の機器の使用方法と特に注意する点等について実際に操作してもらい指導しました。