登録年度 | 1996年度 |
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氏名 | 山口 康裕 (ヤマグチ ヤスヒロ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 環境教育、自然観察(植物、鳥、水生生物、昆虫、星空等)、森林保護、森林保護以外の自然保護、市民活動、地球環境問題、環境全般、その他 |
主な活動地域 | 静岡県伊東市 |
主な経歴 | 環境省自然公園指導員、静岡県環境学習コーディネーター、静岡県林業指導員、伊東市市民大学講師、伊東市故郷学級講師、伊東市自然歴史案内人会講師、NPO法人静岡県環境カウンセラー協会、日本自然保護協会自然観察指導員、天城のブナと語る会代表、静岡県ナンジャモンジャの会、伊東市社会教育委員長、伊豆半島認定ジオガイド、静岡県地球温暖化防止活動推進センター外部講師 |
特記事項 | 小中高校の総合学習と教員対象の環境学習指導を行っている。FM伊東で伊豆の自然を放送中。静岡県森林環境教育プログラム策定。森林公園作りと市環境ガイドブック策定中 |
活動の紹介
天城山の森林生態系の将来像を展望する
ライオンズクラブ主催のシンポジュームにおける基調講演として温暖化による植生変化とと鹿の食害による裸地化及び天城山縦走路の荒廃の現状を紹介し、森の衰退が地域に今後どのような影響を及ぼす可能性があるかについて講演を行った。聴衆の中に漁業、林業、山葵、ダイビング等の関係者が居られ自然環境の変異が経済活動に及ぼす影響について心配されているのが伝わってきた。講演後熱心な質問を受けた
城ヶ崎海岸の特徴的な植物観察
伊東市立八幡野小5年生の総合学習で大室山の噴火で流れ出た溶岩流が作り上げた城ヶ崎海岸の海岸林である照葉樹を中心に樹木と林床植物の観察を行う。当地はヤマモモと亜熱帯のシダのリュウビンタイの北限に当たり生徒達にはこの海岸が亜熱帯に属す稀有な場所であることそして特に照葉樹林はかつての森の0.06%しか残っていない事を学び城ヶ崎海岸の貴重さを認識してもらった
アースキッズ
松崎浜崎小学校においてアースキッズ授業を通して温暖化防止の取り組みの実践につながる事例の紹介とエネルギーとCO2の関係を理解するために自転車発電を行い発電のシステムを学び送電線からの電気が如何に便利かを知ると同時に家電の消費によって膨大なCO2が発生する事に気づき節電の重要性を学んでもらった。生徒達は普通の大きさのテレビを5時間見るだけで1ℓのペットボトル1本分のCO2が出ることを知ると「家に帰ったら無駄な電気を消すようにして家族の皆にも協力してもらう」と言うのを聞いて改めてアースキッズの意義を実感した
SDGsの意味と地域の環境変異
法人会女性会員研修においてSDGsの17の目標が市民にとってどのような意味をものか、また伊豆半島において生物多様性の問題点は何かについて講演を行う。
SDGsの背景
昨今ファッション化された感があるSDGsについて建設関連企業におけるSDGsの捉え方について、今なぜ世界はSDGsなのかを知るための1970年代からの世界の環境問題を再認識する講演を行う。公演において建築、建設企業はCO2の排出が多く、単なるCO2の削減敢行との文言だけでは実効性は望めないがこの50年間における悲惨な状況を直視し、次世代への責任を企業としてだけでなく個人としても自覚することで企業活動、個人のライフスタイルに倫理感が生ずればSDGsが単なる理念ではなく必須要件であることを伝える
ジオパーク学習
伊豆半島はユネスコグローバルジオパークに指定されており市内の小中高校でジオ学習を取り入れ、大室山、城ヶ崎海岸の地質地層植生についての野外学習を行う。ジオ学習を通して学校周辺や各自の地域の環境に関心を持つことでジオパークの理念に内在する自然災害の減災にもつながることを伝える
アースキッズ事業
温暖化防止事業の一環であるアースキッズ授業で生徒に家庭のエネルギー消費についてメーターチェックを行わせ、その後で体験授業として発電のメカニズムと自転車発電、ゴミの分別、イラストによる賢い暮らし方等を学んだ後、再びのメーターチェックで学習後のCO2がどの程度少なくなったかを確認させる。各家庭での気づきが温暖化防止につながることを学ぶ
チリメンモンスター
チリメンモンスターは人気のあるイベントでシラスの中からマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ以外の稚魚をゲーム感覚で探し出してもらう。インストラクターが解説の折に上記の各イワシを同定させ、魚を通して伊東市の漁業や海の環境に関心を持たせる
故郷教室と漁業体験
わが市は海と温泉の都市で郷土の産業である漁業を理解するために漁船で定置網を観察し、海の環境に興味を持ってもらえるように堤防からの投げ釣り体験やサップ体験を行ったあと伊東の海でとれたシラスのイワシ同定を行う
アースキッズエコチャレンジ
静岡県温暖化防止センターが行っている温暖化防止アースキッズプログラムで小学生対象に温暖化の現状を紹介しゴミ分別や発電の仕組、自転車発電を体験することで市民としてできる温暖化防止を学ぶ
森林の減少と生物多様性
20~21世紀における森林の減少、特にヒマラヤ-東アジア-日本での照葉樹林の激変によって生物の多様性の低下を紹介し、生態的多様度の観点から郷土の森林の見直しを提案する
大室山単成火山を学ぶ
愛知県の北部中学3年生を対象に大室山において伊豆の単成火山、火山様式、独立峰における動植物の生態について生徒に仮説を立てさせ解説を行う。
SDGsの推進とその理解
地域の子供たち様々な事業展開をしている日本青年会議所の研修においてSDGsの推進を展開するに当たり、会員にとってSDGsについての深い理解が必要とされるため包括的な解説を行った
伊豆半島認定ジオパークツアー
名古屋市の中学修学旅行として伊東のジオサイト城ヶ崎海岸ツアーを行い地質を中心としてジオ学習と、ここで観察できる照葉樹林の生態系について学習を行った
漁業体験
行政主催の故郷教室において漁船に乗船し海洋環境と海岸線の魚付き林の存在が海にどのような影響を与えているのを解説する
ビオトープ管理と言語の展開
別荘地におけるビオトープ構築にアドバイザーとして参画したビオトープが住民の高齢化で管理が難しくなり、引きついた障害者支援施設より管理のあり方と今後の方向性について助言を行い共に汗を流す取り組みを行っている
プレイパーク
市内の子供食堂を運営する団体よりプレイパーク活動を展開したいとの要望を受け企画立案を行い指導をしている。市内の児童公園で巡回プログラムの展開を行っている。
林業従事者のための森林生態系
若き林業家に森林の公益機能・生物多様性・森林土壌等を核にした森林生態系のレクチャーと伐採現場において土壌、植生、森林生産物の利用法など実践的な講義、活動を行う
チリメンモンスターを探せ
シラスに混在するイワシ以外の幼魚を見つけ出すと同時にシラスの幼魚であるイワシ類の同定を行う。このイベントを通じて海洋の環境問題を考える契機としている
伊豆の森林生態系
世界、日本、伊豆半島の森林の現状を紹介し豊かな生態系がこの地球上には最早殆ど残されていない事実に鑑み照葉樹が面として残る伊豆半島の照葉樹林に脈々と存在する生態系の貴重さを理解し如何に保全していくかを考えてもらった
伊東市城ヶ崎海岸の成り立ち
愛知県の中学生を対象とした城ヶ崎海岸の成り立ちを現地を回りながら単成火山からの溶岩の組成によって海岸線の景観が変わることや、柱状節理の形成原理などをまじかで観察し地質から情報が得られることを学習した
ジオガイド養成講座
伊豆半島は目下グローバルジオパークに認定されており、ガイド養成が急務であり、毎年ジオガイド養成講座が開催されている。講座において海岸及び湖沼の環境と植生についての講義を行った
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済
城ヶ崎海岸の照葉樹林について
女性だけのクラブで海岸林の代表的照葉樹タブノキと林床植生のホソバカナワラビ群落について講演を行う。
伊豆半島の成り立ち
市民大学受講生を対象とした伊豆半島のジオを中心とした環境全般の講義を行った。その中で伊豆半島がまだ日本列島に衝突して100万年しかたっていないため半島独自の生態系が残されており、その保全の必要性を学んだ
北岳の動植物の生態観察
ボーイスカウトの子供たちに鹿による里山の荒廃がアルプスの山々でも見られる実態を直に観察することで鹿による食害が植生遷移にどのような影響を与えているかを調べさせ、その中で鹿に食べられない植物を拾い出し破壊された林床植物の復元に活用できないか考えさせた。
伊豆の単成火山について
宇宙少年団の伊豆における単成火山学習において座学とフィールド研修を行った。大室山のスコリア丘から流れ出た溶岩流が景勝地城ケ崎海岸を創り上げた形跡を辿り溶岩の分類と性質を学ぶ
旭山探検クラブ
学校林を活用して生き物調査、サンクチュアリ造りを通じて照葉樹林と落葉広葉樹林の生態系を学ぶ