登録年度 | 1998年度 |
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氏名 | 延島 冬生 (ノブシマ フユオ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、公害・化学物質 |
主な活動地域 | 東京都小笠原村 |
主な経歴 | 市街地都道リフォームに意見具申。小笠原ビジターセンター企画・展示等に協力。小笠原固有植物、絶滅危惧種の分布と生態を継続調査。侵略的外来種の調査と駆除事業協力。島内NPOの自然研究・保全・啓蒙活動参加協力。世界自然遺産登録に係る諸事業・活動参加協力。関係機関に意見具申。 |
特記事項 | 東京都自然ガイド(小笠原)、林野庁東平サンクチュアリーガイド、自然公園指導員、NACS-J自然観察指導員、日本山岳会会員。 |
活動の紹介
侵略的自生種は存在するのか?
世界自然遺産地域の小笠原諸島で、海鳥の生息域に生育している自生種が「侵略的外来種」ならぬ「侵略的自生種」と、新たな分類群をつくり、駆除対象とすることについて、生態系のバランスにどう人がかかわるのかという観点から見直すよう求めた。
小笠原諸島固有種タコノキに交雑の危機!
小笠原村の木にも指定、小笠原諸島固有種タコノキは小笠原諸島を代表する植物だが、硬いトゲが嫌われ街路樹には同属の外来種ビヨウタコノキ(アカダコ)が植栽され交配で個体数も増えた。両種とも雌雄異株の虫媒花で、開花時期が離れ交雑しないと思われたが、2022年異常気象でタコノキの開花時期にビヨウタコノキも開花し始めたので、交雑防止緊急対策を植栽木管理者に提案、対策を求めた。写真はビヨウタコノキ雄株の開花
ビロウ葉の払下げ基準の見直し
ヤシ科オガサワラビロウの葉は戦前、家屋の屋根壁葺き材として利用されてきた。小笠原諸島返還後、帰島した島民によりビロウ葺き屋根が復活し、公共施設の屋根に利用されてるが、採集枚数が厳しくされたことにより、葺き替えが困難になり、伝統文化の継承が難しくなっているので、適正な基準に改めるよう働きかけた。
父島夜明道路旭平(夜明平)脇のノヤシの保護
ノヤシが成長し、葉が電線にかかりそうになっている。世界自然遺産小笠原諸島の区域内、小笠原国立公園第2種特別地域,保安林指定地域,小笠原諸島鳥獣保護区にあり、ノヤシ(セーボレーヤシ)は 小笠原諸島固有種,絶滅危惧種Ⅱ類VU(環境省レッドデータブック,東京都同)を伐採せず、電柱移設を申し入れた。又、道路管理者に草刈りで根元の腐葉土を削り取らないよう申し入れた。いずれも、影響を与えない考慮をすると回答があった。
小笠原村新ペット条例制定について
世界自然遺産の村に住む者は、ペットが野生化しないよう飼い方、頭数、登録などの制限が求めら、旅行者も、連れてきたペットが逃げたり、放逐しないよう、制約が求められる。村条例で、規制をすることが望ましいが、本土の港区・竹芝桟橋で規制すること(越境条例)は、できないので、現行法制度の下に、理解と規制を進めることが大切である。
防災道路の整備計画3案についての意見
・ 計画路線(都住周回路線)に反対する。
・ 島の外周稜線地形は改変すべきでない。
・ ルート案1(地上案)に反対する。
・ ルート案2(トンネル案)に反対する。
・ ルート案3(一部トンネル案)への意見
・ 道路幅員5mで。
・ 戦跡保存への疑問
・ 道路排水集中化への疑問
・ 道路新設・管理による侵略的外来種の増加・拡散への対策を求める。
・ 積極的情報公開を求める。
侵略的外来種アカバナユウゲショウ
都立公園に、侵略的外来種アカバナユウゲショウが生えていることを見つけ、ブログにアップするとともに、小笠原世界自然遺産管理事務局、公園管理者、自然保護NPOに連絡し、まず、侵入が分かっている公園の箇所を駆除することになり、ボランティア募集にも参加し、駆除した。