登録年度 | 2008年度 |
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氏名 | 山口 和男 (ヤマグチ カズオ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、資源・エネルギー |
主な活動地域 | 北海道札幌市 |
主な経歴 | 私の環境保全計画は1991年の米国の大学留学中に始まり、帰国後は専門である環境教育・自然公園計画・エコツーリズムの分野において、公職、業務および市民活動を通じて行ってきました。私の環境保全活動のキーワードは「持続的開発が可能な社会」「森林生態系」「地域貢献」の3つに集約されます。 |
特記事項 | 【資格】工学修士と森林修士を取得。現在は技術士の資格で業務や市民活動へのアドバイスを行っている。【委員など公職】行政関係の委員就任は10回以上。現在2つのNPOの理事を兼任している。【著書・論文学】。 |
活動の紹介
たまには山へ恩返しin裾合平
裾合平にある不朽した木道の撤去と新規木道設置のイベントへの参加。主催は北海道上川総合振興局と大雪山・山守隊。参加者は約50名で200m区間で不朽木道の撤去と新規木道設置を行った。この場所でも残り600mの補修予定箇所が残っており、今後とも継続していく予定。
たまには山へ恩返しin黒岳
毎年恒例の登山道補修イベント(4回目)への参加。主催は北海道上川総合振興局と大雪山・山守隊。参加者は約40名で250袋のヤシ土嚢で登山道の侵食防止工事を実施した。過去の工事個所では荒廃したと登山道の環境の改善がなされている。今後とも同じ場所で継続していく予定である。
「日本山岳保全サミット」開催および参加
第1回目の「日本山岳保全サミット」が 大雪山・旭岳(北海道/東川町)で開催され、その開催団体の一員として参加した。同サミットは3日間開催され、現地視察+シンポジューム+登山道補修実践の3部の内容であった。
山岳環境の保全活動は全国的に実施されてきているが、各地域・各団体同士の連携が薄いのが現状であり、今回のサミットで活動の面的な広がりが見られた。
大雪山赤岳登山道の整備に関する専門家視察
大雪山赤岳の第四雪渓付近の登山道補修に関して北海道庁上川総合振興局より依頼を受けて専門家として現地視察を行った。参加者は管理者(北海道)および環境省の他、北大教授、山岳保全関係者などであった。
結果、現場にて補修内容が決定され、9月と10月に一部補修作業が実施された。来年も継続して実施予定。
大雪山国立公園連絡協議会登山道部会
当該公園での登山道維持管理に関わる部会での構成員として参加を行った。この部会は環境省主催で毎年開催されており既に8年程度関わっているが、管理者・利用者・ボランティア団体など多様な主体が参加していて成果を残してきている。
大雪山国立公園ヒグマセミナー
環境省大雪山国立公園事務所主催の「大雪山国立公園におけるヒグマ情報の共有と発信」についてのセミナーが開催され講演およびワークショップが行われた。その際の全体司会およびワークショップのコーディネーターを依頼された。
たまには山へ恩返し活動in裾合平
大雪山国立公園の裾合平にて北海道上川総合振興局が主催した登山道補修活動への参加を行った。9/3~9/4の2日間で参加者延べ約60名が、老朽化した木道の撤去、植生保護施業などを実施した。
Outdoor Innovation Summit 2021
アウトドアー事業者の連合体が主催する題記集会にリモート参加した。今回のテーマはアウトドアーフィールドの環境保全に関するものであった。SDG’sの昨今でアウトドアー事業者や利用者が積極的に自然環境資源の保全を推進していく機運を感じた。
研究会:「山小屋クライシスーこれからの山岳管理を考えるー」
北海道大学院農学研究科主催の題記研究会に会場参加。北アルプスの山小屋インフラの今後のあり方や関連して登山道およびその周辺環境保全の担い手のあり方などを講師を交えて議論した。
大雪山国立公園登山道の測量設計内容の勉強会
環境省が来年度事業執行する予定の登山道整備内容に関する勉強会にリモート参加した。技術士および市民団体の一員として、整備項目に関して意見を出した。
表大雪山地域登山道維持管理部会
環境省主催の題記部会に部会メンバーとしてリモート参加。シーズン前の登山道管理に関わる関係者からの情報提供や意見交換を行った。
同様の会議はシーズン終了後の12月10日にも行われ(写真)、今シーズンの維持管理作業の結果の共有が関係者間で行われた。
大雪山登山道補修技術懇談会
大雪山国立公園で実施されている産学官民の協働型管理運営体制における登山道の補修に関する懇談会に参加(リモート)。技術士および市民団体の一員として意見を述べた。
講演「大雪山国立公園における登山道管理の経緯と大雪山・山守隊」
大雪山における二十数年来の登山道管理の経緯と最近発足した一般社団法人 大雪山・山守隊に関して、大雪山高原温泉の管理スタッフにレクチャーを行った。
山岳レクリエーション管理研究会 夏合宿
山岳レクリエーション管理研究会の夏合宿として旭岳温泉で参加者10名で研究会を実施した。環境省で進めている国立公園での協働型管理運営体制について、屋久島・尾瀬・大雪山などでの事例紹介などがあった。事例紹介の後に大雪山国立公園での今後の課題などについてディスカッションを行った。
表大雪山登山道管理情報交換会
毎年年2回、環境省主催で開催される登山道に関する情報交換会に出席。
シーズン前の登山道維持管理に関して関係者より情報提供され、共有された。
大雪山・山守隊「昔を探せ」活動に参加
同団体は大雪山国立公園の登山道整備に関わっているが、その活動の一環として1980年代の登山道写真を収集し、現在の登山道と比較してその荒廃の進捗状況をメンバー間で確認している。大雪山をフィールドとしている自分への参加依頼があり参加した。
写真展「大雪山の課題とこれから」
山の日を前に札幌駅前地下歩行空間で8/2-3の2日間で題記のタイトルで写真展を開催した。当方は写真展への助言や当日のスタッフとして関わった。主催は大雪山研究者ネットワーク、山のトイレを考える会、大雪山・山守隊の3団体。
自然観光資源の利用と保護
講演内容
1)我が国の自然観光資源の利用と保護のあり方について
2)今後の自然観光資源の利用と保護のあり方について
3)参加者で考える東川町の自然観光資源の強みと弱み
大雪山の昔を探せ
6月の1か月間で東川町モンベルにて写真展を開催した。その一環として東川町アーカイブス所有の昔の写真を来場者に見せて、現在と昔の違いを見てもらい大雪山の登山道荒廃の現状や昔の登山文化などに焦点を当てた。当方はファシリテーターの補助を行った。
公開セミナー「利用者参加による大雪山の登山道補修とモニタリング」
弘前大学白神自然環境センター主催の公開セミナーの講師として招待され講演を行った。内容はタイトルにあるように大雪山における利用者参加とモニタリングの経緯と実態の紹介であった。
大雪山旭岳における登山道補修作業イベント
8月の活動に続き、環境省、北海道と共催で大雪山・山守隊が行った市民参加イベントにスタッフとして関わった。場所は大雪山旭岳でイベント内容は荒廃した登山道の補修である。カウンセラーとしてイベントへの助言や記録を担当した。
大雪山黒岳における登山道補修作業イベント
環境省、北海道と共催で(一社)大雪山・山守隊が行った市民参加イベントにスタッフとして関わった。場所は大雪山黒岳でイベント内容は荒廃した登山道の補修である。カウンセラーとしてイベントへの助言や記録を担当した。
大雪山・山守隊の一般社団法人化および理事職受託
長らく任意団体として活動してきた大雪山・山守隊の一般社団法人への改組に関して、アドバイスを行った。同時に理事職への就任依頼があったので受託した。任意団体からの経緯も知りつつ、国立公園の管理に関しても知識と経験がある私としては法人化へのアドバイスが適切に行えたと考えている。
大雪山裾合平における登山道補修活動
市民ボランティア参加による登山道補修活動が大雪山裾合平で行われた。参加者はスタッフ含めて42名。自分自身は主催者側の記録係やアドバイザーとして参加。環境省や旭岳ロープウエイ会社の協力も得て、木道新設、法面植生保護、流水溝設置などを行った。夜は反省会や懇親会を開催した。
講演会「大雪山に恩返し」の企画・運営
大雪山の登山道補修の民間ボランティア団体「大雪山・山守隊」の活動紹介の為、夏山シーズン前に札幌市にて講演会の企画・運営を行った。当日は60名強の参加者があり、NHKの番組にも取り上げられて、荒廃する登山道および生態系悪化の実態を参加者および世間に知らしめることが出来た。