登録年度 | 2017年度 |
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氏名 | 室井 泰子 (ムロイ ヤスコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 地球温暖化、消費生活・衣食住、3R |
主な活動地域 | 東京都世田谷区 |
主な経歴 | 温暖化やヒートアイランド対策に有効な具体的な取組として、美しく、楽しいうえに、省エネにもつながるお得な緑のカーテン作りや土づくりの講座を開催してきた。また、年に数回開催していr環境配慮型のクッキング教室では、台所発の環境保全行動が自然と身につくように工夫した。 |
特記事項 | 2000年10月~2003年5月 目黒区廃棄物減量等推進審議会 委員、2008年度 目黒区エコチャレンジ顕彰 個人の部、2009年2月 目黒区環境推進員、2010年3月 公益財団法人東京都公園協会 まちなか緑化インストラクター、2011年度 目黒区エコチャレンジ顕彰 団体の部(めぐろECOJOY倶楽部) |
活動の紹介
通りにあるベンチがある小さなスペースを憩いの場に

私の自宅から駅に向かう少し広い通りには小さな空間が花壇のようになっていてベンチが置いてある場所があります。このベンチは買い物帰りの高齢者や散歩途中の休憩、おしゃべりの場として1日に何人もの人が利用しています。
しかし、ベンチの周囲は雑草や捨てられたごみで散らかっており、とても残念な状態でした。
長いこと考えた末に、数日かけて自分で雑草取りとゴミ拾いをしてみました。翌日、通りかかるとベンチには飲み物の缶が置き去りにされていましたが、帰宅時にはそれが片付けられていました。翌々日にも、その後も同じことがありました。一度きれいに整えた場所を維持しておきたいと思う人がいることがわかり、うれしくなりました。
春になったら、花の種を蒔いて緑化しようと思います。まだ見ぬ賛同者の方といつか会えることを楽しみにしています。環境活動は小さなことからコツコツと実践し、広めていくことも必要だと思っています。
小水力発電を知ろう
化石燃料だけに頼らないエネルギー確保として「小水力発電」について調査研究し、都心部でも同じ仕組みがつくれないか模索するために見学・学習会を開催。
参加者は環境活動グループのメンバーと区の環境保全外郭団体の職員。
水を迂回させて落差でエネルギーをつくる方法は設備の経費も少なく、無駄がなく優れていることがわかりました。
都心の貴重な農地保全の援助
年々、特にGW以降は気温が高くなり、コンクリートやアスファルトで覆われた都心部ではヒートアイランドの影響で酷暑日の連続でした。ヒートアイランド対策に少しでも雑木林や緑地、農地を増やす必要があります。
都心部に近い目黒区にも生産緑地がありますが、高齢化による担い手不足や後継者不足、周囲からの理解が得られないなどで貴重な農地は年々減っています。
今年度もぶどう園の援農をし、「エコまつりめぐろ2024」では区内の農家の紹介をしました。区内に生産緑地があることを知らない区民も多く、アピールの必要性を感じました。また、福祉工房でのお菓子作りに区内農家のレモンを今後利用してくれることになり、作り手と使い手が区内でつながりました。また、夏の猛暑酷暑は作物の生長を阻み、品種の変更など行わざるを得なくなっている現状を知り合いの気象予報士に話したことから、気象予報士も援農に参加するようになりました。
エコまつり2023での啓発活動

「ヒートアイランドを軽減するうえで、都心部における農地の貢献度と生物多様性への貢献度についてを来場者へ説明」
目黒区は2025年までに緑被率を20%にすることを目指し、区民一人当たりの公園面積を2㎡、長期的には5㎡を目指す目標を掲げています。公園や民間の緑地に目を向けるだけでなく、区内にある既存の農地がヒートアイランド対策に貢献していることを収穫した野菜や花の苗などの販売を通じてアピールしました。区民に都市農業の大切さを理解してもらう良い機会になりました。
目黒区内のぶどう園のイベント手伝い
毎年行われている「ぶどう狩り」企画の手伝いとぶどう園の作業手伝いを行っているなかで区内の農業の実態や困っていることを把握しています。
ぶどう狩りには200組を超える区民や隣接する区の住民が訪れるので、農地がとても大切だということを伝える啓発活動の良い機会になっています。
都心の貴重な農地保全の援助

東京都目黒区にあるぶどう農家の援助。
ぶどう狩りだけの販売形態をとり、作り手と食べ手が交流できるような工夫がされている。また、美味しいがデリケートなために市場のルートに乗らない珍しい種類もあるため、区民や近隣の住民(世田谷区にも近い)が多く訪れている。農地は土埃などの問題で苦情が寄せられたりすることもあるが、大きな緑地は夏には周辺の気温を下げることで大きく貢献している。農地が果たしている効果を来場者に伝え、理解してもらえるように活動している。
目黒区内のぶどう農家援農とぶどう狩り来場者への声掛け

都市農業の大切さを一般区民に対して伝える活動と都市農業を継続している農家への援農活動をグループで行っている。
温暖化が進み、気候が昔と変わっていているため、病気などが出やすくなっている。都市農業はヒートアイランド対策に有効な緑地として貴重だということ、決して迷惑なものではないことを周囲の人、ぶどう狩りの来場者へ伝えることで理解を得られるように心がけている。
目黒区立中学校での部活動(生物部)の活動を豊かにするためのサポート

昨年から引き続き、生物部の野菜や花類を育てることの意味(緑化・都市農業が環境保全や温暖化、生物多様性などに貢献している内容など)を伝える。苗の選定や植え方など栽培方法や収穫時期などをアドバイスしている。
目黒区立中学校での部活動(生物部)の活動を豊かにするためのサポート

所属する環境活動団体が10年を超えて活動してきた「山梨県での農業体験実習」と昨年度の目黒区内の生きもの観察会の実績から、中学校の畑を利用した野菜作りを行っている生物部の活動をより豊かなものにするためのアドバイスとサポートを依頼された。現在は生徒、顧問の先生と共に畑を整備し、作付けを開始している。作業を通して都市農業や都市農地の大切さ、野菜の本来の姿(大きさなども様々あることや気候変動によって植物が受けている影響など)や育てるうえで薬に頼らない工夫などを学べるよう現在進行中。
2019年度活動実勢報告提出済
2019年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済