登録年度 | 1996年度 |
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氏名 | 吉田 裕 (ヨシダ ユタカ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 水質、地質、資源・エネルギー |
主な活動地域 | 岩手県盛岡市 |
主な経歴 | 民間企業の地熱開発に関する開発調査、環境アセスメントの他、国が行う地熱開発促進調査では、地下水解析、環境調査などの調査・解析を行った。現在、吉田技術士事務所において、温泉・地熱資源の開発・保護、自然環境保全等に従事している。 |
特記事項 | 環境計量士、技術士(応用理学)、理学博士(名古屋大学)、一般計量士、技術士(総合技術監理) |
活動の紹介
地熱発電所見学会
温泉余剰熱を利用したバイナリー発電所の現場における設備や地下構造の説明を行い、国産エネルギーの有効利用と環境問題(CO2排出量の削減)などについて解説した。
地熱発電所親子見学会
建設中の小規模地熱発電所の親子見学会において、実際の発電設備の説明をするとともに地熱発電の仕組みや、CO2削減への効果、自然環境との調和などを解説した。さらに、発電設備の見学の後で国立公園内の豊かな自然環境に親しんでいただいた。
温泉熱利用バイナリー発電について
未利用の温泉熱エネルギーが豊富にあるものの、実際に発電に利用するにはスケール対策や冷却水の確保、周辺住民の理解、騒音、など解決すべき問題は多い。しかし、これに誠意をもって対応することが再生可能エネルギーの利用促進と地元資源の有効利用につながる。
温泉熱利用バイナリー発電について
衰退した温泉地において温泉熱エネルギーを利用した発電と温泉供給を行って地域を活性化させるための事業内容を解説し、あまり注目されないが重要な要素である冷却水の確保について具体的な提言を行った。
安定運用ができる温泉発電のための資源管理
衰退している既存温泉地の再興を目指すためには経営基盤を強化する必要があり、そのために余剰温泉熱を利用する発電は有効である。その際、長期安定発電がもっとも重要なので科学的かつ経済的な調査・解析を行って開発・維持・管理に生かす必要がある。
温泉熱利用勉強会
地域外の企業による地熱開発に対する対応と自らの財産である温泉とのかかわりあいについて、熱利用の方法や温泉の形成機構などの視点から理解を深めるような勉強会を開催した。
地熱勉強会
再生可能エネルギーの固定価格買取制度の普及で温泉発電に着目されてきている。最近は太陽光発電の買取価格下落を受けて温泉や自然環境に関心が薄い事業者も地熱発電に感心を示しているが、事業者の質を適切に判断しないと温泉地が荒廃する可能性もある。これを防ぐために温泉事業者は温泉資源について今まで以上に理解を深める必要があり、この目的で勉強会を開催している。
地熱・温泉発電の開発にかかわる諸問題
脱原発の流れの中で再生可能エネルギーの利用が進んできたが、数ある再生可能エネルギーのうち太陽光発電のみ突出している。地熱・温泉発電は太陽光や風力と異なり短周期の不規則な変動がなく、比較的利用率が高いという利点があり今後進めるべきであるが環境に配慮することはもちろん必要である。蒸気中のガス、熱水放出、周辺樹木への影響、既存温泉のモニタリングなどの解説を行った。セミナーは1日で、依頼企業とその取引先企業の社員を対象とした。