登録年度 | 1996年度 |
---|---|
氏名 | 野田 雅滋 (ノダ マサシ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 大気、水質、環境マネジメント・監査、廃棄物、土壌・地下水、環境アセスメント、騒音・振動・悪臭 |
主な活動地域 | 福岡県久留米市 |
主な経歴 | 昭和52年4月より現在まで、(財)九州産業衛生協会・九州産業衛生センターに勤務。大気・水質等諸調査業務の主任技術者として調査の企画・立案を行うと共に、環境保全に関する技術指導を行う。又、職場環境の測定・評価等に精通し、作業環境改善のコンサルティングを行う。 |
特記事項 | 環境計量士、作業環境測定士、公害防止管理者(大気、水質)、特別管理産業廃棄物管理責任者、平成8年9月「福岡県労働基準協会労働衛生功労者賞」受賞 |
活動の紹介
事務所内における照度不足の解消について
A事業者から、隣接する建築物の影響で事務所が暗くなったので相談を受けた。現状は、対象事務室の北側に3階建ての建築物が建設され、室内が暗くなり業務に支障がでているとの事だった。被害者と建築物の所有者との協議で反射鏡を設置することとした。また、室内全部に光が届くように計算し、設置台数を考慮した。その後、スマホ内蔵の照度計で計測した結果、事務所衛生規則の基準を満足したので、これを持って両者が了解した。
農業用暖房ボイラーからの灯油漏洩事故について
A地域のイチゴ栽培農家で、暖房ボイラーのタンクから灯油が漏洩し他者の農地を汚染した。その汚染土対策と補償マネジメントを下記のとおり行った。汚染土対策はタンクからの量は数十リットルだったためできるだけ回収するとともに、天日で乾燥し、その後深く土を耕作した。補償のため汚染面積を算出し金額の基準設定した。加害者及び被害者との協議を経て合意書に署名し、終了した。
騒音規制法から、和太鼓団体の練習への指導
A自治体の担当者から、同地区の廃校舎で和太鼓団体の練習で発せられる騒音苦情があり相談を受けた。練習は毎日ではないが、夕刻から夜九時頃まで続き周辺住民はテレビの音さえ聞こえないとのことであった。現状把握の為、スマホの騒音計で測定してみると騒音規制法での基準値を遙かに超過していた。この事をを責任者に説明し、練習頻度と叩く強度を抑制してもらった。
牛ふん堆肥製造所より悪臭問題への進言
牛ふん堆肥製造所より悪臭問題で、周辺住民からの苦情があり対策と改善方法等の依頼があった。悪臭防止法の対象とはならないものの、法律に則った対策を行うよう進言し、①臭気の漏洩防止のた密閉状況を確保すること②発生元がアンモニアが主成分のため散水を行うこと③散水や蒸気等の余剰水は元に戻すこと、等を指導した。
ある事業所での異臭問題
小規模の工場と事務所が同じ空間にあり、職員の多くが異臭を感じ、一部の職員は嫌悪感があるとのことで相談を受けた。対象の職員に被害状況と最近の工場の稼働状況などを聞き取りした。原因と思われる匂いの質と濃度の分布を把握するためポータブル臭いセンサーをもちい、各所を測定した。その結果、玄関に設置している消毒用アルコールとマスキング用芳香剤が互いに重複した臭気原因なっていた。よって、芳香剤の撤去とアルコールの密閉化を指示し解決した。
クリニックにおける空調設備改装に伴う空気環境測定
あるクリニックにおいて改装と空調設備の更新時に、院長室等で長時間いると頭痛と目がしみるとの苦情があり、設備に原因があるのでないかとの疑念をもたれ、設置業者から相談を受けた。現地を視察し・その症状からシックハウスと思われたので、検知管で数カ所で有機溶剤の測定を行った結果、新しく設置した据え付けの書棚付近から濃度の高い測定値か検出された。よって、しばらく窓等を解放し、しばらく使用しないことを説明した。後日、再度測定した結果、基準値を下回る結果がでたので使用を開始する事ができた
食物残渣肥料工場における雨水等の臭気・汚水低減対策
食物残渣肥料工場で雨水等の悪臭と汚水等が周辺住民、特に隣接する特別障害者支援施設から改善要請があり、当該市役所とともに指導があった。現状は工場周辺の雨水等を活性炭とゼオライトで吸着処理を行っていたが、水質での吸着材の破過時間は短く効率が悪いため、浄化槽の設置を提案した。
雨水だけでは浄化槽内の栄養分が不足するため、事務所内の生活排水の一部を迂回させ槽内に環流させた。
支流河川における護岸工事時における濁水低減対策
河川の護岸工事に伴い、濁水が放流されていたことで下流漁協組合より改善要請があったので、請負建設会社から助言求められた。現状は、濁水の濃度と量は少なかったが、間欠的に放流されていた。対策として、沈砂池(5m×5m)を2連結作製し凝集剤(PAC)を添加し濁水の低減を行った。
沈砂池の最終放流水の基準として、濁度を指標として濁度計を設置し管理した。また、事故的な濁水の放流が起きないよう、水質管理者に水質の管理方法と記録等を確実に残すよう指示した。
2019年度活動実勢報告提出済
2019年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済