登録年度 | 1996年度 |
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氏名 | 倉田 智子 (クラタ トモコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、資源・エネルギー |
主な活動地域 | 千葉県鎌ケ谷市 |
主な経歴 | 85年に国立公園サブレンジャーとして活動開始。身の周りの自然の大切さに気付き地元へ、自然観察やホタルの保全、プールのヤゴ救出などに取組む。元NHK学園自然観察講座講師。水生生物・河川環境ほか里山や生物多様性をテーマに活動。 |
特記事項 | NACS-J自然観察指導員、鎌ヶ谷市廃棄物減量審議会委員、鎌ヶ谷市環境市民会議委員、日本環境協会こども環境相談員、日本河川協会会員。「かわ・水・みどり」主宰 |
活動の紹介
絵本「ジンガサハムシの夏」
金色の虫を発見。ハムシというが、農作物に被害を与える種類ではない。透明なカプセルトイのような姿は愛らしく、飼育した。
卵鞘から幼虫になり、日々大きくなっていく。成虫のまま越冬すること、食草のことなど、観察の面白さを伝えたい。
一級河川に流入する水路の水質
一級河川の河川改修を機に、管理用道路が市民に開放された。以来、毎月地域住民が、自然に親しみ、散策路のゴミ拾いや草刈りに精を出している。「身近な水環境の全国一斉調査」に参加し、また地元の小学校と連携しての「鯉のぼり事業」を行なっている。
集合地に近い流入水路は、2023年夏、酷い汚濁に見舞われた。下水道完備地区であるが、以前には食品系の事業所が疑われ、今回は、接続していない地区があるという。少雨、高温の影響もあるが、次年度は解決に持って行きたい。
「ホタル保全団体」活動記録の作成
会員が高齢化し、保全活動が休止状態となった団体の解散にかかる会計と機材処理を実施。現在20年間の活動記録作成中である。
カタクリの自生地見学会
カタクリは近頃都市公園の植栽に使われ、容易にみられるようになったためか、自生地での市民の振舞いに懸念されるものがある。北側斜面のカタクリに満足せず、反対側も見たいと足を踏み入れようとする。設置された解説板数種では理解できないと見える。
市街地での保全現場で、地理的条件、生活史の他、周囲との比較で温暖化などの解説に努めている。このフィールドはオープンであり、高齢者にも体力的な負担がなく参加できる。居合わせる一般の方々への対応もしている。
沼を生き物たちでいっぱいに
沼は水深が浅いため、夏場の汚濁が著しい。しかし生き物指標と照らし合わせると、見た目の汚れからは想像できないステキな生き物が出現する。生き物探しと水草植栽は夏休みの思い出の入り口。所要時間2時間
そして「きれいにしてほしい」という市民の意見には、生き物たちが異を唱えているように思えてくる。生き物の記録は蓄積されている。
河川保全団体活動支援
外部から活動助成を得ることが出来た。また清掃活動により市の善行表彰がもたらされた。会員の高齢化が進み会員数は減っても、毎月の例会参加者数は変わらないことは喜ばしく、励みになっている。地元の小学校と連携しての「鯉のぼり事業」は地域の風物詩になった。
会員のほか、散歩の市民が川の急な異変を察知し、各自、市と連絡をとることも普通になった。
カタクリの自生地見学会
自生地はオープンであり、住宅地の一角という限られた空間である。単一であるため、高齢者にとって体力的な負担が少ない。カタクリ自生の地理的条件、生活史の他、周囲との比較で温暖化などの解説に努めている。居合わせる一般の方々への対応もしている。所要1時間
環境カウンセラーのガラパゴス見聞録
世界遺産の地で「見て、聞いて、不思議に思い、調べて、考えた」結果である見聞録をようやく世に出すことが出来た。
3月完成予定のところ、2校の最中に、動物の固有種が1種加わるというビッグニュースがもたらされた。これを盛り込まなければ拙著は古い内容のものになってしまう。事実を精査し、差し替え、付随する部分もすべて書き改めた。出版社の校正は4校まで及んだ。大分遅れたが、6月末完成、書店に並ぶことになった。B5版、216頁。
「ホタル保全団体」活動記録の作成
昨年に引き続いての作業。編集案に基づき、資料収集、選別、構成や原稿依頼を行った。完成は2023年9月の予定。元会員のほか希望者に配布。
市の諸施設で閲覧できるようにする。
ホタルの里保全団体の解散のための手順と、今後に向けての助言
会員が高齢化し、保全活動が休止状態であった団体からの相談。近年の自治体の施策転換により、会を解散する仕儀となった。メンバーへの通知や合意を得ること、保有する道具類の処分、会計の清算等の実務を指導した。また20年ほどの活動記録作成を提言した。編集案を提示した結果、作成の責任者を務めることになる。
水域(○○○〇沼)の水生動物調べ
○○沼の水質は○○川と同質で、湖沼の環境基準数値には到達していない。水生植物の再生により植物体の働きで有機物を吸収させ、水質向上を果たせないかと考え、○○○○沼を実験場としている。その一環で水域の生き物を観察、環境学習の役目も担う。
参加者にも持続性があり、家族の歴史といえる感想を今年度聞くことが出来た。関わる自治体も環境学習の効果を認めている。今年度の参加者40名。
河川保全団体活動支援
活動日は毎月第2日曜日、会員は河川散策路の清掃や植栽の手入れ、草刈りなどに就く。広報編集発行や水質検査、自然観察の情報を提供のため、川の見守りを別にしている。季節感を盛り込んだ広報を通じて、自然に関心を持ってもらいたいと思う。コイの放流回避のため、地元の小学校と連携しての「鯉のぼり事業」を毎年行なう。布地を用意し、絵付けを小学生が担当、掲揚は約1か月で地域の風物詩になった。「身近な水環境の全国一斉調査」に参加している。会員が川の急な汚濁を発見し、市と連絡をとることも普通になった。
カタクリの自生地見学会
カタクリは近頃都市公園の植栽に使われるため、鑑賞のみに陥っている。市街地での保全現場で、地理的条件、生活史の他、周囲との比較で温暖化などの解説に努めている。このフィールドはオープンであり、高齢者にも体力的な負担がなく参加できる。居合わせる一般の方々への対応もしている。
著作・出版
世界遺産の地の見聞記を2018年から構想を練り、3月に出版元へ原稿を持参した。データの追加、内容の見直し、差し替え、著作権関係の手続きなどを経て、2022年4月末にようやく出来上がる。環境カウンセラーとして自然環境が得意であり、しかし動植物ばかりの話題でなく、ごみやエネルギー問題の報告も含まれる。特筆は1959年の「海鷹丸」の航跡である。B5版およそ200頁。
令和2年度〇〇沼の水生動物調べ及び沈水植物植栽
コロナにより市民参加は中止。植栽のみ実施。
沼は2020年夏、アオミドロの発生が多く、利用者からの意見・苦情が多いため管理自治体から微生物資材投入の打診があった。水環境は年ごと、季節ごとの変化が大きく、環境学習の切り口には様々な角度で対応できることから、反対の表明をした。
鎌ケ谷市環境パネル展
6月に環境パネル展、10月に環境フェアがあり、それぞれ7~10日間の展示がある。展示により環境問題への啓発を行っている。今年度はコロナにより両イベントとも中止になった。
展示用に近隣の調節池建設や、川の流路変更工事など土木工事の写真撮影にいそしんでいる。発表の日が待ち遠しい思いである。
忘れないで福島
南相馬市 EC・〇〇さん作成の東日本大震災・被災地からの報告ファイルの構成・校正などを手伝っている。併せて鎌ケ谷市における活動として「福島を伝える会」を立ち上げ、展示のための事務手続き、諸作業を担う。市民祭りには「騎馬武者行列」もあり、相馬野馬追を含め、被災地・福島の現状を伝える場となっている。展示は今年度中止であった。
〇〇川に親しむ会 自然観察会
川の清掃活動団体で、草刈りやゴミ拾い、花壇の手入れだけでなく川沿いの自然を楽しもうと企画された。季節ごとの変化を感じながら、自然を楽しんでもらっている。反応が良く、スケッチや俳句なども届くので、掲示している(添付写真)。加えておせちのゆり根の中心を少し残して植えると花が咲くことや、植栽木のロウバイが実から発芽することなど、参加者の身の周りに話題を拡げている。
2019年度活動実勢報告提出済
2019年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済