登録年度 | 1997年度 |
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氏名 | 中嶋 洋 (ナカジマ ヨウ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 廃棄物、環境計画、環境全般 |
主な活動地域 | 宮城県仙台市 |
主な経歴 | 昭和49年4月から平成8年8月まで、パシフィックコンサルタンツ(株)に勤務。上下水道、河川及び廃棄物関連の計画設計業務に従事。平成8年10月、日本技術開発(株)に入社し、河川、廃棄物及び環境関連の計画設計業務に従事。平成13年4月以降は、サンコーコンサルタント(株)で主に水環境関連業務に従事。 |
特記事項 | 技術士(建設部門:河川・砂防及び海岸、登録番号 第18888号) |
活動の紹介
トンネル濁湧水処理全体システムの計画検討
国道256号のタラガトンネルでは、茶褐色を呈した濁湧水が度々発生している。この濁湧水については、板取川に生息するアユ等への影響を軽減すべく板取側坑口の既存処理施設にて沈殿処理した上で河川放流されている。本計画検討では、アユの生息環境を見据えて長期安定した濁湧水処理水の河川放流が可能となるよう、アユの遊漁期における水質調査解析や既存処理施設の能力評価も含めて今後の処理全体システム3案(新設処理施設整備案、既存処理施設・導水路活用案、既存処理施設改造案)を導出して施設整備に向けた計画検討を行った。
サクラに配慮した護岸改修構造について
東京都上野公園内の不忍池はサクラの名所として全国的に有名である。近年、不忍池周囲の護岸に近接して植えられたサクラの根の生長によって既設護岸の一部に石積ブロックの崩落などが目立ってきた。サクラの根系の健全な伸長が可能となるように「護岸位置を樹冠先端付近まで前出しして、護岸前面を緩傾斜で玉石積みし、護岸背面を根系の伸長区域として盛土する構造の自然系護岸」を提案した。
露天坑水処理汚泥の処分方法に関する予備検討
本研究はヒ素やラジウム等の有害物を含有する露天採掘場跡地坑水等を処理対象とする坑水個別処理施設から発生する澱物について現地凝集作業・脱水試験・固化処理試験などを実施して、今後の露天坑水処理汚泥(脱水ケーキ)の処分方法の基本方向について予備検討を行うものである。
露天坑水個別処理施設建設に向けての事前試験
国立研究開発法人G研究開発機構様より、旧N鉱山閉山措置事業の一環として「露天坑水個別処理施設建設に向けての事前試験業務」を受託した。同業務では実際に稼働予定のラジウム・鉄処理設備と同種の実機群を現地に仮設置して凝集沈殿並びに汚泥脱水実機試験を行い、処理水や汚泥脱水ケーキなどの物理化学的性状を分析調査した。そして試験調査結果を整理評価した上で、露天個別処理施設の実施設計における技術ポイントを抽出整理した。