登録年度 | 1997年度 |
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氏名 | 渡邉 隆 (ワタナベ タカシ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 廃棄物、リサイクル、環境アセスメント、環境計画、環境教育、地球環境問題、環境全般 |
主な活動地域 | 岐阜県各務原市 |
主な経歴 | 昭和57年4月より(財)岐阜県公衆衛生検査センターに勤務。平成2年3月まで浄化槽法定検査を担当。平成2年4月から現在まで環境保全課にて、一般廃棄物処理計画及び建設等のコンサル業務、土地開発等に伴う環境影響評価業務に従事。その後、日本ガイシにて廃棄物処理施設建設に従事。 |
特記事項 | 薬剤師、衛生検査技師、公害防止管理者(大気第1種)、廃棄物処理施設技術管理者(ごみ処理、し尿処理、一般廃棄物最終処分場)、臭気判定士、岐阜市学校薬剤師担当 |
活動の紹介
井戸水の残留塩素濃度について
G県G高校からグランドの手洗いとトイレ専用の井戸水が、残留塩素濃度が高く、塩素臭がするとの相談があった。当該施設は、井戸水をくみ上げるポンプに連動して次亜塩素酸ソーダが注入されて、圧力貯留タンクで貯める方式であった。薬注ポンプの薬注レベルが何らかの事情で高くなっていた。レベルをさげて残留塩素濃度を0.1ppm確保した。なお、貯まっていた圧力貯留タンクの水は、ドレン管より全量捨てるよう助言した。
教室の換気について
G県N小学校から新型コロナウイルス感染症が第5類に変更されたが、夏期の教室の換気方法について相談があった。夏期の冷房を使用する時期は、換気を優先すると教室の冷房効果が出にくいとのこと。教室の換気は、二酸化炭素濃度で把握するが、1000ppmを超えないように空気の入れ換えが重要。教室には換気扇が2台設置されているので、換気扇側の窓を閉めて、換気扇の反対側の前後2か所の欄間を10~15㎝開けるよう助言した。
夏場の教室の冷房と換気について
G県内の高校から夏場の教室における冷房と換気について相談を受けた。外気が40℃近い日には、冷房を稼働させても換気を行うと教室の温度が30℃を下回らないとのこと。学校環境衛生基準では温度は、「18℃以上28℃以下」となっているし、熱中症対策の観点からも温度が下がらないので心配しているとのこと。効率の良い換気として教室の前後、左右の欄間4か所をそれぞれ10cm開けて、さらに、サーキュレーターを補完的に活用することを勧めた。また、授業中の水分補給も勧めた。
新型コロナウイルス感染症防止と教室の換気について
教職員向けに教室の換気の重要性について、新型コロナウイルス感染症予防の視点から30分間の講演をした。エアロゾルは、3密(密集、密閉、密接)を守っていても感染する場合がある。直接飛沫を浴びなくても教室に長時間浮遊するエアロゾルを吸い込むことで、感染がおこりクラスター発生の要因となる。そこで重要になるのが「換気」なので、冬季や夏季のエアコン使用時においても教室前後、左右で4か所の窓の開口が必要であること。
学校の給水管と排水管の系統把握について
G市N小学校から過去に校舎の増改築を繰り返して、給水管と排水管の経路が不明で日常の水質点検は実施しているが、確実に点検箇所が各経路末端か不安なので指導・助言を求められた。過去の工事図面を入手し、市水の量水器から下水道の入り口までを現地と照合しながら変更箇所を確認した。給水管と排水管の見分け方は、給水管は保温材でラッキングされているが、排水管は鋼管が露出しているので区別できる。また、高置水槽方式から加圧ポンプ方式に変更されていた。最新の給水と排水の系統図作成に寄与できた。
教室の換気の必要性と効率の良い換気について
G市N高校で新型コロナウイルス感染症予防の観点から、生徒を対象に換気に関する講演を行った。教室の換気の基本は、常時教室の左右、前後の窓や欄間、出入口扉を10㎝から20㎝開けて新鮮な空気と入れ替えること。換気状況は季節、気温、湿度、風の有無等で異なる。扇風機やサーキュレーターを活用することで効率の良い換気ができる。日差しのある日は、カーテンを使用しますが空気の流れを遮断することになるので、時間経過に応じたカーテンの使用が重要になる。