登録年度 | 1997年度 |
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氏名 | 丹生 光雄 (タンジョウ ミツオ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 大気、水質、環境マネジメント・監査、廃棄物、エネルギー、クリーンテクノロジー、地球環境問題 |
主な活動地域 | 兵庫県西宮市 |
主な経歴 | 昭和45年、住友化学工業(株)入社。平成11年退職。現在、タンジョウ技術士事務所。同社では、(1)本社技術部で工場の排ガス対策の企画(2)研究所で工場の廃棄物対策・有効利用技術の開発・研究(3)環境保全技術の調査・企画を担当。 |
特記事項 | 技術士(化学部門)、CEAR環境審査員補、公害防止管理者(大気1種、水質1種、振動)、危険物取扱者(甲種)、高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)、国際環境カウンセラー、廃棄物対策・有効利用関連特許出願:13件。 |
活動の紹介
EA21審査
エコアクション21地域事務局大阪の審査員として、O社(大阪市内,商社)の更新審査を実施した。審査では、如何に環境経営に根差した取組を行っているか審査し、優れた点を積極的に褒めるように意識している。また、エネルギー削減・省資源に、如何に務めているかを監査し、法順守、現場の管理につて不備な点は積極的に改善をするよう指導している。 ここ2,3年間審査をさせていただき、社長とは大変懇意にさせていただいている。
湯川記念科学セミナー参加
毎年西宮市が主催する「湯川記念科学セミナー」に今年も参加・聴講した。令和5年度は、「量子の世界を計算する」というタイトルで、京大・基礎物理研の伊藤悦子氏、「量子小数多体系、ハドロン、原子核:物理学の不思議から未来技術へ」というタイトルで、阪大・核物理研究センターの中野貴志氏の講演があった。いずれも地球環境よりもう一回り大きな観点での話であり、大変参考になった。
EA21審査
東大阪市(本社)の企業(製造業)の更新審査を行った。東京と名古屋にも事業所があり、計2日間審査を行った。計器関係の老舗であり、数年前には当時の安部首相の訪問を受けたことのある優良企業である。今回、4回目の審査であるが、社長は極めて実直な人でEA21の活動も地についている。製造技術は、KH等の多い伝統的な技術であるが、この企業が末永く続くことを祈りたい。
EA21審査
EA21更新審査(大阪市内,小売業)を実施した。受審者は官庁関係(国税庁等)の舎内にある売店・喫茶室業務に従事している業者で、入札時に環境への関心が問われるようである。官庁の建屋内で業務を行っているため、自由度が制限を受ける点が多い。EMSの立て方、「課題とチャンス」の考え方もかなり制限を受けることが経営層の悩みである。
内部監査員の教育(講師)
関西地区の大手化学会社のEA21監査員養成を社長からの要請で実施した。昨年に引き続き、今回2回目であるが、今回の対象者は12名。午前、午後に分けて、「2017年版EA21の要点」及び「監査員の心得」を講義し、最後に試験を実施した。また、試験の解説を行った。特に強調したのは、内部監査は外部監査以上に重要で、うまく取り組めば、従業員の意識向上に優れた効果を発揮すること、現場の監査を重視すること、の2点である。
公益社団法人大阪技術振興協会うつぼ技術研究会9月例会
同上の会合(Web会議)で、講演を依頼されプレゼンをおこなった。演題は「SDGsを成功させる方法を真剣に考えよう」。
最近、盛んにSDGsが叫ばれるが、十分に意味を理解しないまま、漠然とした環境活動をおこなっている場合が多くみられる。エントロピー増大の法則(熱力学第二法則)の概念を説明し、増大の速度をできる限り抑えることが「持続可能な発展」のための方法であることを説明した。
日本技術士会経営工学会8月例会
「ゼロカーボンに向けた鉄鋼業での水素利用」(村上太一氏,東北大)及び「水素専焼発電所の実情と今後の展望(高橋良一氏,イーレックス㈱」の2講演をWeb会議で聴講した。次世代エネルギーとして、水素の利用が現実的になりつつある事情を理解できた。水素を燃料とした航空機の構想もあり、世の中の大転換を予想させる話題として大いに参考になった。
EA21審査(M社)
M社の中間審査(2日間,2名で実施)を行った。自動車販売業、本社を含め45店舗,従業員数:1029名,売上高:333億円。2名の審査員で本社及び6事業所(店舗)を2日間かけて審査した。
環境研究会記念公演会
「持続可能な発展とは何か? 持続可能な発展をするために何をなすべきか?」について講演した。まず、エントロピーの概念を説明し、ハーマン・デイリーの唱えた「持続可能な発展の3原則」は、エントロピーの概念に裏付けされていること。また、地球の大気圏、水圏の循環の仕組みを解説した。ハーマン・デイリーの3原則を実現するためにLCAの手法を用いることを提案した。
EA21審査(O社)の中間審査
審査企業は、工業薬品等を扱う商社。本社:大阪市内,従業員数:82名,売上高:360億円。化学品商社としては老舗であり経営は安定している。
経営方針、環境経営目標の管理、実施体制、現場の維持管理等、EMSの運用について問題はなかった。
島根大学学生・院生に向けた講話(2時間)
島根大学総合理工学部の研究室から依頼を受け、技術士補の学生・院生を対象とした技術士試験及び環境問題(SDGs等)に対する講話を行った。この中で、SDGsとは何かなど地球環境問題全般に関する考えを講話した。また、技術士試験を受けるに際しての準備と心構えを話した。
エコアクション21(EA21)審査員力量研修会(6時間)
EA21審査員力量研修会(地域事務局:ひょうご)に参加し、事務局の運営、環境関連法規について講話があり、ワークショップで「審査時における課題とチャンスの取りまとめ」について、事例発表があり発表した。また、別の力量研修会(地域事務局:大阪)にも参加(10月12日:Zoom会議)した。
編集委員会全体会議(2時間)
技術士集団である大阪技術振興協会機関誌の編集委員全体会議は、全編集委員14名で毎月号の編集企画を行っているが、委員として参加し、著者の選定、原稿の校閲等をおこなった。環境に関する原稿も多く、当会のホームページに掲載し啓蒙を行っている。当会合は、2020年に4回行い全てに出席している。
エコアクション21(EA21)環境審査活動(2日間)
EA21審査員としてA企業の環境経営審査(6月18日、19日)を行った。環境経営目標の達成状況、環境法令の遵守状況、CSR/GDP、緊急事態への対応状況、環境教育の実施状況、PDCAの運用状況等を審査しアドバイスを行った。後日、企業へのアンケート結果では大変役に立ったとの評価を頂いている。A企業以外に、2020年は4団体のEA21審査を実施した。
豊かな空と海を守ろう(2000字原稿)
大阪技術振興協会機関誌6月環境特集号に掲載した。SDGsに関連して、エントロピー論、天体としての地球の気候変動、人類が原因の気候変動、大気・海流循環のバランスと崩壊、温暖化阻止論、コロナとSDGsのゴールについて論じた。他に5月号、7月号にも関連記事を掲載した。