登録年度 | 1997年度 |
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氏名 | 井芹 寧 (イセリ ヤスシ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 生態系・生物多様性、水質、公害・化学物質 |
主な活動地域 | 福岡県福岡市 |
主な経歴 | 昭和56年4月から現在まで、西日本技術開発(株)に勤務、発電所・ダム建設・リゾート開発の環境アセスメント業務及びダム貯水池・河川の水質管理、富栄養化防止対策法の研究開発業務に従事。 |
特記事項 | 技術士(建設-建設環境、水道-水道環境)、公害防止管理者(水質、大気)、環境計量士、自然観察指導員、水質浄化装置(科学技術庁注目発明)、電力土木技術協会高橋賞(平成4年)、ダム工学会論文賞(平成11年) |
活動の紹介
日本海洋関係研究所との国際共同研究を目的とした会議
日本側研究者を招き,中国環境の現状,研究体制の紹介を行った。
日本企業中国大学共同研究の実施
アオコ対策に関する日本企業と中国大学の連携をコーディネートし,日本企業を招き,中国対象地域で合同会議と現地踏査の実施。
国際底質環境調査解析プロジェクトコーディネート
日本の大学との国際共同研究立ち上げのコーディネート及び現地共同調査の実施。
水質保全設備復旧に関する指導
異常を生じた水質保全設備の復旧方法に関する助言を求められ,2日間にわたって,資料を送付し,問題の少ない復旧方法の指導を行った。無事,施設は現状復帰された。
日本水環境学会Forumにおける紫外線LEDによる環境改善成果発表
紫外線LEDを利用した,アオコ及びその生産毒分解に関する1年間の研究成果を発表した。
日本中国水質浄化共同研究申請助成
日本と中国の大学と研究所共同研究プロジェクト申請に関して,中国側大学から日中間の調整を依頼された。3ヶ月間日本,中国側両国側と連絡を取り,相互の調整をとると同時に,申請の指導を行った。無事申請は受理された。
毒性アオコ発生のリモートセンシング、環境DNAによる予察、対策技術開発
中国における毒性アオコの対策技術開発に関して、日本の技術を導入し、事業化も含め企画、計画指導した。
分散型水処理施設の高度化に関する研究
中国における分散型水処理施設の高度化に関する研究に関して、日本の技術を導入し、事業化も含め企画、計画指導した。
水生態環境保全に関する教育、研究
中国の太湖のアオコの対策と、水産資源の回復のための生態的修復対策の実施及びその効果の検証。
ダム貯水池水質保全対策技術指導
以前、提案し設置したダム貯水池水質保全施設(流動制御フェンス)が、洪水等のため一部埋没し、機能を発揮できなくなる可能性があるため、その更新、改善方法に関する技術指導を実施した。
衛星データを用いた水質管理
ダム管理者の水質調査人員の高齢化により,現地調査が出来ない状況となった。衛星データをつかい代替が出来ないか,コンサルタント業者の依頼で指導を行った。
河川の濁り対策に関する助言及び技術指導
企業より都市河川の濁りを速やかに改善する方法に関する,助言を求められた。環境に優しい手法として食品となる資材を活用し,事前に実際の河川水を採取し,最適な条件を求め,方法を伝え,資材も提供した。
市民公園内の水質管理に関する助言
中国温州市の親水公園の池の水質管理に関して、市の管理者より相談を受け、現地踏査を実施、生産層の交換率をアップする方法を放水堰の工夫で行うこと、流入側に植生帯を設けることなどを助言。活動は1人日
都市河川の浄化対策への助言
温州市の都市河川の水質浄化対策に対し助言を行った。現地調査の結果、マイクロバブルの対策が行われているが、DOの改善効果が全く現れていなかった。DO対策効果の定量的評価方法や効果のある施設の設置方法に関して助言を行った。活動機関は2人月。
アオコの緊急対策依頼
温州市の市民公園でアオコが発生、現地調査を依頼された。原因は問題のないミドリムシであることを、検鏡により明らかにした。作業3人日
香川県、島根県お堀等水質浄化方法に関する指導
お堀等の小水域の水質浄化方法について指導を行った。
新型マイクロバブルの現地実験の指導
新技術である荷電したマイクロバブルによるアオコ対策装置の現地実験方法に関する指導を行った。実験場所の提供も試みたが、天候等の条件により本年度は実施できなかった。
湖水流動装置現地適用方法の指導
湖水流動による富栄養化対策設備の現地適用方法に関して指導を行った。
技術的な課題に加え、国の富栄養化防止体制についても、十分把握し、実施していくことが重要であることを伝え、大学の国アドバイザーへの相談方法等について指導を行った。
水質浄化装置の現地適用について指導
マイクロバブル等水質浄化施設のアオコ発生水界等への技術的、制度的適用方法のの指導を行った。
次年度、条件が整えば、共同で、現地実証試験後、実用化を目指すこととなった。
海域養魚場水域の水質改善方法の助言、指導
海域養殖施設の水質改善を目的に、ジェット水流、マイクロバブル発生装置の設置方法等に関して、助言、指導を行った。
指導内容に基づき、次年度現地で実用検証試験を行うこととなった。
九州地区地域活性化のための書籍執筆
技術士会関連活動として、九州地区地域活性化に活用できる書籍の執筆(水環境部門)、編集委員活動
LED技術を利用した水域環境改善技術の研究開発
LEDを用いた水環境改善機能微生物の活性化による水域環境改善技術開発を目的として、室内試験、現地試験を実施し、検証施設を設計、製作した。
工事濁水の発生防止法の助言、指導
河川における工事濁水の環境影響の軽減を目的に、濁質含有河川水の制御方法の助言、指導(合計2時間)を行った。
現地条件から可能な範囲で、対策を実施することとなった。