登録年度 | 1997年度 |
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氏名 | 大西 正人 (オオニシ マサト) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 水質、資源・エネルギー、公害・化学物質 |
主な活動地域 | 岡山県玉野市 |
主な経歴 | 昭和56年4月から建設会社の環境プラント部門に勤務して、主に水質に関係する調査・研究・開発に従事した。海外経験としては、中華民国(台湾)での環境分析、環境保全計画立案、インドネシアでのゴミ埋立処分場FS、ベトナムでの農村水環境保全計画立案などがある。 |
特記事項 | 保有資格:技術士(衛生工学部門)、水質関係第一種公害防止管理者、農業集落排水計画設計士、浄化槽管理士 |
活動の紹介
某食品工場廃水処理施設の新設計画相談
廃水の特徴を踏まえ、以下4点の助言を行った。
①全般 現時点での不明点を明確にし、設計に当たっての仮定条件を明記
②Nヘキ 濃度範囲から考えて加圧浮上は必須
③SS 高SSの由来に注意、懸濁土壌SSならPACは必須
④TN BOD割合から脱窒工程は不要、脱窒を追加するなら硝化に時間を要する有機態窒素濃度に留意
海外製高負荷担体導入の注意点
生物処理槽に、国内実績の少ない海外製高負荷担体を導入する場合の確認事項をアドバイスした。①好気なのか準好気なのか、処理方式を明確にすること。②酸素供給律速は明らかなので、酸素供給可能な根拠を明確にすること。③耐久性のデータを確認すること。
並列3系統生物処理の考え方
生物反応槽が並列で3つ、最後に沈殿槽が1つの処理計画についての注意点をアドバイスした。沈殿槽が1槽では微生物の系統分けができないため、並列処理のメリットはない。直列処理も可能なバイパス構造とすること。
RO濃縮廃水取り扱いの注意点
工場の排水処理施設に、井水のRO膜処理濃縮廃水を受け入れる場合の注意点をアドバイスした。ポイントは機器腐食への対応で、①排水処理施設の前に単独の受入ピットを設置して、緊急遮断が可能な構造とすること、②導電率が上昇する箇所への犠牲電極の設置、の2点であった。