登録年度 | 1997年度 |
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氏名 | 井上 靖彦 (イノウエ ヤスヒコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 大気、水質、環境マネジメント・監査、リサイクル、土壌・地下水、エネルギー、化学物質、環境教育、消費者教育、地球環境問題 |
主な活動地域 | 兵庫県西宮市 |
主な経歴 | 化学技術専門家として、化学会社での環境活動経験を踏まえて、ボーイスカウト活動や地球温暖化防止活動などの市民活動の経験を持つ。大学や短大で環境の授業、およびエコフェスティバルや自治会行事に出展。環境リスクコミュニケーションのため化学物質アドバイザー(環境省)として出席経験あり。 |
特記事項 | クルマから自転車へのモーダルシフトをめざし、大気環境濃度の実測及びシミュレーションを実施中である。また室内環境汚染についてもNOXやPジクロルベンゼンで啓蒙中。 |
活動の紹介
家庭用電気製品の中身を知って火災を防ぎ環境を保全しよう
日本は1945年8月廃墟から立ち上がり、科学技術の進歩により高性能の生活用品が普及、便利で快適な生活ができるようになった。残念ながら消防統計では過去10年間、全火災発生件数減少の中で、主な生活用品である電気製品の火災は増加している。製品安全4法もあって安全性は向上しているが、絶対数が膨大なためだ。コンセント、プラグ、コード、リチウムイオン二次電池、パソコンなどの災害事例を示し、ブラックボックスの中身を知り最低限の科学知識をもって正しく利用して火災を防止し環境保全に努めようと呼びかけた。
生活用品のリスクを知って火災防止と環境保全に努めよう
日本は1945年8月廃墟から立ち上がり、便利で快適な生活ができるようになった。これは科学技術の進歩により高性能の生活用品が普及したおかげだ。ところが消防統計では過去10年間、全火災発生件数の減少の中で、主な生活用品である電気製品の火災は増加してきた。製品安全4法もあって安全性は向上しているが、絶対数が膨大なためだ。コンセント、プラグ、コード、リチウムイオン二次電池、パソコンなどの災害事例を示し、ブラックボックスの中身を知り最低限の科学知識をもって正しく利用して火災を防止し環境保全に努めようと呼びかけた。
原子力に関する講演会を拝聴してと題して講演
福島原発事故を教訓にして、原発の安全対策は進化し、また海外では改良型原発も開発されてきている。さらに、原子力の有効活用として超高温分野での活用など新しい産業分野への活用も考えられている。
また、高放射性廃棄物についても積極的に化学処理・放射化分解処理を併用して、有用元素への変換や高放射性廃棄物の削減の研究が進められている。
正しく理解を得るためのリスクコミュニケーションの在り方も議論されている。
化学物質の教育について
教科書内容の変化に対応するための心がけ。身近な化学物質を扱うようになったので、混ぜるな危険についての配慮が大切。
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マンションの住民5人に省エネとして断熱が重要であることを実験しながら説明した。風呂の蓋の保温強化、広いリビングルームの硝子戸の断熱強化など、少しの工夫で大きな効果が得られる。
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事業所を訪問し、その際、電力の二酸化炭素排出係数の根拠を説明し、原子力発電の有用性を理解してもらった。
身の回りのナノテクノロジーの安全
掲題について新聞のコラムにトップダウン方式でユビキタスになったICチップ、目下開発中のセルロースナノファイバー、またボトムアップ方式の医薬農薬、目下開発中のロタキサンなどの分子機械等を紹介し、未知の危険への予防原則を述べた。
マイクロバブル
日本人発明のマイクロバブルが広範囲に利用されている現状を、生物多様性保護と環境リスクの見地も踏まえて論じた。
マイクロプラスチックス
難分解性のマイクロプラスチックスは大量に海洋に排出されている。すでに太平洋の沖合の生物が摂取しているので、それに付着する各種化学物質が生物濃縮する恐れがあると指摘されている。せめてマイクロビーズを含む化粧品の使用を止めたいものである。