登録年度 | 1998年度 |
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氏名 | 相楽 治 (サガラ オサム) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 自然への愛着、水質、資源・エネルギー |
主な活動地域 | 新潟県新潟市 |
主な経歴 | 87年~NPO新潟水辺の会初代事務局長。09年~副代表。91年日本海カヌー横断航海事務局長。94~10年つうくり市民会議幹事。98~13年全国いい川いい川づくりワークショップ実行委員。NPO全国水環境交流会理事。08~13年信濃川水系河川整備計画学識者会議下流部会委員 |
特記事項 | 学芸出版「私たちの『いい川・いい川づくり』最前線」04年と「季刊まちづくり」第6号05年に寄稿。新潟日報「新潟まちづくり物語」07年に寄稿。 |
活動の紹介
学校近くの潟の環境学習
新潟市の都心に167haの鳥屋野潟がある。5月から10月まで湖上の筏で空芯菜を栽培し、周辺5小学校の給食に提供中。7月からその3つの小学校の4年生計約350名の総合学習を各学校の中庭池と潟の現場で指導した。潟の汚れをCODなどで調べながら水田から流れ込む肥料分で、”もったいない栄養分”でもあることを学ぶ。児童は学校と潟で空芯菜の成長を比較観察し、その食味も体験する。また、外来種カメによる空芯菜の食害も学ぶ。里潟の魚や植物を資源としてきたことなど人と潟との関わりの歴史も学び年度末に発表する。
小学校近くの潟環境の総合学習発表会
2022年5月から約1年間、4年生児童クラスは、学校中庭池と鳥屋野潟水系での空芯菜の成長比較を通して、潟の汚れ(栄養分)の浄化力(空芯菜の吸収力)を学習してきた。その学習をしてきた6グループの発表を聞き、指導した。発表内容がインターネット情報に頼りすぎていたので、地元での聞き取りや地元データ情報も聞き取りしてまとめたらもっと良くなるとをコメントした。
学校近くの潟の環境学習
身近な自然の鳥屋野潟、清五郎潟を素材に総合学習を行うテーマに、水温10度以下で死滅する「空芯菜」の学校内と潟との栽培比較学習を支援している。潟辺の空芯菜とその背景の自然(水質、水深、生物の食物連鎖)と空芯菜成長によるチッソ等の吸収とその効果を現地見学学習を体験する教育。児童は漁協の協力で伝統木舟で湖上体験もしている。
空芯菜の鳥屋野潟の湖上と学校中庭池での栽培比較学習
鳥屋野潟の汚濁要因の生活排水はほぼ99%下水処理場で処理されるが、肥料分や泥が農業排水として農地から流入している。それを大人達が子供たちに汚濁とだけ教えているためか、かつて100艘も浮かんだ湖上の舟利用は皆無である。汚濁は見方を変えれば資源である。数校で学校池と湖上栽培での空芯菜の成育差を学び、食べ、直売体験するアクティブラーニングの中で汚濁の「もったいない栄養分」評価を支援している。学校への学習支援などが、地産地消、潟中での湖上利用や防災体験活動に進化し、新潟市や毎日賞の表彰につながっている。
潟の両岸をつなぐ防災環境舟運体験会
濁ったままの鳥屋野潟の中を歩く「潟ウォーク」と、洪水で冠水した道路を移動避難することを重ね、防災の疑似体験を、親子参加を含め市民で体験する企画、運営、指導を行った。両岸500mにロープを張り、避難救助体験を、両岸に設置したエジソンメガホン通信の体験会。また、防災の専門家を招へいしたミニ講演を土のう積み体験と重ねておこなった。
鳥屋野潟の両岸をつなぐ防災環境舟運体験会
https://www.youtube.com/watch?v=wsUfCzSnYDE
鳥屋野潟の環境資源の循環利用アクティブラーニング
2020年7月から翌2月まで、新潟市立の2つの小学校の4年生127名による総合学習を、空芯菜栽培の講演や指導、現地学習などを支援した。4年前から鳥屋野潟や清五郎潟で水質改善や食材の空芯菜1000株の湖上水耕栽培を実施中。児童は、潟の環境学習として学校池と潟での栽培比較、湖上水耕栽培学習、学校給食での空芯菜の食感や直売所での販売体験、学習成果の発表会などアクティブラーニングで理解を深めている。
鳥屋野潟SDG’sを「潟の五方良し」として、子どもたちが、潟遊びを好きになる心の醸成を図っていきたい。