登録年度 | 1998年度 |
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氏名 | 大西 啓子 (オオニシ ケイコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 地球温暖化、資源・エネルギー、消費生活・衣食住 |
主な活動地域 | 京都府京都市 |
主な経歴 | 30年余、合成洗剤等の水問題、身の回りの農薬、エネルギー、ごみに関する問題など、生活者の視点から活動。2000年から特定非営利活動法人きょうとグリーンファンド事務局長として、17か所の市民共同発電所づくりと併せた環境学習を進め、その仕組みは各地に波及している。 |
特記事項 | 保育園や幼稚園などにおける市民共同発電所づくりは、経験も豊富で、環境学習と並行して進めること、フォローアップも充実していることなどから評価が高く、海外からの視察もある。 |
活動の紹介
ウトロ平和祈念館おひさま発電所見学会
市民共同発電所全国フォーラムのエクスカーションとして、2023年4月完成した市民共同発電所「ウトロ平和祈念館」を見学。完成までの経緯や設備の概要を説明、ウトロという土地にできた「平和祈念館」の、短時間で語りつくせない背景の一端も伝えることができ、意義深い2時間となった。
全国フォーラムは、遠方からの参加も多く、様々な困難を乗り越えてきた人々によって完成したウトロ平和祈念館は、多くの人々が出会う「場」でもあることから、地域に密着した地道な活動が広がっていくことを予感させた。
脱炭素で持続可能な都市・地域開発のための自治体能力強化
JICA課題別研修として表記のタイトルで、講演と既設市民共同発電所の現地、見学での説明を午前9時から午後1時ころまで実施した。チリ、マレーシア、タイなどからの自治体職員が対象。市民共同発電所づくりの仕組み、設置後の効果など講演、その後既設の幼稚園で、園長から施設での活かし方や環境学習プログラム、子どもたちの様子などの説明を受けた。参加者は環境学習についても関心が高く、各国への応用の可能性ありと受け止められていることが窺がえた。
京都の街で市民共同発電所を作り続けて
認定NPO法人として2000年から地域の施設とともに市民共同発電所(太陽光発電設備)を25基設置してきた経験を、他の団体に伝えることで、その団体の活動がさらに広がることを期待し、質疑ともで2時間程度講演した。
市民共同発電所設置では、資金の調達、工事の進め方、補助金の申請、市民の巻き込み方、設備の運営、設置後の環境学習など、多くの課題や作業があり、設備工事のみで終りではない。関わってきた活動は、幅広く市民を巻き込むことによっておきる意識や行動の、継続的な変化を促すものとなっている。
地域におけるエコ・防災
各地域団体の役員、構成員を対象に、地域への再エネの普及をテーマに講義した。具体的には、講義のあと、長年取り組んできた「市民共同発電所」を各地域でもどう取り組んだらよいかを、過去の事例を交えてディスカッションした。
まちに広げる自然エネルギー
NPO/NGO論の講義を受け持つ教授からの依頼でゲストスピーカーとして、温暖化防止、再エネ拡大をテーマとしたNPO活動を、約90分パワーポイントを使って講義した。温暖化による気候変動の影響、その対策や世界の動き、今進めている市民による活動の目的やその意義などと共に、喫緊の課題であるこの問題に対する個人に求められている行動にも関心を寄せてもらいたい、と伝えた。
市民再エネプロジェクト~市民共同発電所を広げよう
温暖化防止推進員など地域で温暖化防止活動に携わっている方を対象に「市民再エネプロジェクト」の目的、枠組みや内容、広げ方などをパワーポイントを使い説明、ディスカッションも行った。
市民再エネプロジェクト
認定NPO法人きょうとグリーンファンドの進めてきた市民共同発電所の設置を広げるため、同じ方向性のある4つの団体と連携し、「市民再エネプロジェクト」として活動を始めた。設置対象は保育園・幼稚園・障碍者施設・高齢者施設・市民活動センターなど公共性の高い施設で「福祉避難所」としての指定を受けている施設を想定している。
市民共同発電所で広げる再生可能エネルギー
20年余り続けてきた認定NPO法人きょうとグリーンファンドの活動について、その狙いとするところ、内容、波及効果などを大学の授業のゲストスピーカーとして、パワーポイントを使い紹介した。