登録年度 | 1998年度 |
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氏名 | 佐々木 裕子 (ササキ ユウコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 生命、消費生活・衣食住、3R |
主な活動地域 | 岡山県津山市 |
主な経歴 | 高等学校教員として9年間勤務。1991年より環境、消費生活、地域づくりのNPO活動を行っている。1999年から2011年 市議会議員、2013年から2020年公民館館長。2020年4月より住民自治協議会の事務局。ESDを念頭に、環境、防災の面から地域づくりに取り組んでいる。 |
特記事項 | 「地球規模で考えて足元で行動すること」を基本に活動している。地球温暖化による異常気象で災害が頻発し、地球温暖化の原因の一つであるプラスティックの大量消費が海洋汚染を引き起こしている。自分や家族の生命を守るために、小さなことから、できることから取り組むことを伝えたいと思っている。 |
活動の紹介
食品添加物の体への影響について
地域を元気にしたい子どもたちが、駄菓子の販売を地域のお店にお願いすることになった。アンケートで人気投票を行い上位に入ったお菓子の販売をお願いするとき、商品の裏側の原材料表示の見方と使われている添加物についての勉強を行った。身体に悪い影響を与える食品添加物があることを伝え、どんなお菓子を選んだらいいか一緒に考えた。
地球温暖化と自然災害
防災を目的とした会で、現在起こっている自然災害は地球温暖化の影響があること、地球温暖化が作物にも影響を与えいることを伝えている。リンゴやみかんが温暖化の影響を受けて裂果など起こり不作が続いている。自然災害の増加だけでなく食料難の時代がやってきていると思われる。防災とともに地球温暖化防止の行動が必要なことを伝えている。
地産地消と温暖化防止
小学校の体験型授業で、子どもたちが自主的に考えている地産地消のお土産つくりについて、地産地消がどのように地球環境に影響があるのか、自給率を上げるために地産地消は必要だが、広げるにはどうしたらいいか一緒に考えた。
地産地消の普及
小学生が、住んでいる地域のお土産品の学習をしている中で、世界的な原油高騰、食料不足の問題に気づき、本当に大切にしなくてはいけないのは、遠くから来るものではなく、身近にある野菜ではないかということにたどりついた。
どのようにしたら地元の野菜の大切さを地域の方に知ってもらえるのか考え「おいシール」を作成。野菜買ってくださった方にシールをプレゼントすることで地元野菜の普及に努めた。この学習の過程で、環境カウンセラーとして、地域の大人として子どもたちが課題解決をしていく相談役となった。
この取り組みは次年度継続して取り組んでいく。
ごみの分別と環境問題
研修会を行った自治体では、新しいごみ処理施設ができてから数年で、焼却能力を越えるごみが排出されている。その問題を受けて、高齢者のグループから「ごみの分別とごみを出さない暮らし方について」講師依頼があった。
実物を使ってごみの分別を学ぶとともに、ごみの分別と減量は、地球温暖化やマイクロプラスティックといった、現在の環境問題につながっていることをお話しし、平素の地域清掃が大切なことをお伝えした。
地球温暖化と防災について
小学校4年生か地域の歴史を学ぶ過程で「地域を守るためにできること」をテーマに学習することになった。学校から「地域で起こった災害と、災害から自分の生命を守ることが地域づくりの第1歩であることを教えてほしい」と依頼があった。クロスロードゲームを交えて、災害時にできること、自然災害を防ぐためにできる活動(ごみ減量、二酸化炭素排出を抑制できる行動)について学習した。
公園整備
近くにある児童公園は高齢者が自治体から管理を委託されているが、管理に携われる人が少なく除草剤に頼らざるを得なくなっていた。雑木も増えて見通しが悪くなっており、遊ぶ子どもたちの安全面も心配されていた。そこで、三世代交流を兼ねて公園整備を企画。機械が必要な仕事、木の枝打ち、草取りなどそれぞれの世代が担当して整備を行った。今後は年間を通じて雑草の管理、植栽(ハーブなど)、ベンチの整備などを行っていく予定。
地区防災計画作成助言
地球温暖化による自然災害が多発し、多くの犠牲者が出ている近年、地区防災計画策定の機運が高まっている。しかし「自分の住んでいるところは安全」「なぜ地区防災計画が必要か」という地域が多い。温暖化による異常気象の現状を伝え、土木専門の方を講師に招いて地形的な危険個所を教えてもらい「地区防災計画策定」に向けた地区住民の意識啓発を行った。