登録年度 | 1998年度 |
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氏名 | 藤原 達志 (フジワラ タツシ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 水質 |
主な活動地域 | 長崎県大村市 |
主な経歴 | 高等学校在職時には授業や学校運営等を通して環境教育に尽力した。その後『大村湾-美しい海への再生』の出版、環境省・長崎県等の委員を通して、主に大村湾浄化と漁業振興等に取り組んできた。最近の講演・提言の内容としては、『大村湾異変-大村湾は病んでいる(大規模な青潮発生)』等がある。 |
特記事項 | 環境問題を地球的視野から広く考察し、地域の実情を踏まえて行動すること即ちグローカルな観点が重要であり、日々の生活の中で如何に実践できるかが問われている。 |
活動の紹介
海フェスタ”大村湾 ”
日本財団の支援で「海フェスタ大村湾連絡協議会」が主催して行っている事業であるが、NPO長崎海洋環境研究会もメンバーの一員として参加している。大村湾岸海域の6自治体がそれぞれ地域性を生かして大村湾に関連する多彩な行事を展開していて、周辺地域住民の大村湾に対する関心が高まってきていることは大変喜ばしいことである。
大村湾の水質汚染の状況を把握し、水質浄化の手立てを実践する。
NPO長崎海洋環境研究会メンバーとして、地元小学校、地元漁協、NPOなどと協力して、大村湾の底質ヘドロと海水を採取して、その悪臭を嗅がせたり、水質を測定させたりして、水質汚染の状況を小学生に体験させる。また漁協の漁船に分散して乗船させて、周辺の海域を周航させて、海への親しみを持たせている。この乗船の途中で自分たちで事前に準備した海藻だんご(海藻の種子を丸めたもの)を漁協指定の海域に投入している。小学生たちはこの乗船をとても楽しみしている。
大村湾を豊かな海に回復するために、将来を担う小学生を対象として、啓蒙活動を行っている。
NPO長崎海洋環境研究会のメンバーとして、長崎大学と連携・協力して、河川から流れてくる汚染水を大村湾に流入する前に少しでもに浄化できないかと、牡蠣殻による浄化効果を実証するために小学校理科室に浄化装置を設置して半年ほど実験を継続した。実験の観察や計測は長崎大学大学院生と小学校6年生が担当した。実証実験によってある程度の効果が認められたので、次の段階として、近くの河川に牡蠣殻を設置する計画を立案しているところである。