登録年度 | 1999年度 |
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氏名 | 磯部 和久 (イソベ カズヒサ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、消費生活・衣食住 |
主な活動地域 | 東京都練馬区 |
主な経歴 | S63年より、建築設計事務所を自営し、環境と建築のあり方を考察。H5年より自然保護団体「石神井公園野鳥と自然の会」の会員として地元の自然環境の保護に努める。H8年より練馬・環境保全推進会議の委員となり練馬区と区民による環境パートナーシップとして環境保全の推進に努める。H17年4月より「練馬みどりの機構」設立準備委員。 |
特記事項 | H14年5月第6回環境・緑化産業展「エコ・グリーンテック2002」(於・東京ビックサイト)の屋上緑化セミナーにおいてコーディネーターを務める。 |
活動の紹介
建築緑化が建物にもたらす効果
2050年のカーボンニュートラルの実現を目指すという政府の宣言を念頭に行われた。特に都市部のヒートアイランド現象は従前からのテーマであるが、今回は特に屋上・外壁面緑化を主にして、失敗例も含め、飛散や枯れによる周辺への影響の問題、潅水や施肥の方法などの技術的な面の検討の報告とともに、自分なりの見方・考え方をまとめてみた。
住宅の断熱化と居住者の健康への影響
住宅の断熱化と居住者の健康への影響は「生活環境病」として位置づけ、医学的エビデンスとして調査・報告されている。報告会では、断熱改修5年後の追跡調査内容の速報とその概要を中心に各専門家による発表され、最後に生活環境病予防に今後どう取り組むかのパネル討論された。
住生活においての「断熱化」は快適な温熱環境であり、省エネにもなるが、生活環境病予防の視点からはまだ未知数であり、その体系化が急務と感じた。
ゼロエネルギー住宅(ZEH)について
(再燃してきたコロナ渦の隆盛のため中止、準備は終わっている)
住宅の室内環境の一面
身近な住まいの室内環境は、温湿度調整、換気等が主になるが、木造で当初から1階での異臭が気になる方がいたので、そのことについて追及・検討した。調べた結果、床下の構造材で防腐・防虫加工でインサイズされた薬剤が原因ではと推定された。ともあれ、建築基準法のシックハウスに関わる分析を専門業者に依頼をした。結果、対象になる化学物質についてはすべて基準値以内で適合された。しかし、異臭は残る。化学物質は他にもあるので、健康に関わらなくとも生活には不快である。この調査には費用がかなり掛かる。今後の課題として残る。
SDGsの勉強会
コロナ禍の影響で場所と人集めに難儀する。SDGsについては分かりやすい
出版物が多くあり、よいガイドになったが、書き手の立場などにより、かなりの特徴の違いがあることに気がついた。5名ほどの仲間が集まったが、皆、関心を持って前向きであった。
生物多様性から自然資本の概念で地球環境を考える。
温暖化防止を第一テーマにCO2削減を主体に従来から焦点にしていたが、地球における資源は有限であるという視点に立って見直すと、温暖化以外に多くの問題が見えてくる。特にSDGsの目標とターゲットを見つめ、把握し直す。
2019年度活動実勢報告提出済
2019年度活動実勢報告提出済
五感を活かした親子とシニアの野外教室
自然はいろいろな情報を発信しているが、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を新たに活かし、オリジナルな試みや新しい発見・気づきに挑む。幼児、児童+親が主対象であるが、シニアも一緒に自然と五感教育の専門家を中心に活動する。図鑑などを見ながらやるのと異なり、参加者全員が初めて体験するような、生き生きとした印象を与えた。
首都圏に残る里山を知る
都市近郊の緑地が、たまたま某市の管理地になっているため、かつての里山としての構造や環境が喪失されることなく残っている。そこを団体等で研修するのには市への申請が必要であるが、断られることはない。そこの研修によって、谷津田や雑木林などの構造を知ることができる。また、クヌギやコナラなども自生しており、それらを活用した炭焼き小屋も残っており、当時の生活に活用された様子がうかがわれる.生物、特に植物が豊富で、その多様性を見ることができ、身近な自然の保全とは何かを知ることができた。