登録年度 | 2000年度 |
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氏名 | 山谷 林 (ヤマヤ ハヤシ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 水質、環境マネジメント・監査、廃棄物、環境計画、環境教育、環境全般 |
主な活動地域 | 茨城県つくば市 |
主な経歴 | 2005年1月1日より、EA21審査人として廃棄物関係を含む審査活動に従事:その間、廃棄物関係各種セミナー受講&特別管理産業廃棄物関連資格取得 |
特記事項 | 2005年1月1日エコアクション21審査人資格取得 |
活動の紹介
白石城に併設される堀、溝の役割…古人の知恵
昨年は新型コロナに感染し後遺症も残り、かつ基礎疾患があるため活動は縮小しました。
そんな中でも上述の継続テーマについては現地確認も踏まえ、新たな目的・役割も見出しました。 主要ポイントは、白石川の洪水予防(特に武家屋敷一帯)や被害軽減(排水)です。これまで確認できた、堀や溝本来の外的侵入防止に加え飲料水、産業水車動力、景水、暑さ対策等の有効な活用に、故人の知恵の深さを確認できました。 それらには、今に通じる、むしろ積極的に学び実践すべき環境の保全や共存への基本的な重要ポイントが含まれていることも解りました。
実績Ⅱ.ささやかな活動:約2時間
説明能力の低下を最小限に抑えるために、親類縁者等の近親者に、上記の内容と環境カウンセラーの役割並びにコロナ禍における活動制限・自粛の状況、更に対応策等(私見)について説明しました。
小規模城郭における堀や屋敷溝の役割等
実績Ⅰ.継続テーマ 小規模城郭における堀や屋敷溝の役
割や地域による違いの調査:所要期間約2週間
東北の小規模な城郭の堀や屋敷溝と対比すべく鹿児島の同等規模の出水、知覧の旧武家屋敷地帯についてその違いを調べました。水量の多寡、長さ、付近の河川の存在、山地や平地の形状に大きく左右され、また、湧水や伏流水の存在の有無も、堀や溝の違いの要因になっていました。いずれも地域の実情に合った活用です。
但し、引き続きコロナ禍のため具体的な助言活動などは自粛し、ほとんどできませんでした。
江戸時代の地方城郭町における水環 境(水路:溝)の活用と先人の環境保全調査
新型コロナ禍において、カウンセル活動は事実上不可能(自粛)ですので、数年来継続している城郭地方都市の内堀(水路)に関わる現地調査や文献調べに注力しました。水路は旧武家屋敷全体に分布していましたが、古地図によると、町人等の住居地域には多くないことも分かりました。
調査は市立図書館の古文書に加え明治維新前後の北海道移住(武士階級)先の図書館や資料館にある古地図などにも対象を広げました。
上記説明(カウンセル)対象は新型コロナ禍により近親者限定です。
他地域での城郭下の水路(溝)調査
カウンセル実績ではありませんが、山口県(萩)と鹿児島県(出水等)などの小規模城郭内堀(水路)活用の状況を現地(資料館等)に足を運び調べました。 水源には、海、山、川、湧き水等それぞれの立地条件の違いを踏まえており、流路やその活用、制限、保全は、地域毎の気候や地理・地質的な特徴を上手く活用していました。
環境カウンセラーを志した背景と理由
実績2.
新型コロナのため外部活動がほとんどできず、年末年始の家族が集まる機会を利用し、家内や社会人の子供たちに環境カウンセラーの役割や重要性について初めて解説しました。私の環境に関わる思いや願い、そのための過去の資格取得や狙いについても説明しました。
旧武家屋敷の掘割や屋敷ごとに分岐された水溝活用と水環境保全
実績1.継続テーマ
東北の小規模な城郭地方都市の内堀は旧武家屋敷地域に広く分岐し、その流れは上級、中級、下級の身分を問わずほぼ全ての屋敷に存在しています。それらは300年前の絵図面と概ね変わらない流れですが、埋め立てられ失われ始めています。それらを踏まえた旧武家屋敷地域の環境保全や保存について市のトップに個人的な背景(愛着や憧憬)、見解を踏まえた提案を行いました。
水道出前講座:環境カウンセラー協会(茨城)
霞ケ浦の濁った水に次亜塩素酸ソーダ・PACを加え、それぞれよく撹拌し鎮静させることで、清澄な水と濁質分を沈降分離させる。それらの水道水のもとをつくる過程を小学生に魅せ(見せ)・実験(参加)させる取り組みである。昨年も同様な活動に参加しているが、子供の興味を如何に引き付けるか、濁質(汚れ)を減らすために普段の生活でどのような注意が必要なのかを学ばせる狙いである。
EA21審査人力量向上研修会への参加
1.環境法令の解説特に最近の改正内容の理解
2.EA21審査・助言・指導に関わる注意事項・ポイントなどに関わる意見 交換を通した力量向上
3.経営的な視点によるEA21の活用・診断・カウンセルのポイント学習
4.環境経営計画の立案研修(ワークショップ)
ISO14001:2015年版 を踏まえた利益取得の考え方
環境活動は金がかかり、手間で面倒なものという認識が強い。しかし、省エネ、再利用、節水、汚染の予防…一連の環境に関わる活動は、即ち、企業利益に密接にかかわっている。のみならず、それらの活動を通した従業員の前向きさの増進を含む力量向上や連帯意識の醸成にも利することが多い。ISO14001の2015年版は、従来見られたマイナス的なイメージを大きく改め、企業活動にとっても真に有意な活動であることの認識、或いは再認識によって、さらなる活動の強化あるいは中だるみに気合を入れる絶好のチャンスといえる。