登録年度 | 2000年度 |
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氏名 | 小澤 一昭 (オザワ カズアキ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 生命、生態系・生物多様性、公害・化学物質 |
主な活動地域 | 山梨県甲斐市 |
主な経歴 | 昭和56年の明治薬科大学修士課程(薬学研究科生化学専攻)を卒業。放線菌の遺伝子操作と解析を研究した。同年薬剤師として社団法人山梨県薬剤師会環境衛生検査センターに入社し、環境測定分析、医薬品分析、環境調査、廃棄物調査を25年間行う。 現在、株式会社に変更になり管理職を行う。 |
特記事項 | 雨水市民の会に所属して、水質分析専門家として各家庭への雨水タンクの普及、雨水利用推進法制定による雨水利用の促進に注力している。 |
活動の紹介
外部評価会議
工業会、製造業、新エネルギー業界の地元企業に生かせる先端技術の研究を行っている研究機関の研究内容の事前評価、中間評価、事後評価を行う会議に出席し、研究内容を各担当に発表してもらい、研究視点、進捗状況、研究目的の達成状況と妥当性を専門性を生かした視点で助言をし、研究の評価を行った。
環境審議会
環境審議会委員として、「環境基本計画」の年次報告の内容について審議を行い、水質汚濁、土壌・地下水汚染、再背可能エネルギーの推進、低炭素型移動手段、3Rの実施、快適環境の街つくり、生物との共存を図る生物多様性、生態系の保全について環境カウンセラーとして助言し意見を述べた。生物多様性については希少種に目が向いており、市街地の緑化に見た目の良い花を植える施策に落ちつき、街に住む生物にまだ考えが及んでいなかった。
子ども環境フェスタの食品ロスのウエブ収録企画
自治体から毎年行っている子ども環境フェスタにウエブでの参加を依頼され、今回は食品ロスをテーマにカレーを作り食べる映像を企画した。カレーを作る段階で2家族の親子さん参加してもらい普段の作り方で作り食べてもらう映像の中に、食材の産地(地産地消、遠い地域で採れた食材の運搬エネルギー)、食材の廃棄(食材の捨てる部位の有効利用、作り過ぎ)を分かりやすく企画し、食品ロスをかんげれてもらう計画を立てた。
世界における命の水確保の知恵
環境カウンセラー協会の総会で世界の水利用について講演依頼が来たので講演を行った。何故雨水利用なのか、雨水利用の切っ掛け、村瀬誠氏との出会い、日本で初めての雨水国際会議の開催、世界雨水利用学会で視察した世界各地の雨水利用・水利用の紹介の内容で講演した。地球温暖化で気候変動を起こしている中、集中豪雨による洪水防止、渇水による水不足を補う手段としての雨水利用を講演の中で伝えた。自然と共生することを環境カウンセラーの方々に理解してもらえたと思う。
近隣住民からの騒音苦情の対応
新工場建設(24時間稼働)後に近隣住民から騒音苦情が寄せられ、工場としても自主測定、騒音対策等できる限りの対策を行ってきた。しかし、苦情は収まらないことからカウンセリングの依頼が来た。現地を確認し、騒音の発生状況、騒音対策、住民への対応を聞き取った。正式な騒音測定を業者に依頼し、発生源がエアコンの室外機であることが判明し、騒音対策を専門業者に依頼した。騒音苦情はその後立っていないことから完了したと判断した。
エクステイリア建材会社のクレームの相談
建材会社においてプラスチック製の木目調外壁材の亀裂のクレームの相談の問題解決を目的とした。発泡剤と再生プラスチックの製品において設置3年でクラークができたクレームであった。専門機関でバージンプラスチック製品と再生プラスチック製品の伸びと強度を測定した結果書から再生プラスチックの伸びの減少と強度の増加が原因と推測できた。客先に再生プラスチックの影響であることを伝えることで解決かに思われたが、客先から満足いただけなく加速試験を行える機関を紹介した。
自治体環境審議会
自治体の環境基本計画の基づく令和2年度の取り組み状況を審議し助言することが目的である。「自然と共生するまちつくり」の目標の個別目標として「生物多様性や自然環境を保全する」手段の「水田における冬期湛水管理の推進」が未達成であった。農法の変更や冬期の水確保が難しい理由であった。また、個別目標「緑を保全する」の手段において地域や家庭における花いっぱい緑いっぱい運動で花の苗を配布していた。助言として緑を増やすことは生物が住める環境を作ることで人が見て綺麗な環境ではない。草地、樹木を増やすこと進言した。
雨水市民の会25周年記念座談会第4回雨+バングラデシュ」講演
安全で衛生的な水の支援活動の紹介を行って水の大切さを知ってもらい、水利用を再考してもらうことを目的として座談会で講演した。講演した内容は、途上国で安全で衛生的な水の確保の難しいバングラデシュへの雨水を引用してもらうプロジェクトに水質分析の分野で20年来支援し、ロータリクラブの国際支援活動の一貫でDhaka Kawran Bazar RCとコラボしてローコスト雨水タンクを寄贈し、健康になり、水汲みからの解放の効果を生み出していることを紹介した。今後も支援を継続したいと考える。
井戸水使用工場での管理と届け出の指導
企業からの依頼で井戸水を使用しているが、食堂を開設したがどのような管理を行ったらいいかとの相談で、井戸水で検査する項目、滅菌が必要な場合のメンテナンス、県地下水保全条例による届け出義務について説明し、安全な水の提供と法令順守を行うことが濃い行を守ることになることを指導した。
環境審議会での委員としての助言
環境基本計画に基づく活動達成度、評価が妥当かどうか審議した。審議の中で土壌・地下水汚染について、新しい規制物質についてモニタリングに追加すること、水循環の保全について雨水利用を各家庭で実施できる体制つくり、街路樹植栽において環境に適した街路樹の植栽を促進する助言をした。
企業の焼却炉設置に伴う生活環境アセスの指導
中間処理企業において、焼却炉の入れ替えのための生活環境アセスで環境中に出る水の評価方法について相談を受け、収集運搬車の洗浄に伴う油液分離槽排水、ボイラー冷却排水、下水排水について検査頻度と検査項目について指導を行った。
北杜市子ども環境フェスタ参加
北杜市が開催している子ども環境フェスタに参加して、水資源確保の手段として雨水利用を普及する活動を紹介し、実際に山梨環境カウンセラー協会が作成した雨水タンクを展示して啓蒙活動を行った。水の大切さ、自前の水確保、雨がきれいなことを来場者に伝えた。
残土の再資源化のコンサルティング
建設残土、浄水場の残差、水処理残差を土壌改良材として資源化する企業において、環境への負荷を軽減するマネジメント(チェック体制、法律順守、製造工程改善)についてコンサルを行った。
甲府市リサイクルフェアーへのブース出展
甲府市リサイクルフェアーにおいて環境カンウンセラー協会としてブースを出展して、各家庭で雨水利用を行って洪水防止・災害時の非常水源・環境への負荷の軽減のために、ワインのプラスチック空き樽を利用した雨水タンクを制作し、希望者に提供する活動を通して雨水利用の普及・啓発活動を行った。実施した時間は、5時間。集まった市民は、雨水を汚いと勘違いしており、水資源確保のために有効な方策であることを認識した。
サービス業者向けのエコアクション21の浸透について
地球温暖化対策・二酸化炭素削減としてサービス業者にエコアクション21を取得させてたいくセミナーを企画している相談を受けた。環境カンウンセラーとEA21審査人の立場でエコアクション21中事務局で進める自治体イニシアティブプログラムを紹介した。対象者は2名。
バングラデシュの水事情
ガンジス川の下流に位置するバングラデシュにおいて地下水がヒ素汚染を受けているために安全な水が飲めないことから、2000年から私の参加するグループが支援を行いつづけている。改善策としてヒ素汚染・細菌汚染のない雨を飲むソーシャルネットワークプロジェクトの事例を紹介して、安全な水の大切さ、国際支援プロジェクトをロータリアン45名に講演し紹介した。