登録年度 | 2000年度 |
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氏名 | 小川 真一 (オガワ シンイチ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 水質、大気、公害・化学物質 |
主な活動地域 | 福岡県福岡市 |
主な経歴 | 大阪大学大学院で環境家計簿の基礎研究を行う。環境計画コンサルタントを経て、平成6年より福岡県在住。(株)CRC食品環境衛生研究所に勤務して大気、水質、土壌等の環境調査・測定に従事。各種モニタリング調査を専門とする。 |
特記事項 | 技術士(環境部門)、公害防止管理者(大気第1種、水質第1種)、環境計量士(濃度関係、騒音振動関係)、気象予報士 |
活動の紹介
繊維製品加工関連業種におけるばい煙処理対策のコンサルティング。
4月から5月にかけて、繊維製品加工関連の市内〇〇事業所で、有機化合物除去のための処理装置改善の依頼を受けた。対象物質のガス中濃度測定結果を精査したところ、乾式、湿式、燃焼など各処理方式と除去対象物質との整合性が取れていなかった。揮発性、半揮発性など各有機化合物の挙動と処理過程の技術的レクチャーを行い、処理流路の変更改善へと道筋をつける提案を実施した。
半導体製造関連業種における排水処理対策のコンサルティング。
6月から7月にかけて、半導体加工関連の市内〇〇事業所で、土壌のVOC汚染対策へのアドバイスを求められた。当該事業所は以前より、有機溶剤汚染水の地下水への浸透リスクが懸念されており、継続的にモニタリングを実施してきた。特に降水量の多い時期は地下水の水位変動も大きいため、過去の変動傾向から調査ポイントを絞ってのモニタリングを提言した。また排出源対策として、各工程排水のボトルネックを抽出し、水質管理の頻度を上げる対策を提案した。
印刷業種における排気処理対策のコンサルティング。
8月から10月にかけて、印刷業関連の市内××事業所から排気処理対策のコンサルティングを依頼された。当該工場は中小業者が集積する工業団地内にあり、周辺への排出ガス影響は大きくはないが、工業団地近傍は住宅地域になっており、臭気成分拡散等の影響が懸念された。排出ガスの主成分は揮発性有機溶剤であり、活性炭処理の改善を提案し排出濃度低減を達成した。
医薬品製造関連業種における排水処理対策のコンサルティング。
8月から10月にかけて、医薬品原料製造関連の市内△△事業所で、排水処理設備対策のカウンセリングを依頼された。総合排水での水質悪化が課題であった。当該事業所は増築や拡張を重ね、排水処理系統が複雑化していた。また有機溶剤廃液でも原水、希釈水、系統別で高濃度から低濃度まで含有しており、混在化していた排水フローを単経路化して濃度を均一化し、次処理へ持ち込む技術的提案を行った。各槽での分析測定を繰り返し、データ傾向を把握するまでの過程が最も苦労した。
金属加工業種における排気処理対策のコンサルティング。
9月から11月にかけて、金属加工関連の市内〇〇事業所で排気設備対策のカウンセリングを依頼された。当該事業所では有機溶剤等の有害物質も使用しており、換気を含めた効果的な排気対策、さらに外気への漏出対策が課題であった。集合煙突による排気方法の提案、循環方式による室内換気対策、及び触媒方式による排気浄化処理対策の技術的提案を行い、工事に入ることの見通しを得た。
住工混在地区における排水処理改善のコンサルティング。
3月から4月にかけて、自動車整備関連の市内××事業所等を含めた小規模工場集積地区より排水処理対策のカウンセリングを依頼された。近傍には一級河川の支流があり、河川護岸道路は散策など市民の憩いの場になっている箇所もある。周辺地域のアメニティも生かした排水処理対策として、再利用水も生かせるアイディアでの技術的提案を行った。
工場排気処理設備設置のコンサルティング
10月から11月にかけて、木材加工と塗装関連の市内××事業所から排気処理対策のアドバイスを求められた。周辺には住宅地と都市型近郊農地が点在しており、臭気と粉塵対策が必須であった。環境カウンセラーとして周辺住民自治会への説明も含め、処理後排気の安全性も含めてコンサルティングを実施した。
施設内溜池における水質悪化対策への提言活動。
3月から4月にかけて、市内××事業所から施設内の鑑賞用池の水質悪化対策についての相談を受けた。その際、環境カウンセラーとして、流入負荷削減の技術指導と浄化対策の提案を行った。湛水状態の改善が主対策となるが、暖向期の季節的な要因もあると推定された。