登録年度 | 2001年度 |
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氏名 | 福渡 和子 (フクワタリ カズコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 地球温暖化、資源・エネルギー、消費生活・衣食住 |
主な活動地域 | 東京都世田谷区 |
主な経歴 | ・1996年、「生ごみリサイクル全国ネットワーク」を市民や学識経験者と共に設立。事務局長、副理事長を務める。・農林水産省「21世紀の日本と農業・農村を考えるための呼びかけ人会議」メンバー他「家庭系食品廃棄物リサイクル研究会」等多くの委員を務めると共に、生ごみリサイクル普及啓発活動に取組む。 |
特記事項 | ○廃棄物専門誌月刊廃棄物のリポーターとして生ごみリサイクルに取組む先進自治体・企業を取材し掲載。「生ごみなど未利用有機物と市町村自治体」「家庭でできる生ごみリサイクル」「生ごみリサイクルガイドブック№1、№2」分担著など著わす。○通気式生ごみ保管容器カラットでの水分減量を提案。 |
活動の紹介
ホームページで情報提供と普及啓発
動画「生ごみは可燃ごみですか」
動画「使ってみようカラット」
動画「地球環境を守る生ごみ対策」
2023.2.21開催の「生ごみリサイクルフォーラム」や「カラットを活用した温暖化対策調査結果」等を掲載
講習会
「カラットで生ごみの水分減量と堆肥づくりーキッチンでできる温暖化対策」を世田谷区内で開催。
世田谷区リサイクル推進課主催 講師:福渡和子
梅ヶ丘パークホール、キャロットタワー生活工房セミナーホール、砧総合区民センター会議室、千歳鳥山区民センター会議室で開催
調査研究・情報提供事業
廃棄物専門雑誌「月刊廃棄物」の「生ごみリサイクル基礎講座」のコーナーへの報告書や調査書の掲載
専門家・自治体・事業所・市民団体等の新しい取組等を調査し、原稿依頼し、掲載する(1月号~12月号)
2023生ごみリサイクルフォーラム
このフォーラムは2023.02.21にオンライン配信で行う。
テーマは、「生ごみは燃やすな!資源として活用を!
基調講演は石井一英(北海道大学大学院工学研究院教授)
「ドイツ・バイオごみ資源化」ドイツ在住石川堅太郎
「福岡県大木町の取組」大木町担当者
「家庭生ごみバイオガス化の課題」東京大学教授松本
「カラットで生ごみの水分減量と堆肥化」沼津市民
「通気式生ごみ保管容器カラット」全国ネット福渡和子
生ごみはミネラルとエネルギ―を持つ貴重な資源
この会議は2023.02.10に開催される。生ごみというと「なんだごみ問題か」とほとんどの人が軽くスルーしがちであるが、水分率80%以上の生ごみを焼却することは大変なエネルギーを消費する。それだけでなく水が水蒸気となると体積は1000倍以上となる。その水蒸気を含んだ排ガスの処理、白煙防止にエネルギーを消費するので、大量のCO2、排熱、水蒸気を出し、温暖化を加速し、しかも効率の悪い廃棄物発電となっていることに気付いてもらうため会議に出席し発言する。
通気式生ごみ保管容器”カラット”試行のための説明会
焼津市市民環境部・環境政策課の要請で、カラットの説明会に参加。カラットとは、カラットを使う意義とは、その使い方などを、これから試行に協力する自治体職員を対象に行った。講義、実技説明40分込みで2時間
ごみ問題にあまり関心のなさそうな若い男性が多く、また、当方も世界有数の生ごみ焼却大国・日本の悲しい実情の説明に力点を置いてしまい、実践方法について詳しく説明できず、少しかみ合わない講座になってしまい申し訳ない残念な気持ちで帰途に就いた。
キッチンでできる温暖化対策ーカラットで生ごみの水分減量と堆肥づくり
世田谷区清掃・リサイクル部事業課主催の講座で、カラットの使い方、カラットを使うメリットなどを説明し、実技も行う普及啓発講座。世田谷区では年に4回、 同じ内容で普及啓発講座を開催している。説明、実技各1時間程度。同じ内容の講座。
6/21:キャロットタワー・文化生活情報センター
7/5 :梅が丘パークホール 集会室
11/22:北沢タウンホール 第2集会室
23,3/14:成城ホール 集会室(予定)
関心のある区民が参加しているためか、質問が多く熱心に聞いてくれるのは心強い。
~燃やさないごみ処理とは~
「市民がつくる沼津のごみプランの会」主催の講演会。会場は沼津市民文化センター第2集会室。会場一杯の聴衆で質問も多くとても有意義な集まりだった。
生ごみが持つ貴重なミネラルとエネルギーを活用する技術について説明。ミネラルは子どもの健康に必須の有機農産物生産に欠かせないもので、また、水分の多い生ごみ焼却はエネルギーを大量消費しCO2,廃熱,水蒸気を大量に出し温暖化を進めるだけでなく、廃棄物発電も効率の低いものとなっていることを説明。良い生ごみ堆肥生産のための方法として通気式生ごみ保管容器”カラット”
と生ごみを分解する微生物について説明し、その使い方を説明。2時間の講演。
紙芝居の動画制作
自治体主催の講座等で生ごみ資源化への理解を深めるために紙芝居をつくったが、コロナ渦中で講座などまず開催できない状況であることがわかってきたため、紙芝居を動画に仕立て、関心を持ってくれる自治体へ送付する企画を立てた。しかし、動画制作は初めての経験でつまらない動画ができた。当初、ビデオ制作のように考えていたが、動画はビデオとはかなり表現手法が違うことに気付き、いま、世にあふれている動画を研究し、魅力ある動画に仕上げたいと頑張っている。出来れば今年度中に仕上げたいと考えているが…。
半乾燥生ごみの活用方法
カラットで半乾燥させた生ごみの活用方法について、東京農業大学入江准教授及び学生とともに、生ごみの堆肥化および、その堆肥を使っての栽培実験と食味実験を行い、堆肥化に取り組む人々に参考になる情報を提供することを目的として行った。実験には、①植物性の生ごみのみ、②植物性の生ごみ+肉類、③残飯のみ の3つを用意し、いずれも竹チップを水分調整材とし、その堆肥化行程、栽培行程と食味実験を明らかにする予定
生ごみ資源化の意義を理解してもらうための紙芝居の制作
生ごみ、特に植物性の生ごみは必須微量元素の宝庫である。日本では、家庭生ごみの90%以上を焼却し、生ごみ含有のミネラルを焼却灰として埋立地に捨てている。本来は農地へ還し健康な農作物の栽培に資するものである。又、平均水分率80%の家庭生ごみを焼却することは、約613万トン/年の水を焼却し、膨大なエネルギーを使い、膨大な水蒸気を出して温暖化加速の一端を担っていることを理解し、家庭での生ごみ水切りの大切さを理解してもらうため、紙芝居を制作したが、シナリオ作りも絵を描くことも、とても大変だった。
身近でできる温暖化対策ー悪臭を出さない生ごみの水分減量とたい肥づくり
一般市民を対象とする世田谷区主催の環境講座「身近でできる温暖化対策」にて、生ごみを分解する微生物についての基礎知識、それに関連して生ごみの水分をとり半乾燥させることにより腐敗を抑え、悪臭を低減できること、生ごみを臭くしているのは台所での生活習慣であることなどを伝え、クオリティの高い食生活の実践を奨めた。
身近でできる温暖化対策―悪臭を出さない生ごみの水分減量とたい肥づくり
一般市民を対象とする世田谷区主催の環境講座「身近でできる温暖化対策」の企画と指導を行った。生ごみを分解する微生物の基礎知識および生ごみの水分減量とたい肥化による環境保全効果と二酸化炭素排出削減効果についての情報を提供し、続いて通気式容器カラットを使った具体的な体験学習を実施した。
研究会の開催:食品リサイクルと焼却に係る環境負荷及びコストの分析
当会と東京都との協働で講師2名を招き研究会を開催した。
1.食品リサイクルと焼却に係る環境負荷およびコストの分析
三菱総合研究所環境エネルギー事業本部 古木二郎氏
2.食品リサイクルと液肥活用で循環のまちづくり
循環のまちづくり研究所 中村修氏
研究会では、生ごみの資源化のほうが省エネルギーで焼却に比して環境負荷が低いこと。生ごみの資源化は、エネルギーを多く使い排ガスの処理に多額な費用使う焼却に比して、経済的にも優位であることが分かった。
廃棄物専門誌「月刊廃棄物」の「生ごみリサイクル基礎講座」の企画と掲載
廃棄物専門誌「月刊廃棄物」の「生ごみリサイクル基礎講座」の企画と掲載を㈱日報ビジネスより受託し、周年にわたり掲載。主に生ごみの資源化に取り組む自治体や企業の取り組みを調査し、寄稿を依頼し掲載する事業を行っている。