登録年度 | 2003年度 |
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氏名 | 三島 亨 (ミシマ トオル) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 環境マネジメント・監査、廃棄物、リサイクル、土壌・地下水、エネルギー、環境計画、クリーンテクノロジー、環境教育、市民活動、地球環境問題、環境全般、その他 |
主な活動地域 | 滋賀県大津市 |
主な経歴 | 在職中約16年間はヘドロ処理・水域浄化等の環境保全・改技術の開発・設計・施行を実施。その後11年間は在職企業の地球環境問題取組でEMS認証取得、環報告書発行等を実施。現在ISO環境他審査員活動、EA21審査員、滋賀ECA会員、平成25年2月より諏訪東京理科大非常勤講師として環境学の講師。 |
特記事項 | 企業所属の基で開発技術やリサイクル活動の成果で受賞。所属協会の環境部会長や諸団体の環境研究委員を務め、環境保全技術、業界の取組み、EMS等に関する共同執筆実施。 |
活動の紹介
EMS認証審査における審査技術の確認
EMS認証機関に所属審査員(補)に対する審査技術確認と指導のため、某大学の再認証審査に現地で立ち合いによる指導を行った。審査員補はOJTの形で参加しており、評価は、認証機関の基準に基づく方法で行い、結果を報告している。教育機関における環境マネジメントシステムの取組状況の確認で、学生たちの環境配慮認識状況意や大学が行っている研究開発等について、規格の要求事項への適合性と有効性への観察方法等を指導する。
MLGsの評価を知る講演企画の実施
NPO法人滋賀環境カウンセラー協会の会員啓発の一環として、MLGsの評価をまとめた「シン・びわ湖なう、2022」について、評価方法と課題の確認・次年度への展開等を学習する企画を行い、件との依頼を行い、協会の総会時に講演会として実施し、一般市民の参画も得て実施することが出来た。琵琶湖の水質浄化、生態系維持、水利用の在り方等々17の目標について、活動内容と課題について、更に協会としての取組課題について研鑽できる機会となった。
EMS認証機関所属の審査員の審査リーダーへの格上教育
某ISO認証機関に所属の審査員について審査リーダーとして格上のための教育をZoom方式で行った。リーダー格に対する力量について、認証機関は教育資料を作成しており、これに基づき実地審査の経験を加えた実戦力のある教育である。審査チームのまとめ方、対象企業の業務実態をよく理解したうえでのマネジメントシステムの有効性をどのように高めるかの審査方法等についての教育を行った。
ISO14001関連の環境関連法規の情報入手と最新化について
某ISO14001認証登録企業より、環境関連法規の順守のために、常に関連法規の最新化を図っていきたいが、情報入手の方法についての助言を求められた。某法令編纂機関(専門業界の監修を得ている)の発行の法令集の入手(改訂履歴の明示・チェックリストもあり)、環境省の「新着情報メール配信サービル」への登録等を紹介した。
EMS認証審査における審査技術の確認
EMS認証機関所属の審査員について、資格維持・向上のために審査技術の確認を実地審査において立ち合いで行った。評価は認証機関がさだめた基準に基づき、審査の場に同席して、審査員の審査内容を評価する方法で、結果を報告書として提出する方法である。評価者は、EMSの主任審査員資格の所有が必要である。
研修会で利用の環境関連法規問題と解答の監修
認証機関が所属のQMS及びEMSの審査員研修で利用する環境関連法規の問題集の内容とその回答内容の監修を依頼され実施した。特に設問方法が「正」「誤」のマーキングになるが、そのバックデーターを整える役割であったため、施工法、施工規則、地方自治体の上乗せ等の内容確認もあることから調査に時間を要した。
ISO環境審査員の審査員補研修
ISO14001の審査員として審査員補資格を持って今後審査実績を積んでいく方たちの、環境関連法規について、活動実勢(1)の資料を利用して、基礎的な研修(Zoomを用いたリモート)行った。特に産業廃棄物と工場排水に関する対応で、内容としては限定していたが、着眼点としての内容を重点的に行ったことから、成果につながったと思われる。
廃棄物処理及び下水道等の概要と環境側面・関連法規(ISO14001対応)
ISO14001の審査において、各組織における事業活動で大きな環境側面となる廃棄物と排水は著しい環境側面として特定されることが大半であるが、いづれもその種類によって、また地域によって関連法規の基に的確な処理・処分が要求される。組織の対応がこの関連法規の基でどの様に適正に対応しているかを審査するために、基礎となる内容をガイドラインとしてまとめる作業を行うに際して、執筆のを応援を行った。
企業におけるSDGsの取組事例の紹介(リモート方式)
環境保全にかかわる企業の取組み状況は日常化・平準化し、ISO14001のパフォーマンスにおいても慢性化しているとき2015年版の改訂は、活動の視点を変える面で大きな転換期であった。「リスクから機会へ」の考え方は環境マネジメントシステムの活動の根幹に影響を与えた。この「リスクと機会」の展開においてSDGsの17の目標は、企業の環境保全活動に大きな示唆を与えており、このSDGsの取組事例をリモートセミナー方式で紹介した。
求められる海洋プラスチック対応
海洋プラスチック問題が大きく取り上げられ、各企業は何らかの対策に知恵を絞り始めており、某ISO認証機関の審査員研究では、認証審査を通してその動向や進めらてている対応策(例えばSDGsの考え方などで)などの状況を知って、審査の機会で組織への有効な情報として提供できるように、との観点で講演の要請があった。大手グローバル企業の規制を先取りした対応策や気候変動対策と同じく、長期的視点で戦略展開が必要になってくることを説明した。
環境関連法規の最新動向
ISO14001:2015における要求事項の一つである関連法規の順守は、環境マネジメントシステム(EMS)における必須事項として、各認証取得組織は自社に関係する法令の改定等には注意を払っている状況であるが、最新情報の紹介を依頼され、説明会を行った。一部改正となった「土壌汚染対策法」、規制強化となった「フロン排出抑制法」、PCB含有塗膜判断基準通知が行われた「PCB特措法」、水銀使用製品6種類の追加となった「廃棄物処理法」等々、約10種類の方改定上っ橋を紹介した。
企業の視点・SDGs
社会的に注目度の高まってきたSDGsについて、この活動の主旨や実質的な活動事例等について、内容の理解度を深めることで社会環境の変化を知るようにしたい、との要請があり、某認証機関の審査員を対象に説明会を行った。環境マネジメントシステム(EMS)がその有効性を高めるために、生活環境における環境負荷低減策と合わせ、企業が抱いているリスクを機会としてプラスにして、有効性の高いEMSにしていく視点を事例や自治体の取り組みなどを紹介した。
EMSと環境関連法規の最新動向
2019年1月26日にN認証機関の依頼を受けて、審査員研修の場で環境に係る関連法規の最新動向について講演を行った。更に、法令に加えて企業間で高まってきている国連の定めたSDGsへの理解を深め、リスクを機会へと展開する手がかりを審査を通じて協議できるように理解を深めてもらった。また、関心の高まっているESG投資、海洋プラスチック問題もとりあげて、今後の企業の在り方への関心を深めてもらうことも研修してもらった。
ISO14001:2015年版の差分説明
2018年6月8日に県内N建設より依頼を受けて、移行したISO14001:2015年版を真に企業のものにするために、社員16名に対し、2004年版との主な差分と本業の管理システムとの融合への具体策についての説明会を実施した。自分の業務の中から課題を見つけ出し、どのように解決していくか、関連法規がリスクであるならこれをうまく事業展開に、特に他社との差別化として有効に活用していく事例等を研修内容とした。業務に対し常に「C→A→P→D」の展開を意識してもらうことを研修内容とした。
JISQ14001及びJISQ9001の2015年版対応内部監査員養成講座
2018年5月11日、S学園の依頼を受けて、JISQ14001及びJISQ9001の2015年版対応の内部監査員(7名)の養成講座を担当した。各規格及びS学園の環境・品質マニュアルの概要説明と内部監査の手法に関する概要説明を実施し、テストで全員の資格要件を満たすことが出来た。新任教員の環境マネジメントシステムの研修を兼ねている。
EMS審査員の力量に求められる関連法規の知識
EMS審査員(ISO14001)に求められる力量は、ISO17021-2によって示されているが、その中でも特に近年発生している法違反への実態を知って、マネジメントシステムの中で違反が起きないような企業における順守の仕組みを作るような点を見る必要がある。そのために、最近の化学物質や産廃での発生している事故例(違反)を紹介し認識を高めてもらう講演を行った。法関連の最新情報の入手方法や組織がこの情報をどのように日常の順守行為に反映できるかなどを説明した。
教育機関における環境マネジメントの活かし方
ISO14001:2004及びISO9001:2008を認証として導入している教育機関(S学園)では、新規買う2015年版への移行を前提にどのようにシステムの特徴を生かしていくのが良いかの話が聞きたいとの依頼があり、各システムの2015年版が求めている要求事項や新規格の特徴を教育機関として取り組みどころのお話を行った。学校生活を通じて学生の皆さんに、社会が求めている環境への期待感やコンプライアンスも含め自らの実施事項の信頼性に対する認識を醸成してもらう活動展開を期待する旨のお話を行った。
環境マネジメントシステ2015年版を活かして使おう
ISO14001の2015年版への移行を2018年8月までに完了させるために、K建設会社では取組のポイントがどこにあるかをよく理解したいとの要請で、ISO14001:2004規格との差分の説明や新規格が何を特徴としているかの説明を行った。組織を取り巻く環境状況を明らかにして、その下での自社の強みや弱みを認識し、リスクを機会に変えていくことから、社会的な要請となっている環境保護への取り組みを強みとして展開する活動をプロセスとして示した。
EA21の活動を継続させるために。
EA21中間審査を行う中で、活動のマンネリ化、目標設定の方法などについての対応策など組織の抱えている問題点等について、環境カウンセラーとしての立場で組織と議論をする機会を持つことができた。成果の上がってきている目標の日常管理型での活動・監視への切り替え、事業拡大に伴う負荷(車両燃料など)の増加と負荷削減の活動のバランスを保つ種に原単位(燃費方式)の導入など、活動の継続性に視点を整理することができた。
環境マネジメントシステムの運用のポイント解説
環境マネジメントシステム(EMS)の認証登録を行っているS学園では、環境管理責任者が人事異動のために交代したが、2か月後には認証継続のサーベイランス審査があるためにどこにポイントを置いた活動内容の整理を行ったら良いかの相談受け、助言を行った。現在の目標の展開・管理状況、内部監査及びマネジメントレビューのチェックの実施状況とそのフォローの推進状況の確認をすること、新たな環境側面の変化、法律面及びその他の要求事項の順守状況等、常に『C』による現状把握を行った運用状況を行うことなどを助言した。
環境・品質マネジメントシステム2015年版の主要要求事項
ISO14001及びISO9001は、2015年9月に2015年版が発行され、これを受けて認証登録を受けている各組織は2018年8月までに移行を行う必要がある。このため、SC電機株式会社より依頼を受けて、それぞれのマネジメントシステムにおける主要な要求事項の変化点についての説明を行った。マネジメントシステムの有効性を高めるために組織の課題を明確にし、これに取り組むリスクと機会を明確にする必要があり、それぞれの組織の特徴のある活動となることを規格の要求事項として説明。
環境マネジメント
平成28年2月3~6日の4日間、STR大学の非常勤講師として委嘱を得
て、「90分×15講座」の「環境マネジメント」の集中講義を担当。受
講者は大学生23名(2~4年生)で、地球環境問題、環境法規制、EM
S2015年版、環境会計、リスク管理、CSR報告書、国際及び国の政策等
を基礎知識として講義し、これらを踏まえてのマネジメントシステムに関
する課題、ISO14001認証制度への取り組み等の講義を行った。
ISO14001及びISO9001認証登録組織の内部監査員研修
平成27年10月14~15日、S学園の依頼を受けて、ISO
14001及びISO9001の内部監査員(6名)の養成講座(理事長
任命の条件)を担当した。EMS及びQMSの認証取得・維持の趣旨及び近年
の環境問題の動向、各規格及び学園の環境・品質マニュアルの概要説明と
内部監査の手法に関する概要説明を実施し、評価テストで全員の資格要件
を満たすことが出来た。
環境政策論
平成27年8月6~8日の3日間、STR大学の非常勤講師として委嘱を得
て、「90分×15講座」の「環境政策論」の集中講義を担当。受講者は
大学生16名(2~3年生)で、地球環境問題、環境法規制、EMS、環境
会計、環境配慮設計、排出権取引、CSR報告書、等を基礎知識として講
義し、これらを踏まえての国・地方自治体・国家間の取り決めや政策展開
の状況、及び企業及び市民に求められる役割や具体的な活動を説明した。