登録年度 | 2004年度 |
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氏名 | 片桐 浩司 (カタギリ コウジ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 50代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、水質 |
主な活動地域 | 茨城県つくば市 |
主な経歴 | 平成24年より、(国研)土木研究所河川生態チームに勤務。河川や湖沼、湿原に生育する水生植物の生育環境の調査・解析や保全業務に従事している。これまで、小学生から大学生を対象にした自然観察会の講師を経験している。平成29年4月より、理科(生物)の教員として秋田県の高等学校に着任予定。 |
特記事項 | 博士(農学)、技術士(環境部門・建設部門)、一級造園施工管理技士 |
活動の紹介
講演会講師
都立石神井公園の「水辺の保全活動ボランティア」をはじめとする100名程度の方々に対して、講演会の講師を務めた。タイトルは「水辺のゆりかご(水草)と生物多様性」で、水草の生活史や特性、国内での保全の事例について紹介した。
秋田県八郎湖研究会 委員
八郎湖の水質や生態系を保全するために秋田県で設置した委員会の委員を務めている。とくに湖岸植生や水草再生の助言を行っている。
水草再生計画検討会委員
東京都建設局が実施する井の頭池の水草再生計画検討会の委員を務めている。井の頭池で急増する外来種のコカナダモやサヤミドロ属をはじめとする緑藻類への対策について、学識者として東京都に助言を行っている。
未来の博士養成講座~実験編~「高等植物の採集・観察・標本の作成」
本講座では、高校周辺の丘陵地において植物観察と植物採集をおこない、その後、屋内でパワーポイントを用いて植物の分類の基礎、学名のルール、植物の形態の特徴、標本作成等についての講義をもった。最後に北海道大学総合博物館の植物収蔵閲覧室を例に、実際の標本管理の状況とタイプ標本の重要性について説明し、博物館の役割について考える機会をもった。
秋田県立農業科学館 講師
「博士のおもしろ実験・観察~夏休み自由研究のヒントをゲット~」のなかで,「植物の分類と標本のつくりかた」というタイトルで講座をおこなった。対象が幼児から小学生ということもあり,やさしい内容で構成した。自然に興味のある小学生も多く,幼児,小学生に対して多くの生きものが生息する多様な環境の大切さを伝えた。
特定外来生物共同駆除作戦参加
印旛沼の流入河川で拡大している特定外来水草のナガエツルノゲイトウについて、大学、市民、NPOなどとともに、駆除するイベントに参加した。水域においてドライスーツを着用し、植物体の刈り取りと、刈り取った植物体の水域における運搬を行なった。その際、植物体の刈り取り方法を水域班に指示したほか、刈り取った植物体の陸揚げの方法やタイミングを陸域班に指示した。刈り取った植物体については、堆肥工場へと運搬し、堆肥化を行なった。
印旛沼・霞ヶ浦植物観察会
大学からの依頼により、現地観察会の講師をつとめた。霞ヶ浦と印旛沼を対象に、両湖沼の開発の歴史や、湖沼と周辺域にみられる水生植物と環境条件との関わりについて、現地を視察しながら解説した。とくに湖沼本体から消失した水生植物が、流入河川や周辺農地にはわずかに残存しており、これらを保全していくことが、流域において種を絶やさないことに繋がることを強調した。
特定外来生物共同駆除作戦参加
印旛沼の流入河川で拡大している特定外来水草のナガエツルノゲイトウについて、大学、市民、NPOなどとともに、駆除するイベントに参加した(複数回の参加)。水深2m以上の河川での駆除作業であり危険を伴うことから、水域での調査になれた数名によって駆除がなされた。この際、ドライスーツの着用を提案した。刈り取った植物体については、堆肥工場へと運搬し、堆肥化を行なう予定である。