登録年度 | 2004年度 |
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氏名 | 中野 忠男 (ナカノ タダオ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、水質 |
主な活動地域 | 埼玉県羽生市 |
主な経歴 | 化学工場の検査部門で化学薬品の分析・検査管理を担当、自社化学工場のISO14001認証取得、ISO/IEC17025試験場認定取得。羽生市ムジナモ保存会の代表として、天然記念物「羽生市宝蔵寺沼ムジナモ自生地」の保全活動を推進。市の委託により埼玉大学と宝蔵寺沼の水環境調査研究実施。 |
特記事項 | 埼玉・群馬県内自治体による水道水の地下水汲み上げが地下水位を下げ、ヒートアイランド現象を招き、野生生物にとって生態系、自然環境、地下水位の涵養がすべての生物に影響しその重要性について、理解されていない。自然観察会を実施している人達がこれに気づき知られていない、ブログ等で広報する。 |
活動の紹介
食虫植物ムジナモから考える自然環境保全
埼玉環境カウンセラー協会の環境保全講習会で「生態系保全」をテーマに、講演依頼により、「食虫植物ムジナモから考える自然環境保全」についいて実施した。
内容は、1食虫植物ムジナモ、2ムジナモ自生地宝蔵寺沼、3埼玉県の自然環境の実態、4埼玉県の水循環を適正化しよう、である。
埼玉県平野部における地下水揚水による環境影響
埼玉県平野部における全ての自治体が水道水用水源に、表流水の不足分を地下水に依存し、地下水を多量に汲み続けている。かつて地表近くあった地下水位が5~10メートル以下にさがたまま回復することはない。その結果、湧水の途絶、小河川の汚濁進行、地表の乾燥化、ホタル、メダカ、サクラソウ等の衰退、生態系の破壊を招いている。地下水揚水の全停止が望まれる。平野部にかつてあった、「春の小川」を取り戻し住み良い平野部の環境することが望まれる。
ボランティアによる環境保全活動・学習の推進
羽生市においても、高齢化した元気な人が多くおります。これらの人材をボランティア活動を通して、計画的・自主的に持続可能な展開を図れる仕組みができないか企画提言を実施中です。生涯学習課との共同展開を構想。
埼玉県平野部の地下揚水による環境影響
主題の論文「埼玉県平野部の地下揚水による環境影響」により、埼玉県平野部における自然環境の危機的現況を十分理解されると考えられる。埼玉県の担当部局及び境保全団体に主題の論文を紹介、案内させていただいた。
埼玉群馬両県における地下水汲み上げ問題
埼玉・群馬両県は水道水の水源に十分な表流水の確保がなされぬまま、不足分を地下水に依存し汲み続けている。その結果地下水位は地表から5~30mと低下したまま回復することはない。地下水位の低下は地表の乾燥化を進行させ、野生動植物は乾燥に強いものが生き残り、乾燥に弱いものは衰退の一途をたどっている。埼玉・群馬両県の平野部の地表の乾燥化は、生物・自然環境にとって極めて深刻であり、かつての自然を取り戻すため、水道・農業・工業用の地下水汲み上げを全面停止し、期限を定め表流への水切り替えを図る必要がある。