登録年度 | 2004年度 |
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氏名 | 中西 由美子 (ナカニシ ユミコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 50代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、水質 |
主な活動地域 | 東京都日野市 |
主な経歴 | 環境コンサルタント会社に約20年間勤務し、自然環境関連の業務に従事。2013年4月独立し、環境関連のNPO法人専務理事、環境コンサルタント、自然観察のガイド、専門学校講師、セミナー講師、生物調査等に従事。地元日野市で市民活動として自然体験や緑地管理活動を推進。各自治体に自然体験プログラムを助言及び実施。 |
特記事項 | 農学学士(水産学専攻)。技術士(建設部門、環境部門)、森林インストラクター、ビオトープ施工管理士1級・計画管理士1級、生物分類技能検定(植物1級・動物(魚類1級))、グリーンセイバーマスター。東京環境工科専門学校講師。かわさき市民アカデミー講師。国分寺市環境審議会委員(会長)。 |
活動の紹介
公園の池のかいぼり活動
日野市内の黒川清流公園のわきみず池では、長年にわたり土砂が堆積して水面が見えないほどになっていた。それを改善するために、かいぼりを提案。有志のメンバーともに堆積した泥をスコップ等でかきだした。池の中の生物調査も同時に実施した。
向島緑地の整備活動
日野市内の向島緑地は、長らく人の手がはいらずに放置されて荒れてきていたが、みどりワクワクチームで市内の市民団体に声をかけ、共同で整備活動を開始した。シュロの伐採や道づくりを実施した。
日野植物目録作成
日野市内の植物目録を作成するプロジェクトを日野植物研究グループとして開始。目録の作成方針をメンバー内で検討し、長池公園の内野氏にアドバイスをいただきながら、10年間の調査結果のほか、既存文献、既存標本から目録に掲載すべき種を検討。
スウェーデントーチ活用の共同活動
2021年から開始したみどりワクワクチームで、スウェーデントーチの普及販売の共同を市の緑化協会にもちかけ、販売の一部を協会に依頼した。2回ほどの打合せを経て、市内の緑地で発生した材の有効活用の道筋をつくった。
子ども向け自然体験プログラム
目黒区の菅刈公園を管理しているNPOから依頼を受け、菅刈椎塾という親子向けの講座の植物イベントを担当した。1回目・2回目を通し、公園内の植物を調べて採集し、植物標本を作成。2回目は生葉藍を使った草木染を体験。
スウェーデントーチを使ったイベント出店
前年に市内で緑地の活用と緑地から出る材の活用を進める市民グループで、スウェーデントーチを使ったイベント出店を多目的施設の合同イベントで実施した。手鋸で切り目を入れてトーチを製作する体験やトーチの火で焼いたマシュマロを試食してもらったりした。
緑地の管理計画づくり
日野市内にある緑地の台帳づくり及び管理計画づくりの調査が前年に終わり、今年はそれらのまとめをおこなった。各緑地がどのような活用方針がふさわしいかを話し合い、類型区分していった。一通りまとまり、整備ができるところから順に手を入れていくこととした。
小池復活大作戦
日野市内の黒川清流公園に、公園建設当時に存在していた小池が土砂で埋まってしまっていた。この土砂を掘り出して小池を復活させようと、周辺住民や近隣の関心の高い市民に声をかけて月1回程度、掘り出し作業を行った。小池復活大作戦。年内に5回程度実施した。
奥多摩の植物誌調査会
奥多摩の植物相を調査する奥多摩植物誌調査会を継続。月2回程度、小谷川林道などを歩いて植物相調査を行い、冬場は研修として身近な植物やシダなどを観察し、研鑽の場とした。また、東京都レッドデータブックに植物の写真を10点程度提供した。
市内の樹木調査
日野市内の公共施設内の樹木調査を、市の緑と清流課が実施する際に、調査の方法や樹種の見分けを支援した。
やんばる研修の企画運営
NPO法人の会員メンバーとともに、沖縄のやんばる地域を訪れ、亜熱帯の昆虫や植物を知るための研修を行った。沖縄在住のM先生に案内を依頼し、やんばるの自然について広くご指導を頂いた。
雑木林の材の活用を考える活動
日野市内の緑地から出る剪定枝や伐採木の活用について、先の市民グループでアイデアを出し、一つとしてスエーデントーチとしての活用を試行した。雑木林の保全活動団体などを呼んで、意見交換も行った。
市の緑地調査
日野市内にある緑地の台帳づくり及び管理計画づくりのはじまりとして、市民グループを立ち上げ、緑地の調査を開始した。市内の半分程度の緑地の調査が終了した。また、日野市の担当課と協議を行い、今後の協力を確認した。
オンラインによる植物講座
オンライン形式で、植物を学ぶ講座を試行錯誤して実施した。予め野外で撮影をした植物の画像をもとに、teamsなどのオンライン会議ツールを使って参加者に画像と解説を提供する形式。植物のスゲ類をテーマにしたものと、足元の身近な植物をテーマにしたものを実施した。
奥多摩植物誌調査会への参加
奥多摩の植物相を調査する奥多摩植物誌調査会で月2回程度、大岳山などを歩いて植物相調査を行うとともに、多摩地域や奥多摩地域の自然に関する情報交換を行った。冬場は研修として身近な植物やシダなどを観察し、研鑽の場とした。
観察会の動画出演
埼玉県で活動するNPOとともに、Youtubeの観察会動画を制作した。見沼自然公園にて、コケ植物や野鳥の動画を計4本撮影した。コロナ禍で観察会がなかなか実施できない中での新しい発信方法に挑戦した。
市の緑地管理策定活動
日野市内にある緑地の台帳を作成し、今後の管理方針を立てて、適切に管理していくことを提案した。また、それを進める緑と清流課と市民のグループをつくり、その台帳の案を作成し、進め方を話し合った。また、緑地で発生する木材の活用法としてスウェーデントーチを提案し、その試行のイベントを行った。
生きものプランの推進支援
日野市の生物多様性戦略の市民活動を後押しし、用水路でのイベント活動の企画に加わった。市民と市の担当課と一緒に10月の開催に向けて進めていたが、広報活動がうまくいかず、参加者が集まらなかったことと、天候が悪いことで中止になった。その後、次のイベントの準備を促した。
草地の草刈管理コーディネート
日野市内のある草地が市に買い上げられ、今後の管理について市民グループで検討していた。草地としての管理する重要性を説き、8月に市の職員と市民のボランティアを募って、大規模な草刈作業を行った。その前後で植物相調査を行い、どのような植物が生育しているかも把握した。
奥多摩植物誌調査会への参加
奥多摩の植物相を調査する奥多摩植物調査会のメンバーに加わり、月2回程度、御前山などを歩いて植物相調査を行った。若いレンジャーやインタープリターと一緒に歩き、植物相の見方などをアドバイスするとともに、多摩地域や奥多摩地域の自然関連の情報交換をした。