登録年度 | 2004年度 |
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氏名 | 高木 嘉雄 (タカギ ヨシオ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、水質 |
主な活動地域 | 東京都国分寺市 |
主な経歴 | NPO法人えどがわエコセンターを経て現在江戸川区子ども未来館館長として勤務。区内の自然環境や地元の河川環境について助言やサポートを行っている。 |
特記事項 | 葛西東なぎさ鳥類園友の会、野川ほたる村など、海域や河川をフィールドとした団体の活動を支援し、各種モニタリングや子ども向け体験的プログラムにも関わっている。 |
活動の紹介
江戸川区の水環境と生物
区が設置するコミュニティカレッジ「江戸川総合人生大学」の依頼により標記タイトルで講義を行う。
区内の水生生物の現状を理解する上では①場所によって異なる塩分②外来生物の拡大③生息環境の多様性といったキーワードが重要である。
実物展示も豊富に行い、いずれボランティアとして地域デビューする受講生が環境活動への関心を高めてもらえるよう解説した。
一之江境川親水公園自然観察会
江戸川区の一之江境川親水公園は「野の川」をコンセプトとして整備されたまちなかの水辺であるが、年々生物相が貧弱になりつつある。
こうした中で子どもたちが生物を採集して記録し、現状を理解する活動は重要である。
プロ・ナチュラリスト佐々木洋氏とともに現地講師を務め、地域の子どもたちが主体となって公園を大切にする活動の大切さを解説した。
子どもにとって干潟の魅力とは
日本デザイン学会環境デザイン部会が主催した「みんなで東京湾・葛西沖を考える」オーガナイズドセッション(会場:東工大)において表記のテーマで講演、子どもの目線で自然を紹介する際のポイントを解説した。
ラムサール登録地における市民モニタリング(ベントス)
葛西海浜公園東なぎさの底生生物についてえどがわエコセンターなど関係団体から自主的に参集したメンバーによって生物モニタリングを行った。こうした活動について、結果のフィードバックやデータの蓄積に関して必要なアドバイスを行った。
江戸川区における特定外来種問題について
コミュニティカレッジ「江戸川総合人生大学」の依頼により標記タイトルで講演。
外来生物法の改正を機に区内でも生息範囲を広げている特定外来生物、特にアメリカザリガニやアカミミガメの環境に与える影響について情報提供した。人生大学は卒業後ボランティアとして地域で活動することが求められているので、この問題についてアプローチする際の留意点について特に触れ、アドバイスを行った。
さがしてみよう土の中の生きもの
区子連一之江支部(子ども会)の依頼による土壌生物の観察会を実施するにあたり、ボランティアやスタッフの分担など必要なコーディネートを行った。
区内各所から集めた土壌からムカデやキセル貝、ミミズなどの生物を子どもたちがピックアップして生態や環境中の役割などを学び、引率の保護者共々身近な自然に対する興味関心が高まったとの講評をいただいた。
学校ビオトープの整備と維持管理
江戸川区立平井西小学校のコンクリート製池3基を自然観察池再整備し、子どもたちの環境学習に役立てたいとの学校長からの要請があり、下見を重ね、子どもたちとビオトープ改修を行った。その際、コンセプトを地元江戸川に自生する貴重種植物を観察できる池とすることで意識を共有できたので、継続的に維持管理できるよう必要なアドバイスを行った。
川と海とが出合うまち
大河川が海につながる位置にある江戸川区の水環境と生物相について講演し、卒業後は地域でボランティアデビューする「江戸川総合人生大学」の学生に対し、知見を深めていただいた。
江戸川区の水環境と生物
区内NPOが主催する「子ども文化フェスティバル」において身近な生物と関わり合う際のポイントについて講演した。
東なぎさクリーン作戦
NPOが主宰するイベントに際し、現場の生物相や生態系に関する参加者への解説をどのようにしたら安全かつ効果的であるか、数回にわたり助言した。
荒川学習
「下平井水辺の楽校」の依頼により区立小学校の荒川学習企画書の作成に関して必要な助言を行った。実施日にも現場でアドバイスした。
川と海とが出合うまち~江戸川区の水環境~
江戸川総合人生大学新入生を対象に、身の回りの自然環境をどのように把握し、理解していったらよいのかという観点から、さまざまな助言を含む講演を行った。
「野川の通信簿」
都建設局および野川流域連絡会主催の小金井市南小学校4年生を対象とした
「野川の総合不学習」において、主に植物・植生の分野についてファシリテーターとして必用な助言を行なった。
湿地・干潟に関する企画展示への助言
6月~9月まで開催される「篠崎文化プラザ」での湿地・干潟の環境に関する企画展示にあたって、指定管理者と区の担当者より助言を求められたので、展示物、見せ方、解説文や監修者など総合的にアドバイスした。期間中、求めに応じて展示の現場で数回助言活動を行なった。
「東なぎさクリーン作戦」における干潟の生態系に関する講座補助
都漁連内湾漁協主催の葛西海浜公園東なぎさの清掃活動と自然観察会において、ベントスを中心とした水生動物の現場観察会を行った。東邦大風呂田名誉教授のアシスタントとして、干潟の生態系と自然環境の特徴について解説した。参加者約60人。
「ワイルドキャンプ伊那谷みのわ」における環境学習
長野県箕輪町で毎年実施している親子キャンプ。
天竜川支流における水生動物の観察と水質調査活動の技術的指導と環境学習プログラムの組み方をアドバイスした。
天竜川は最上流のよごれた水が流下とともにきれいになっていくプロセスを、採集した水生昆虫を調べることで学んでいただくことができた。