登録年度 | 2005年度 |
---|---|
氏名 | 中野 忠男 (ナカノ タダオ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 生態系・生物多様性、水質、地球温暖化 |
主な活動地域 | 埼玉県羽生市 |
主な経歴 | 化学工場の薬品の分析・検査部門を担当し、環境計量士として大気・水質等の自然環境における分析評価が可能。自社工場のISO14001認証取得、ISO/IEC17025試験所認定取得を指導した。 |
特記事項 | 天然記念物である「羽生市宝蔵寺沼ムジナモ自生地」の羽生市ムジナモ保存会の責任者としてムジナモ自生地の保全活動を推進している。文化庁の助成による羽生市宝蔵寺沼ムジナモ自生地緊急調査の水質調査を5ヶ年間担当した。自生地の定期観察会を毎月推進中 |
活動の紹介
自然な水の循環の重要性
埼玉県内自治体が水道水用に、地下水を継続的に汲み続けているため、県内平野部の全域で、地下水位が3m~数十m低下してしまっている。その結果地盤沈下、地下水位の低下、河川汚濁の進行、地表の乾燥化、ヒートアイランド現象、生態系の破壊、野生動植物の生育阻害と多大の弊害をもたらせている。自然な水の循環を断ち切る地下水の揚水を全停止せねば地下水位の回復は困難である。埼玉県平野部に、次世代の為にも「春の小川」を取り戻すことが望まれる。
宝蔵寺沼ムジナモ自生地の保全活動
宝蔵寺沼ムジナモ自生地は1965年以降湧水の途絶と共に野生絶滅に至いたが、現在は人為的にポンプの作動により水の流れを確保し水質維持し、ムジナモの生育を可能にしている。宝蔵寺沼は立地的に閉鎖系であるため、ムジナモの自然な生育を維持するためには、湧水の回復を図らねば継続的なムジナモの生育は不可能と考えられる。埼玉県平野部の地下水揚水を全停止することが望まれる由縁である。
羽生市ムジナモ保存会活動・環境保全活動の推進
羽生市ムジナモ保存会活動推進すると共に、宝蔵寺沼の自然環境、特に湧水の回復を目指した、論文「埼玉県平野部の地下水揚水による環境影響」に基づく地下水の揚水を全停止せねばならない、平野部の危機的状況をアピールする活動を展開した。
羽生市ムジナモ保存会活動・環境保全活動の推進
宝蔵寺沼ムジナモ自生地を30年以上定点観測を続け、ムジナモが野生絶滅に至った原因は、湧水の途絶が最大の要因であったと考えられる。現行はポンプアップにより沼内に水の流れを維持しムジナモの生育につとめている。 保存会活動にアドバイス協力している。
羽生市ムジナモ保存会活動・環境保全活動の推進
きれいな(貧栄養)水環境を好む食虫植物ムジナモの国内最後自生地であり、国の天然記念物である羽生市宝蔵寺沼ムジナモ自生地のムジナモが1956(昭和46)年以降野生絶滅に至った原因は、宝蔵寺沼を30年以上観察・調査してきた結果、湧水の途絶による水環境・生態系の変化にあったと考えられる。
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済