登録年度 | 2006年度 |
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氏名 | 榎本 徹 (エノモト テツ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 産業、公害・化学物質、3R |
主な活動地域 | 神奈川県横浜市 |
主な経歴 | 在学中は公害防止を目的とした排水処理技術を研究。入社後は研究・開発、技術標準化、建設及びメンテナンス、品質及び環境マネジメント、グリーン購入、環境調査対応など実施。私人としてCSR(企業の社会的責任)に環境・社会・財務の側面で取組む。 |
特記事項 | 環境マネジメントシステム審査員、環境プランナーなどの資格を取得。CSR(環境・社会・財務)に関する連載や著書を出版。環境経営学会の正規メンバー。 |
活動の紹介
小学生によるSDGsと生物多様性の研究活動の概要
某県が主催するマネジメントシステム研究会で参画するビジネスパーソン向けに小学生による研究活動の指導要領を過去の経験から解説した。
プラントメンテナンス技術者・技能者育成講座
プロジェクトマネージャーの育成教育を通じて環境マネジメントの理解の重要性を講義の中で説明した。企業活動において地球環境保全の重要さを理解してもらうことで、プロジェクトの管理の有効性をより高めることが出来るからである。受講生は地域の企業に勤める社会人を対象にした。
SDGsと生物多様性の活用事例調査
小学6年生の夏期自由研究のテーマとして「SDGsと生物多様性の活用事例調査」を選択した生徒にSDGsと生物多様性の関係性を考える機会とアプローチの方法について指導した。その成果は夏休みの宿題としてまとめられた。
SDGsと生物多様性について
小学5年生向けに生物多様性の重要性を説くための資料作成と講演を実施した。生物多様性に関する資料は環境省自然環境局が編集・発行した「めぐみの星に生きる」を参照し、読売新聞(2021年12月21日)の記事「壊される自然遺産」を問題提起のトリガーとした。
小学生を対象にした45分の講演は生物多様性の課題について理解を深めてもらう切っ掛けとなった。
私たちの未来と生物多様性について
ユネスコが奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島を世界自然遺産に登録することを決定した。そこで、これらの地域の生物多様性の保護に関し小学4年生の子供たちにその重要性を説いた。なお、教育資料は環境省生物多様性戦略推進室より提供頂いた。生物多様性の教育後、一部の生徒は夏休みの自由研究に生物多様性を取りあげていた。
マネジメントシステム研修
例年、公益法人の主催による教育推進事業を支援するためマネジメントシステム研修を実施しています。しかしながら本年度のすべての研修はコロナ禍のため中止もしくは延期になり本年度の研修は実現できませんでした。
ISO 45001で読み解くOH&Sマネジメント
労働安全衛生は働く人が安心して生活を営むために大変重要な基盤です。国連で採択されたSDGsには働くために社会がどうあるべきかを含みますが、その考え方には環境保全のコンセプトが重要な役割を果たします。
そのため労働安全衛生の実効性を高めて働く人が安心して生活できるようにするために、環境マネジメントの基本コンセプトを事業者に理解してもらうことを説きます。また環境マネジメントはSDGsのゴールを近付けてくれることを説きます。
著書で環境マネジメント及びSDGsの重要性を述べる
2018年11月に著書「ISO 21500から読み解くプロジェクトマネジメント」を出版しました。本書でプロジェクトマネジメントの遂行に際しては環境マネジメント及び持続可能な開発目標(SDGs)に対する配慮が重要である事を述べ、その考え方が読者の多くから支持を受ける事になりました。プロジェクトマネジメントを単なる生産活動の手段に留めるのではなく、プロジェクトを取り巻く社会性も考慮する必要がある事を示しました。
プロジェクトマネジメントにおける各種ISOマネジメントシステムについて
プロジェクトマネジメントを遂行するにあたり、組織は収益性のみならず地球環境保全に配慮した組織の事業経営は組織の存続にとって必要不可欠なものになっている。事業の中核にプロジェクトマネジメントを据えている組織にとってISO14001などの環境マネジメントシステムをプロジェクトの中核にすることは未来志向の組織にとって必要不可欠なことである。今回実施したプロジェクトマネジメントのセミナーではプロジェクトマネージャーの知見として「企業の社会的責任」や「地球環境保全」が必要であることを2日間にわたり述べた。
リスクマネジメントと環境アセスメント
プロジェクトマネジメントのセミナー講師を2日間務めた。プロジェクトマネジメント運営の一環としてISO14001に基づく環境マネジメントシステムの知見は不可欠であることや、2015年に改訂された14001の概要について解説し、プロジェクトにおけるリスクマネジメントと環境アセスメントの重要性について講義した。
再生可能エネルギー設備(風力発電)のメンテナンス
風力発電設備のメンテナンス事業に参入して地域貢献を図りたい、国内・国外で機械パーツを販売する大企業の依頼に基づいて、行政関係者との連携を仲人した。
ISO20121「イベント・サステイナビリティ規格」の広報と展開
2020年に開催を予定している東京オリンピック・パラリンピックは「地球と人に優しい国際イベント」としての開催が期待されている。前回2012年ロンドン大会は「もっともサステイナブルな大会としてISO20121を適用」するなど環境配慮型のイベントであり、日本でもイベント・サステイナブルの国際規格であるISO20121を周知・展開する必要がある。本年度は自身の教育を兼ねてマスコミ等の依頼に応えるためにISO20121の有用性を広く社会に広報するための土台作りに務めた。