登録年度 | 2006年度 |
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氏名 | 岩間 美代子 (イワマ ミヨコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性 |
主な活動地域 | 東京都世田谷区 |
主な経歴 | 原体験を第一に、自然との共生や人としてどう生きるかを考え続けていけるような環境教育をしています。環境教育プログラムの作成、授業企画立案、研究授業講師、自然環境調査等幅広く展開。東京都環境学習環境教育推進委員等を歴任。緑のボランティア活動に関する指導者等育成委員会委員、他 |
特記事項 | 特定非営利活動法人nature center risen(ネイチャーセンターリセン)理事長 |
活動の紹介
カンボジアの地方の小中学校幼稚園の校舎改修と環境教育支援
これまで、老朽化で使えなくなっていた校舎の改修や環境教育授業を行って支援してきたカンボジアの地方の学校を今年も引き続き支援しました。今年は幼稚園、小中学校の教員、幼児児童生徒が参加し、校庭に落ち葉堆肥箱を設置して農薬や化学肥料を使わない植物の育成に取り組みました。また、土のかさ上げが終わって雨季でも使用できるようになった校庭に設置されているトイレの周辺が汚染されていたため、石灰をまいて消毒するなどの作業を一緒に行い、子どもたちが安心して運動できる環境を整えました。
カンボジア市民の環境意識向上のための普及啓発活動
日本の外務省のNGO連携無償資金協力で「カンボジア市民への環境意識普及啓発による持続可能な生活環境実現事業」を行っています。3年計画の最終年で、全国25州のうち6か所のモデル州を訪問。これまで研修を受講してきた州環境局職員が地元の寺院、ヘルスセンターや学校で僧侶、保健士、教員らに対して、教材を使った市民への環境意識普及啓発活動の指導を行いました。これらの活動は、最終的にカンボジア環境省や州環境局職員が今後も全国の市民に環境教育を普及啓発する際のマニュアルにまとめて配布する予定です。
豊島区立池袋第三小学校への環境教育支援
豊島区事業で年間の環境教育授業を支援している豊島区立池袋第三小学校からの依頼で、「校庭の絶滅危惧種『ムラサキ』を学び地域の野草を守る屋上緑化活動」を実施した。本活動は「公益財団法人高原環境財団」の「子供たちの環境学習活動に対する助成事業」の助成を受けて実施しており、行政の事業と民間の助成金の組み合わせで教育を充実させることができた。子どもたちは校庭に野草園を作り、身近な環境への愛着が生まれた結果、周辺のごみを拾い、ポスターを書いて地域住民にごみを捨てないよう訴えるなど、行動変容が生まれている。
豊島区の環境教育プログラム「豊島区の校庭からはじめる環境教育」(2023年度)
今年度も東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「豊島区の校庭からはじめる環境教育」の講師として、本町小学校、目白小学校、池袋第三小学校で環境教育を支援しました。各学校の環境教育の年間授業計画企画立案、授業講師などを行っています。校庭や地域の野外の体験的な学習や、地域のごみ調査なども取り入れて子ども達の身近な自然への愛着と他者への想像力を育む授業を行いました。持続可能な社会やSDGsと自分達の普段の生活の関わりを感じられるような教育を行っています。
こども環境ラボ(公益財団法人日本環境協会こどもエコクラブ)
「こども環境ラボ」では、小中学校の在校生、卒業生と保護者、教員、幼児親子などが参加して活動しています(日本環境協会が推進する「こどもエコクラブ」に登録しています)。今年度は「公益財団法人つなぐいのち基金」の助成を受け、子ども達の「こ食(孤食、個食、子食、固食、粉食、小食、濃食)問題」に取り組んでいます。自然観察や食育講座を開催し、「手作り野草図鑑」を作成して配布します。畑作りの継続、「料理で世界を旅しよう」等の活動に加え、東京農業大学第一高等学校中等部とも連携し、野草の観察などを実施しています。
CSB環境倶楽部キックオフセミナー基調講演「環境教育から考える資源循環」
中央大学ビジネススクール卒業生らが立ち上げたCSB環境倶楽部のキックオフミーティングにお招き頂き「環境教育から考える資源循環」について基調講演を行いました。市民・行政・企業の協力、行政や企業の職員も同時に一人の市民であり、「世界は一人一人の責任ある行動で出来ている」事についてお話ししました。大学在学中だけでなく、社会に出てからそれぞれの活動や課題を交換し交流するのは、具体的な解決策の模索や探求に向けた素晴らしい試みであると感じます。日本有数の企業や自治体で資源循環に取り組む方々が発表されました。
カンボジア環境省と州環境局職員への実践的環境教育
日本の外務省のNGO連携無償資金協力で「カンボジア市民への環境意識普及啓発による持続可能な生活環境実現事業」を行っています。3年計画の2年目で、全国25州の環境局職員45名に対する集合研修を現地で2回実施しました。研修後に地元の州の寺院、ヘルスセンターや学校で行った市民への環境意識普及啓発活動の報告が上がってきています。また、カンボジア環境省職員を日本に招き、今後のカンボジアの環境教育推進の中核人材に育成するための研修も行いました。来年度は私たちも地方州に赴いてフォローアップ研修を行います。
カンボジアの地方の小中学校幼稚園の校舎改修と環境教育支援
昨年、老朽化で使えなくなっていた校舎の改修を行ったカンボジアの地方の小学生を訪問し、幼稚園児、小学生に環境教育の授業を行いました。子ども達は私たちが作ったクメール語の環境カードを取り合うようにして楽しみながらカンボジアの環境について学びました。また、中学生とは校庭で自主活動を共にし、私たちが作った環境教育の絵本「モモちゃんと美しい海」を上手に読んでくれた子どもの周りに皆が集まりました。これからも支援を継続し、落ち葉堆肥を利用した畑作りなど、保護者や地域も参加できる環境教育を目指します。
豊島区の環境教育プログラム「豊島区の校庭からはじめる環境教育」(2022年度)
今年度も東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「豊島区の校庭からはじめる環境教育」の講師として、朝日小学校、目白小学校、富士見台小学校で環境教育を支援しました。各学校の環境教育の年間授業計画企画立案、授業講師、教員研修などを行っています。今年度も野外の体験的な学習や、途上国支援におけるカンボジアの子ども達や社会の様子なども取り入れて、子ども達の身近な自然への愛着と他者への想像力を育む授業を行いました。持続可能な社会やSDGsと自分達の普段の生活の関わりを感じられるような教育を行っています。
こども環境ラボ(公益財団法人日本環境協会こどもエコクラブ)
2021年に「こども環境ラボ」を立ち上げ、小学校の在校生、卒業生と保護者、教員、幼児親子などが参加して活動しています(日本環境協会が推進する「こどもエコクラブ」に登録しています)。今年度は春に多摩川中流域で化石の学習、初夏には小学校の校庭の森の整備とサンショウの採取、夏には昨年の活動で作った竹橋を使ってそうめんを食べながらSDGs12「つくる責任つかう責任」について皆で考えました。自然を大切にして、自分の考えを表現して、子ども大人もみんなで力を合わせて活動しています。
みらい館大明いのちの森環境学習講座 豊島区に緑を広げよう~みんなでクチナシを育てよう!~
今年も東京都豊島区で市民対象の環境教育講座を開催しました。残念ながら2回の予定が1回になりましたが、多くの親子が参加しました。皆で豊島区の「いのちの森」を観察したあと、植樹を行いました。クチナシの鉢植えに刺す「ガーデンピック」を作って鉢ごと持ち帰り、育ててもらいました。講座では小さな子どもにもわかるように植物の持つ様々な力や自然界の繋がりを学び、大人はクチナシの歴史・文化・生活との関わりに感心していました。皆で、一本の木を育てることがSDGsに繋がってくことを大いに実感した一日となりました。
カンボジア環境省環境教育局職員への実践的環境教育
日本外務省のNGO連携無償資金協力事業で、カンボジア環境省環境教育局の職員に対する環境教育の研修を行っています。コロナで現地への渡航が出来なかったため、オンラインを活用した集合研修形式で日本から講義とテストを行う他、オンライン個別面談できめの細かいサポートを行っています。今年は3年計画のプロジェクトの初年度で、2年目にはカンボジア全国各州の環境局職員へも研修を行い、最終的には各地の寺院やヘルスセンターなど市民が多く集まる場所に絵本等の教材を配布し、市民の環境意識の普及啓発を進める計画です。
カンボジアの地方の小中学校幼稚園の校舎改修と環境教育支援
カンボジアの地方の小学生で、老朽化で使えなくなっていた校舎の改修を行いました。校舎が無いため、遠くの学校までは通えずにいた子ども達も学校に戻ることが出来ました。更に、先生達に環境教育のオンライン研修を実施して、先生達は子ども達に、地域の自然に愛着を感じて環境を守る行動をすることを教える授業が出来るようになりました。来年はコロナの状況が改善したら実際に現地へ渡航して、校庭の落ち葉による堆肥作りやそれを活用した畑、花壇作りなど、地方の小学校でも出来る環境教育の実践を進める計画です。
豊島区の環境教育プログラム「豊島区の校庭からはじめる環境教育」(2021年度)
今年度も東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「豊島区の校庭からはじめる環境教育」の講師として、巣鴨小学校、目白小学校、富士見台小学校で環境教育を支援しました。各学校の環境教育の年間授業計画企画立案、授業講師、教員研修などを行っています。新型コロナウイルスの感染対策に気をつけながら、野外の体験的な学習も取り入れて、子ども達の身近な自然への愛着を育む授業を行いました。それらを通じて、持続可能な社会やSDGsと自分達の普段の生活の関わりを感じられるような教育を行っています。
こども環境ラボ(公益財団法人日本環境協会こどもエコクラブ)
調布市立滝坂小学校と協力し、日本環境協会が推進する「こどもエコクラブ」に登録した「こども環境ラボ」を立ち上げました。滝坂小学校の在校生、卒業生と保護者、教員、幼児親子などが参加してこれまでに7回の活動を実施、新人賞やフォトコンテストの賞を受けました。活動は滝坂小学校の校庭にある「滝坂の森」と池の観察や整備を中心に、間伐材で工作をしたり、多摩川に出かけて観察も行いました。自然を大切にして、自分の考えを表現して、子ども大人もみんなで力を合わせて活動しています。
東京都豊島区みらい館大明いのちの森自然観察会~落ち葉アートを楽しもう~
東京都豊島区で、市民対象の環境教育講座を開催しました。関係者と協力して感染対策を行い、今年も無事に開催することが出来ました。「いのちの森」では、ふかふかの乾いた落ち葉の上に皆で座り、プラタナスの葉の懐かしい匂いに包まれました。池の脇では冬眠中の蛙の親子に出会い、都会の自然の持つ力に皆で驚きました。ワークショップでは、それぞれが持ち寄った枯れ葉を使い、思い思いに生き物や人や風景を描いて落ち葉アートを楽しみました。自分達が暮らす街の、冬の自然を全身で感じることが出来た一日になりました。
カンボジア王国小学生用環境教育副読本の開発
カンボジアの小学生が、小学校で環境を学ぶ際に使用できる副読本を制作しました。子ども達が、なぜゴミを正しく処理しなければならないのかなどを実感しやすいような物語と、カンボジアの貴重な自然や環境のマップなども記載しています。日本とカンボジアの教育者が協力して制作し、カンボジア教育省の認可を取得して各地の小学校に配布しています。この副読本は、教員養成大学で環境教育の教え方を学んだ教員達の、学校での指導を支援する役割も持っています。
多摩川中流域の観察会(教員研修)
東京の代表的な自然である多摩川の中流域で自然観察会を行いました。普段から環境教育の支援を行っている東京都調布市と豊島区の小学校教員の有志とその子ども達を対象にしました。川の水量、水質などの調査、周辺の地形や川周辺の植生、河原の植物、水の中の生き物の様子などを観察しました。参加者は東京にこれだけ多様な自然があることに驚き、自然を身近に感じるきっかけとなりました。教員は、感動を児童にどうやって伝えるか、課題が生まれた一日でもありました。野外授業の安全管理についても学ぶことが出来ました。
カンボジア王国プノンペン、バッタンバン教員養成大学(TEC)の実践的環境教育
日本の外務省のNGO連携無償資金協力の事業で、2018年にカンボジアで初めて設立された4年制教員養成大学の環境教育を支援しています。小中学校の教員養成課程で環境教育を教える教官を育成し、大学の授業内容(シラバス)を作成したり、教科書を制作するなどの支援を行ってきました。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でカンボジアとの行き来が困難になったため、オンライン研修など工夫して支援を行いました。また、大学の教官に向けて、環境教育の授業の進め方やポイントを書いた指導書を作成しています。
豊島区の環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」(2020年度)
今年度も東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」の講師として、巣鴨小学校、富士見台小学校、清和小学校で環境教育授業を行ってきました。各学校の年間授業計画企画立案、授業講師、教師の研修などを行いました。豊島区役所と各学校と新型コロナウイルスの感染対策について話し合い、十分に準備することで、例年通り野外の体験的な授業も取り入れた環境教育授業を進めることが出来ました。
東京都豊島区みらい館大明自然観察会「植物のタネと遊ぼう!~丸太を使ったタネの標本作り~」
東京都豊島区で、市民対象の環境教育講座を開催しました。「いのちの森」には、大きなクチナシの実がなっていて、ふかふかの腐葉土ができていました。キンモクセイの香りに包まれながら、今回もたくさんの生きものを観察することができました。ワークショップでは、植物のタネの模型を作って飛行実験をして、間伐材の丸太を使ったタネの標本を作りました。講座が終わったあとも、たくさんの方が残ってそれぞれ楽しんで過ごしていました。
カンボジア王国プノンペン、バッタンバン教員養成大学(TEC)の実践的環境教育
2018年12月にカンボジアで初めての4年生教員養成大学がプノンペンとバッタンバンに設立されました。私たちは日本の外務省のNGO連携無償資金協力の事業で、小中学校の教員養成課程で環境教育を教える教官を育成し、大学の授業内容(シラバス)を作成し、教科書を制作するなどの支援を行ってきました。2019年には中心となる教官4名を日本に約1週間招聘し、日本の教育機関における環境教育、行政の取組み、ごみ処分場等の施設の様子や自然環境、街環境等を学び、彼らの今後の自国での取組みを考える機会としました。
カンボジア王国バッタンバンのエコ・スクールへの実践的環境教育支援
カンボジア第2の都市バッタンバンの近郊に、同国の教育・青少年・スポーツ省(MoEYS)が指定したエコ・スクール(小学校)があります。そこで、環境教育支援として実際に授業を行うほか、堆肥作りや花壇作りなど、エコ・スクールとしての取組みを支援してきました。エコ・スクールをモデルとして「カンボジアの小学校で実践できる環境教育」の年間授業計画例も作成したので、今後はMoEYSと普及に努めていく予定です。
カンボジア王国プノンペン幼稚園教員養成校(PSTTC)への実践的環境教育支援
カンボジアには、全国で首都プノンペンに1カ所、幼稚園の教員養成校(PSTTC)があります。ここで幼児に対する環境教育を実際に行いながら、教員養成の研修や今後の教員養成授業内容(シラバス)作りなどの支援を行っています。カンボジアには幼稚園の数は少ないですが、今後の国の発展に伴って全国に普及することが予想されます。そのためにも、しっかりとした幼児対象のカリキュラムの構築が重要だと考えています。
豊島区の環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」(2019年度)
今年度も東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」の講師として、巣鴨小学校、池袋第一小学校、朋有小学校で環境教育授業を行ってきました。各学校の年間授業計画企画立案、授業講師、教師の研修などを行いました。巣鴨小学校では管理職の依頼で、道徳と環境に関する児童・保護者向けの講演会も行い、日本とカンボジアの環境や生活・文化・教育などの違いを知り、自分の今後の生き方を考える時間としました。
東京都豊島区みらい館大明「いのちの森」の環境学習講座「10万本から生まれた生きものたち」
みらい館大明は廃校になった小学校を活用した生涯学習施設です。豊島区が「グリーンとしま」再生プロジェクトで植樹した校庭の「いのちの森」は、10周年を迎えました。そこで今回の講座は、「いのちの森」の自然を観察するほか、屋内で「丸太スライスバッジ作り」、「ハーバリウム標本作り」を行いました。室内にも本物の自然にたくさん触れられる空間を作り、都市部で植樹を行うこと、少しずつでも自然を増やしていくことの意義、防災や都市型環境教育についてもお話しすることができました。
カンボジア王国で初めての「教員養成大学」設立の支援
カンボジアでは、2018年12月、これまでの2年制の教員養成校(RTTC)に代わって、首都プノンペンと第2の都市バッタンバンに、同国で初めての教員養成大学(TEC)がスタートしました、日本のJICAも大学立ち上げを支援しています。私は同国の教育・青少年・スポーツ省(MoEYS)の依頼を受けて、大学での小中学校教員養成における環境教育の授業内容や教科書の作成、大学の環境教育担当教官の養成の為の研修などを行いました。TECから、多くの学校に環境教育が広がるよう、今後も支援していきます。
カンボジア王国プノンペン、バッタンバン中学教員養成所の実践的環境教育
日本外務省の「NGO連携無償資金協力」事業として、カンボジア王国の首都プノンペンと第2の都市バッタンバンにある中学校教員養成校(RTTC)の教官研修と、履修生に対するモデル授業を1年間実施しました。これ以前にコンポンチャムRTTCを支援した際に開発した「実践的環境教育指導書」を教材として使用し、教官や履修生と一緒に改善点も話し合いました。同国では2018年12月から教員養成大学(TEC)も設立され、教員養成を巡る環境は過渡期を迎えていますが、RTTCの履修生たちは熱心に環境を学びました。
豊島区の環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」(2018年度)
今年度も東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」の講師として、朝日小学校、長崎小学校、朋有小学校で環境教育授業を行ってきました。各学校の年間授業計画企画立案、授業講師、教師の研修などを行いました。
豊島区の環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」(2017年度)
今年度も東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」の講師として、朝日小学校、長崎小学校、朋有小学校で環境教育授業を行ってきました。今回は長崎小学校5 年生の最後の授業で、大雪が積もる中で校庭の自然観察を行い、季節ごとに異なる自然の様子を改めて感じていました。今年も5年生児童は「緑のメッセンジャー」として1 年間を通して実践的環境教育を学び、自然園の保全活動を続けてきました。この役割は、学校の伝統として次年度の5 年生に受け継がれていきます。
ベトナム政府・医療関係者対象の医療廃棄物に関する環境教育講座
建設コンサルタント企業株式会社長大は、ベトナム北部 世界遺産ハロン湾を有するクアンニン省で、オガクズを利用したバイオトイレを活用した環境対策のJICAパイロット事業を行っており、私は現地チャン・フン・ダオ小学校で環境教育を支援しています。今回は長大の依頼で、経済産業省インフラ招へい事業(日アセアン経済産業協力委員会事業)で、医療廃棄物処理の研修で来日したベトナム政府や医療企業役員に、環境教育講座を行いました。技術やコストだけでなく、なぜ廃棄物処理に取り組む必要があるのか、考える時間となりました。
カンボジア王国プノンペン、バッタンバン中学教員養成所の実践的環境教育(2017年11月~)
日本の外務省の「NGO連携無償資金協力」の枠組みを得て、引き続きカンボジアで環境教育を行うことになりました。今度は首都プノンペンと、第2の都市バッタンバンの中学教員養成所で、教員養成の過程で教官と履修生に環境教育を教えます。これまで3年間のコンポンチャムでの経験と、そこで作成した指導書を活かして教育を継続していきます。また、来年からは両都市にカンボジアで初めての教員養成大学が設立されるため、そこのカリキュラムの中で環境教育がしっかりと教えられるように、カンボジア教育省への協力をしていきます。
カンボジア王国コンポンチャム中学教員養成所の実践的環境教育(2017年度)
カンボジア王国コンポンチャム中学校教員養成校における3年間の環境教育プロジェクトは、教育・青少年・スポーツ省認定「カンボジア王国中学校教員養成校における実践的環境教育指導書・ワークシート・図鑑」(クメール語)を発行し、教官・卒業生・履修生や協力関係者に配布を行い、終了しました。
カンボジア式の授業計画書や、履修生が考えた手作りの教材の製作方法、環境問題の資料や動植物の図鑑(樹木・草花・昆虫・土壌動物・菌類・岩石)が記載されており、その充実度とオリジナリティを教員養成局からも高く評価されました。
企業と連携したベトナムの小学校における環境教育授業と副読本の作成
日本の建設コンサルタント企業 株式会社長大は、ベトナム北部 世界遺産ハロン湾を有するクアンニン省で、オガクズを利用した日本製のバイオトイレを活用した環境対策のJICAパイロット事業を行っています。その一環として行った、バイオトイレの意義の普及啓発を含めた環境教育の展開に協力しました。現地のチャン・フン・ダオ小学校3年生向けに全9回の環境教育授業内容の企画、副読本の内容作成、講師(3回)と企業の講師向けトレーニングを行いました。
東京都豊島区「みらい館大明」環境教育講座「いのちの森で遊ぼう!~はじめての植物標本作り~」
みらい館大明は廃校になった小学校を活用した生涯学習施設です。校庭には豊島区で推進している「グリーンとしま」再生プロジェクトで植樹した「いのちの森」があります。「いのちの森」は、その土地本来の植生を重視して多種類の樹種を混植・密植することで地にしっかりと根を張り、自然災害等からいのちを守る防災林としての役割も期待されています。
今回の講座は地域住民の親子が参加して校庭にある「いのちの森」の自然観察を行い、その後は屋内で植物標本の制作を体験しました。次回は1月に石鹸づくりを行う予定です。
カンボジア王国コンポンチャム中学教員養成所の実践的環境教育(2016年度)
カンボジア王国コンポンチャム中学教員養成所で、理科教官と理科教師の卵に実践的環境教育を教えるプロジェクトは3年目の最終年度を迎えました。
今回は約1か月現地に滞在し、今年度第1回目の教官研修とモデル授業を行ってきました。2回目は12月に行う予定です。その際は、昨年までに同養成所で学んで卒業し、地方の中学校で教師として教えている卒業生のフォローアップにも回ります。そして3年間かけて作成してきたカンボジアで初めての「実践的環境教育指導書」を完成させ、必要とする関係者に配布する計画です。
練馬区石神井台児童館の実践的環境教育「ぞうさんクラブ」、「エコクラブ」、「遊遊スクール」
今年度も、練馬区石神井台児童館の依頼で、幼児親子環境教室「ぞうさんクラブ」、小学校低学年対象の月例クラブ「エコクラブ」、都民対象の環境講座「遊遊スクール」の3事業を年間を通じて企画・実施しています。「ぞうさんクラブ」では、春のヨモギ団子やお月見などの季節感を活かした活動を、「エコクラブ」では地域の探検や土壌動物の観察、自然の工作などに活動範囲や関心の対象を広げています。「遊遊スクール」では石神井公園に加えて野川公園にも出かけ、大きな自然の中で自由な感性を広げていく活動を行います。
豊島区の環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」(2016年度)
今年度も東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」の講師をしています。今年度は朝日小学校、長崎小学校、朋有小学校を対象に、管理職や担当教員と相談して年間の環境教育授業計画を作成し、それぞれ年4回の授業を実施します。朝日小学校、長崎小学校は昨年に引き続いて、朋有小学校は今年度が初めての支援になります。支援できる学校の数に限りがあり、新しい学校に支援を広げていくことには意義があります。一方で、継続して行う事で関係者の理解が深まり教育の質が高まっていく効果も見えてきます。
グローバルフェスタJAPAN2015に出展
お台場で行われた「グローバルフェスタJAPAN2015」にテントブースを出展しました。「カンボジア王国コンポンチャム中学教員養成所の実践的環境教育」活動を写真パネルで紹介しました。途上国支援に興味のある方、学生、教員など様々な方がブースを訪れ、興味を持って見学してくれました。多くの質問やご意見も頂きました。カンボジアで環境教育を行う意義を多くの方に伝えることが出来たと思います。教材の寄付などの形で活動に参加したいといったお申し出も頂き、支援の輪が広がったことに感謝しています。
東京都豊島区「みらい館大明」で市民対象の環境教育講座「夏の生きもの見つけよう!~ポケットガーデン作り~」
みらい館大明は廃校になった小学校を活用した生涯学習施設です。校庭には豊島区で推進している「グリーンとしま」再生プロジェクトで植樹した「いのちの森」があります。「いのちの森」は、その土地本来の植生を重視して多種類の樹種を混植・密植することで地にしっかりと根を張り、自然災害等からいのちを守る防災林としての役割も期待されています。
今回の講座は地域住民の親子が参加して校庭の自然観察を行い、植木鉢に育ててみたい校庭の植物を植え、都内で間伐したサクラやイチョウの枝を使ってガーデンピックを作りました。
カンボジア王国コンポンチャム中学教員養成所の実践的環境教育
カンボジア王国コンポンチャム中学教員養成所で、理科教官と理科教師の卵に実践的環境教育を教える3年間のプロジェクトと実施しています。カンボジアはメコン川沿いに発達したクメール文明を継承する歴史ある国で、自然環境にも恵まれ国境付近の原生林には貴重な動植物が生息しています。
しかし、1970年代の独裁政権による大虐殺によって知識層を中心に多くの人命が失われ、教員や学校の不足などの問題を抱えています。都市部では経済発展に伴う大気汚染などの環境悪化が始まっており、環境教育を行う人材の育成が急務なのです。
練馬区石神井台児童館の実践的環境教育「ぞうさんクラブ」、「エコクラブ」、「遊遊スクール」
練馬区石神井台児童館の依頼で、幼児親子環境教室「ぞうさんクラブ」、小学校低学年対象の月例クラブ「エコクラブ」、都民対象の環境講座「遊遊スクール」の3事業を年間を通じて企画・実施しています。「ぞうさんクラブ」には毎回多くの親子が参加し、子育て世代にも環境への関心が高いことが伺えます。「エコクラブ」ではカンボジアの様子を紹介したり、自然観察をするなど、学びと体験を繋げて実施しています。「遊遊スクール」では石神井公園を会場に、都民対象に自然観察会とクラフト体験などを行います。
豊島区の環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」
東京都豊島区の依頼で、環境教育プログラム「校庭からはじめる環境教育」の講師をしています。今年度は朝日小学校、長崎小学校、豊成小学校を対象に、管理職や担当教員と相談して年間の環境教育授業計画を作成し、それぞれ年4回の授業を実施します。どの学校でも初めに校庭の自然観察を行い、子ども達が身近な自然に愛着を感じるようになってから地域の自然や文化の観察に出かけます。そしてそれぞれの学校の地域性や教員・子どもたちの特徴に合わせて腐葉土作り、ビオトープなどの保全活動や地域への発信などの活動につなげていきます。