登録年度 | 2006年度 |
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氏名 | 小川 保徳 (オガワ ヤスノリ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 生命、自然への愛着、生態系・生物多様性 |
主な活動地域 | 長崎県長崎市 |
主な経歴 | 近年、自然志向や環境に関する関心の高まりとともに、自然との触れ合いや体験に対する市民のニーズが広がりつつあり、本分野の講師を務める。また、ながさきホタルの会の理事・事務局として行政との『二人三脚で自然環境の保全に努める。地域の青少年育成協議会会長として子どもたちの健全育成にも奔走。 |
特記事項 | 第47回全国環境衛生大会会長感謝状の受賞及び長崎市の川の生き物を共同執筆。現在、長崎県生物学会会員、生きものふれあい楽会役員、ながさきホタルの会会員。 |
活動の紹介
ながさきエコライフ・フェスタ2023
県下でも大きい環境イベントとして開催されている「ながさきエコライフ・フェスタ2023」が11月25日(土)・26 日(日)の両日、長崎水辺の森公園で4年ぶり開催され「ながさきホタルの会」もブース出展を行いホタル幼虫をはじめホタル生態パネル・資料等を市民に紹介した。コロナ禍においては会場を分散して実施されていたが、今年度は「ながさき実り・恵みの感謝祭」、「平和の文化祭」と同時開催となり多くの来場者で賑わった。毎年、出展内容は変わりばねしないがホタル幼虫を観るのは始めての人ばかりで、子供から大人まで多くの人が立ち寄り興味津々に会員の説明に聞き入っていた。本ブースには2日間で約500名以上の方が立ち寄って頂いた。今年度は特に沢山の方に命の尊さや自然環境の大切さを学ぶ良い機会を与えることができた。
河川清掃美化活動について
筆者が所属する市民環境活動団体「ながさきホタルの会」は発足当初(平成10年2月)から主要な取組みとして河川清掃美化活動を定期的に実施している。当会はホタルに関する団体であることからホタルの飛翔時期及び産卵、蛹化時期は生態学的な視点を考慮し清掃活動は自粛している。今年度は10月15日(日)に長崎市北部の浦上川上流域において、地元自治会との協働で河川の清掃活動を行った。参加者は約30名を数えた。また、令和6年3月24日(日)にも同市中心部上流の御手水川でも実施予定としている。
川の生きもの観察会
令和5年7月30日(日)に長崎市南部地区の土井首地区コミュニティ協議会と同東部地区の8/5(土)古賀地区まちづくり協議会から川の生きもの観察会の講師依頼があり、フィールドワークにおいて約2時間、生きもの観察や水生生物による水質判定等をおこなった。両地区内は恵まれた自然環境を有しており、地域の皆さんに河川の実態を知って頂くと共に生きものとの触れ合いを目的に企画された。小学生から大人までが川に入り「たも網」を用いて魚類、甲殻類等をゲットしたり、礫を拾い上げ水生昆虫類等の採取に時間を忘れ水辺環境に親しんでいた。
・参加者:7/30(日)30名、 8/5(土)80名
川の水質と生きもの及びホタルの生態について
ESD講座の一環として長崎市内の小中学校にゲストティーチャーとして次のように出向いた。令和5年度は5/18戸町小学校5年生(119名)に「ホタルの生態と自然環境保護について」をはじめ、6/29・7/13伊良林小3年生(各63名)「川の生きもの探検」、7/5東長崎中3年生(40名)、10/23手熊小3・4年生(7名)、10/30高城台小5年生(11名)、11/13・27・1/30土井首小3年生(各55名)、1/19蚊焼小3年生(7名)、2/19諏訪小5年生(70名)にそれぞれ座学及びフィールドワークを行った。本講座を通して地域の環境を知り、より身近に自分事として環境行動に取組みそれらの行動が地域環境の保全につながる一助になればと考える。
全市一斉ホタル飛翔調査について
毎年、長崎市においては自然環境保全意識の高揚を目的に飛翔時期に合わせ全市一斉ホタル飛翔調査を官民協働で実施している。今年度(令和5年度)は5/15~28日の期間「ながさきホタルの会」会員延べ23名に20河川46地点を調査して頂くため、専門的な見地から調査者の配置を行うとともに調査結果を当方で集約し行政に報告した。なお、調査結果はホタルマップの作成等により広く市民に周知すると共に各施策の基礎データとして活用が図られた。また、会員自身も調査をとおして自然環境保全意識の高揚が図られたと考える。
河川清掃美化活動
「ながさきホタルの会」では平成10年2月の発足当初から会の主な取り組みとして河川清掃美化活動を定期的に実施してきたが、近年コロナ化により不定期な活動となっていることも否めない。10月30日(日)に長崎市中心部の中島川で26名の方に参加を得て実施した。また、令和5年3月4日(土)にもは同市中心部上流の御手水川でも実施予定としている。今回は当会の賛助会員(団体)の社員が半数を占め参加して頂いたことから河川環境について筆者から市内の自然環境の実態について説明を行った。
ながさきエコライフ・フェスタ2022
「ながさきエコライフ・フェスタ2022」が10月15日(土)・16 日(日)の両日に4会場に分散して実施された。「ながさきホタルの会」はべルナード観光通りの一角において2日間ブースを出展を行った。出展した内容はホタル幼虫をはじめホタル生態パネル・資料等を市民に紹介した。ホタル幼虫は当会員が飼育しているもので、子供から大人まで多くの市民が立ち寄り興味津々に観察していた。ホタル幼虫を観るのははじめての人ばかりで吃驚し見入っていた。本イベントを通して命の尊さや自然環境の大切さを学ぶ良い機会を与えることができた。
中島川の生きもの調査
今年度も9月15日(木)に長崎市中心部に位置する長崎市立伊良林小学校3年生61名に約2時間総合的な学習の時間を活用し、学校直下の中島川で川の環境保全についてゲストティーチャーとして実施した。最初は中々、川の中に入るのを躊躇する児童もいたが、しばらくして全員が生きもの採取に一所懸命に取り組んでいた。約2時間の体験学習を通して川のしくみを知ると共に水生生物による川のよごれの程度を調べることを学ぶことができたと考える。子供達からの感想文にも「自ら川の中に入り色々な生きものが生息していることを知った」、「いつまでも川を汚さないようにしたい」など前向きな感想が多かった。
川の水質と生きもの
ESD講座の一環として令和4年9月12日(月)・13日(火)の両日、長崎市西部の手熊小学校4年生(7名)と11月4日(金)高城台小学校5年生(30名)、11月18日(金)諏訪小学校5年生(20名)に「川の水質と生きものについて」ゲストティーチャーとして座学やフィールドワークを実施した。本講座を通して地域の環境を知り、より身近に自分事として環境行動に取組みそれらの行動が地域環境の保全につながる一助になればと考える。
全市一斉ホタル飛翔調査
毎年、長崎市においては自然環境保全意識の高揚を目的に飛翔時期に合わせ全市一斉ホタル飛翔調査を官民協働で実施している。令和4年度も5/23~29日の期間「ながさきホタルの会」会員約20名に17河川39地点を調査して頂くため、専門的な見地から調査者の配置を行うとともに調査結果を当方で集約し行政に報告した。なお、調査結果はホタルマップの作成等により広く市民に周知すると共に各施策の基礎データとして活用が図られた。また、会員自身も調査をとおして自然環境保全意識の高揚が図られたと考える。
ながさきエコライフ・フェスタ2021
ながさきエコライフ・フェスタ2021が10月23日(土)・24日(日)の両日に4会場に分散して実施された。ながさきホタルの会は観光通りの一角においてブースを出展し当会員が飼育しているホタル幼虫をはじめホタル生態パネル・資料等を市民に紹介した。多くの通行人は始めて観るホタル幼虫に吃驚し見入っていた。同時に生態等の説明にも熱心に耳を傾けてもらった。本イベントを通して命の尊さや自然環境の大切さを学ぶ良い機会を与えることができた。
川の環境保全について
長崎市中心部に位置する長崎市立伊良林小学校3年生70名、引率教師3名に総合的な学習の時間を活用し、学校直下の中島川で川の環境保全についてゲストティーチャーとして参加した。子供達も自ら川の中に入り生きものの生態・習性を学ぶと共に川の環境保全について理解を深めることができた。本小学校にはビオトープをはじめホタルの飼育室などが整備され環境教育の取組みも積極的に行われていることから、他校の児童に比べ生きもの等に対する関心度の高さが窺えた。
水生生物による川の水質調査
高城台小学校5年生と生活協同組合に水生生物による川の水質調査を実施した。生活協同組合の参加者は約30名で市の中心部の中島川で実施した。また、高城台小学校は総合的な学習の時間を活用し、各グループ(川チーム 15名)に分かれて実施した。両団体とも年次的な定点調査を実施していることから経年的な変化を直視できるメリットがある。小学校の川チームからは、これからどうやって、この環境を守っていけるかと考え、これまでの取り組みについて知りたいと思い立ち、後日、色々な質問があった。
ホタル飛翔調査
毎年、全市一斉ホタル飛翔調査を官民協働で実施しているところから今年度も5/25を皮切りに「ながさきホタルの会」会員にそれぞれのエリア(16河川35地点)においてホタルの飛翔状況を調査をして頂くため、本会の事務局長としてそれぞれの地点へ調査者の配置を行うとともに調査結果を当方で集約し行政に報告した。なお、調査結果はホタルマップの作成等により広く市民に周知すると共に各施策の基礎データとして活用が図られた。また、会員自身も調査をとおして自然環境保全意識の高揚が図られた。
河川清掃美化活動
永年、河川清掃美化活動は積極的に行っているが、一昨年からは海浜の清掃活動も実施している状況にある。ただし、今年度は感染拡大防止の観点からやむなく中止とした。一方、河川清掃美化活動は、令和3年4月25日(日)に長崎市北部の浦上川で約30名の方が参加して実施した。また、11月13日には同市中心部の御手水川でも約20名の方に参加を得て実施した。近年、河川に隣接する自治会をはじめライオンズクラブの会員も参加して頂くようになってきたことから環境保全に対する意識の高揚が図られつつある。
河川清掃美化活動
「ながさきホタルの会」においては、平成10年2月の発足時から毎年度3~4回続けている河川清掃美化活動は、今年度、コロナ禍において中止・延期が続いた。しかし、令和2年10月以降に本市の感染がまん延している状況にはなく、比較的落ち着いていたことから中島川上流で地元自治会・ライオンズクラブとの協働において実施した。参加者は約20名といつもより少なかったが、1年を締めくくる良い機会となった。
「小島川を未来へ」ホタルの生態と川の生き物
長崎市立小島小学校4年生(44名)から総合的な学習の時間を通して、標記タイトルに基づき約1時間の座学を行った。子どもたちからは、多くの写真をもとにホタルの生態や川の生き物について話してもらって大変分かりやすかった。また、ホタルの種類によって餌が異なることなど新たな学びを得ることができた。ほかの地域や小学校が取り組んでいる環境保全活動などについても話してもらったので、今後の活動につながる良い時間となったとの感想を得た。
「中島川を調べよう」中島川の生き物観察と水の汚れ具合をしらべる
長崎市中心部に位置する長崎市立伊良林小学校3年生(84名)に総合的な学習の時間を通して、学校に隣接する中島川においてフィールドワークを実施した。学校からの感想として身近な中島川に入るのはあまりなかったので、とても喜んで生き物を探していた。「Ⅱ ややきれいな水」という判定に納得している子も、まだ、きれいにしていきたいと気持ちをもつ子もいて有意義な学習となったとの評価をいただいた。
スズムシ講座
「サステナプラザながさき」エコ・カフェにおいて、鈴虫の生態と飼い方のポイントを解説するとともに当方で飼育している鈴虫を受講者に配布した。猛暑・酷暑の昨今、 クーラーに頼りがちな私達が音の力を借りて涼しくなるのも自然のエコとして大切である旨を伝えた。受講者の中には以前、スズムシを飼ったこともあるが年月が経ちすぎて分からないので、受講したという人も数人みられた。5月はじめの孵化がうまくすすむことを願っている。
全市一斉ホタル飛翔調査
長崎市においては自然環境保全意識の高揚を目的に全市一斉ホタル飛翔調査(81地点)を官民協働で実施しているが、今年度も「ながさきホタルの会」会員がそれぞれのエリア(16河川36地点)においてホタルの飛翔状況について調査を行った。本会の事務局として調査地点の振り分けを行うとともに調査結果は当方で集約し行政に報告した。なお、調査結果はホタルマップの作成等により広く市民にお知らせすると共に各施策の基礎データとして活用が図られている。また、会員自身も調査をとおして自然環境保全意識の醸成につなげられた。