登録年度 | 2007年度 |
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氏名 | 羽生 一予 (ハニュウ カズヨ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、地質 |
主な活動地域 | 東京都府中市 |
主な経歴 | 筑波大学生命環境系研究員として土壌の環境教育に携わる。土壌の大切さ、土壌環境保全、土壌が及ぼすヒトの自律神経機能の変化について教育・研究を行う。東京農工大学農学府産学官連携研究員として環境教育指導者の育成。青少年科学の祭典に於いて土壌紙芝居や土壌のミニ標本作り等の土壌教育を実施。 |
特記事項 | 日本サーモロジー学会評議員。NPO茨城県環境カウンセラー協会監事。森林セラピスト。健康気象アドバイザー。Project WILD /Senior Facilitator, Project WET, Learning Tree/Facilitator.【研修受講履歴】2010 関東2 |
活動の紹介
土壌のマイクロモノリスをつくろう
このプログラムは,実際に見た土壌断面のリターや断面の上の方の土,下の方の土を採取して,観察した断面を再現するというものであるが、実施小学校の土壌は断面の違いを容易に識別することができないため、褐色森林土を有する桐生市自然観察の森の土壌を採取して材料とした。
児童は、土壌断面の写真を良く観察し,リターの分解していく様や土の構造を触覚や視覚(色や形)で確認しながら作業を行った。さらに層位ごとに層位名を貼り付けて土壌断面に層位の違いがある事を確認できた。
落ち葉のひみつを知ろう
落ち葉が土の中の生きものによって分解することを観察した。次いで木の葉の種類の違いで分解の差があるかを観察し、落ち葉のまわりにいる生きものと落ち葉の関係について考えることができた。さらに人間の生活に落ち葉がどのように役立つかを考えることができた。
土壌呼吸を調べてみよう
まず、息を吸ったり吐いたりしていることを呼吸といい、呼吸によって 酸素を吸って二酸化炭素を吐いている事を確認して・土の中にもミミズなど目に見える生き物や菌糸など目に見えない生き物が住んでいて呼吸をしていることを知り・生き物が豊富で元気な土は沢山呼吸をする一方で生き物が少なく元気がない土はあまり呼吸をしていないことを知ることができた。
土壌に親しみ土壌の機能を理解する
土壌に親しみや関心を育むことを目的に「土壌の紙芝居」を見せて土壌の機能を学んだ後に「泥だんご」を作って・どろだんごの作りやすさから粘土質土壌の特徴を知り、捏ねることにより粘土の物理的性質について理解する。さらに、土の手触りから土壌粒子の大きさの違いと種類を認識する。これらのことから可塑性等,粘土の諸性質を知り,生活の中での粘土の利用を発見することができた。
ビオトープを活用した生物多様性の学び
都内某市立小学校においてビオトープが活用されていなかったためビオトープを生かして生物多様性についての学びを企画し、実施した。最初は生物に対して関心を持っていない児童がビオトープを観察したりビオトープの保全に関わるうちに生物のつながりや多様性について理解するようになった。
自然体験活動の事前学習としての土壌教育
小学校の総合学習の時間に里山での自然体験活動を実施するにあたり
多くの児童は自然に対してあまり関心がなく、虫をこわがる様子や土に触ることにも抵抗が見られたため効果的な事前学習が必要であると考え
光る泥だんごづくり、落ち葉の分解、土壌呼吸について学ぶ土壌教育に着目し
先ずは泥だんご作りを実施した。さらに、土壌について興味を持たせるために落ち葉が分解されて土になる過程や土壌呼吸についても実施した。
土壌の働きと土壌分類について
小学校5年生の総合学習の時間に小学校教員が児童に土壌について教えるため事前の土壌についての学習や教材作りについての講義と提案を行った。
土壌のひみつを知って土壌のミニ標本をつくろう!
「青少年科学の祭典in小金井で東京学芸大学」において不特定多数の子どもと保護者に対して生態系における土壌役割や土壌の性質について紙芝居で学んだ後に土壌断面のミニモノリス(土壌標本)作りをおこない土壌に親しみ土壌の大切さについての環境教育をおこなった。
土壌の環境教育
「土曜学習」において小学校の児童生徒に対して土壌をわかりやすく説明した
「土壌紙芝居」と土壌の微細形態観察用の試料を用いた土壌のキーホルダー作りを
おこない,生態系の中の土壌の役割や不可逆性についての環境教育を行った。