登録年度 | 2008年度 |
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氏名 | 山田 利春 (ヤマダ トシハル) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 80代 |
専門分野 | 水質、地質、公害・化学物質 |
主な活動地域 | 滋賀県大津市 |
主な経歴 | 昭和50年代に労働者の立場で労働環境の改善活動に取り組む。定年後は地域の自然環境を守るために、周辺自治会の中心となり、産業廃棄物焼却施設計画の白紙撤回運動に取り組む。運動と平行して神戸大学・同大学院で環境経済学を学ぶ。又京大大学院で2年間、環境政策、環境経済分析を学ぶ。 |
特記事項 | 1972年労働安全衛生大学修了。2006年神戸大学経済学部卒業。2008年同大学院経済学研究科、経済システム分析前期課程を修了。修士論文の内容が毎日新聞夕刊一面に掲載される。 |
活動の紹介
しがの里山や川を美しくする戦い
2002年からの第1期の戦いは、焼却場建設反対の戦いだったが、足かけ7年に及ぶ県とのこの戦いには、勝利することができた。建設は中止となった。第2期の残土・産業廃棄物反対運動は、現在も継続中だが、民間企業の環境を破壊しながらの利益追求はすさまじく、某自治体グループは、抵抗を諦めた。民間相手の戦いは、まず、身を守ることから始める必要がある。警察、弁護士との連携、協力も不可欠となる。大津市北部には15箇所以上の「にんびー」と言われる迷惑施設が存在する。今後これら施設がどうなっていくか?未来がかかっている。
河川の泥水・土砂と川
大津市北部を流れる川は、鮎などの魚や水生生物が多くいた。シラサギなども多数魚を食べに来ていた。しかし、一度泥水が流れると川は死んでしまう。琵琶湖の漁業者だけでなく、農業をやっている人も影響がある。皆で声を上げて泥水・土砂が流れないようにしていく必要がある。
自然環境・生活環境の保全
大津市北部は比良山系の山すそに位置して、自然環境に恵まれていますが、土砂・残土・産業廃棄物を積んだダンプカーが近隣県から毎日1,000台ちかくやってくる。自分達の住む地域を自分たちで守らなければならないと分かっていても、長くは続かない。持続的な活動が大切になる
滋賀県大津市北部の環境活動
高齢化が進み、人口減少などで過疎化が進む大津市北部は環境活動の継続が危ぶまれている。比良山系とびわ湖に囲まれたこの地域は、以前は保養所が沢山有り、自然環境が豊かな土地だった。しかし、開発が進み道路や列車が通るようになると、都会から多くの人が移り住むようになった。同時に土砂・廃棄物も持ち込まれるようになった。この地域は谷等が沢山有り、棄て場所としては好都合になる。現在、毎日千台近いダンプカーがやって来る。自然環境が守れるか大問題だ。
滋賀県大津市北部の自然環境・生活環境の現状
滋賀県大津市北部はびわ湖や比良山系に囲まれた美しい地域。しかし、高度成長時代に湖西道路や路線が引かれ、住宅地が建設されて、多くの人が関西方面から移り住んできた。一方で不法投棄も多くなり、土砂・廃棄物を積んだダンプカーが一日千台も来るようなった。
この地域で2000年以降大規模な環境紛争が2回発生している。いずれも環境団体側が勝利したが、現在でも毎日千台近いダンプカーがやって来ており、環境破壊は続いている。環境を守り経済も発展させる道を企業・行政・環境団体が3者で検討する必要がある。
今回H先生等のご協力も有り、日本科学者会議での学会発表をすることが出来た。
スラップ訴訟と環境ボランティア団体
「スラップとは憲法で保障された権利を行使したことを理由に、個人又は団体に対して起こされる民事訴訟である。
①スラップは民事裁判で公的意見表明をきっかけに起こされる。②提訴によって相手に裁判コストを負わせ、苦痛を与える。③提訴者は「審理で真実を解明する」ことを必ずしも目的としない。等。烏賀陽弘道『スラップ訴訟とは何か』より。
滋賀県のある環境団体がこれに遭遇して大打撃を受けた。従来の環境活動が出来ず、毎月裁判所に呼び出される。調停を求める珍しいスラップ訴訟を起こされた。
大津市環境部長面会
コロナ問題等のため、実施出来ず。毎週和邇インター東側の残土撤去命令が出ている残土山が膨脹しているのを目にしているが、今は手が出せない。以下:省略。
和邇公園清掃活動
5月30日日曜日は和邇公園の池の掃除をしました。泥が溜まって流れを妨げていたのを、デッキブラシで泥を搔き、流れの道を作りました。できれば、泥を集めて上にあげたかったのですが、男手がないのでできませんでした。
第409号調停条項等確認請求事件
一審の地方裁判所での判決があまりにも偏っていたため、高等裁判所へ抗告。本裁判は典型的なスラップ訴訟と考えられ、調印してしまった「調停条項の無効」を争っている。スラップ訴訟が規制されず、このままでは自由な調査活動や広報活動が出来なくなってしまう。しかし、高裁でも調停条項の変更は出来なかった。環境ボランティア団体として活動のあり方を再検討する必要がある。
滋賀県大津市北部の自然環境・生活環境の現状
大津市北部は比良山系とびわ湖に囲まれ、風光明媚な地域。名神高速道路と直結していた湖西道路の無料化に伴って、沢山の残土・汚染土壌・産業廃棄物も運ばれてくるようになった。その量は年間200万トンで、毎日1,000台前後のダンプがやって来る。最近は、汚染土壌と残土の比率が増している。これらに対して、地域の環境をどのように守っていったら良いか、経験を元に話しをさせて貰いる。現場調査が大切。
環境問題と住民紛争
〈環境問題と住民紛争〉スラップ訴訟と言う攻撃を地域の事業者から仕掛けらている。精神的・肉体的・経済的苦痛を経験した。訴えられたのは環境団体の理事6名で、仮処分で、5名は無罪を勝ち取ったが、環境カウンセラーとしての山田利春には、仮処分命令が下された。弁護士費用の工面に取りかかっている。スラップ訴訟は強者が弱者を民事裁判で恫喝等をするやり方で、反社会的行為としてアメリカなどでは、禁止・規制されている。
水生生物観察会など
地域の環境活動の率先垂範例。水生生物観察会等に取り組んだ。対象は父兄同伴で小学生以下の子供。講師の先生と指導員や経験者と連携を図り、約16名の参加者を得た。コロナ問題があり、参加者を3分の1にした。
環境問題と表現の自由
近藤弁護士に講師として来ていただき、「環境問題と表現の自由」という演題で、講演会を開催しました。環境基本法とは から始まり、公害訴訟から学ぶ環境問題の話や、調査活動のあり方や広報活動を行う上での表現の自由・公益性のとらえ方など、いろいろアドバイスを頂きました。
第5回大津市環境部長面会
2月20日(木)、大津市環境部長と面会いたしました。改正土壌汚染対策法(平成31年4月1日施行)等、どうしてもお聞きしておきたいことがあり、急遽面会をお願いした次第です。あらかじめ、文書で3点を連絡しておきました。(1.改正土壌汚染対策法と大津市土砂条例の関係、 2.大津市北部に対する環境破壊と環境保全対策、 3.和邇インター周辺の環境対策)。このやり方は、有効で各課長が答えることが多くなりますが、徐々に実行に移されていきます。講演や論文発表も大切ですが、具体的行動も大切になります。
滋賀県大津市北部の自然環境・生活環境の現状
滋賀県大津市北部は比良山系とびわ湖に囲まれ、風光明媚な地域です。高度成長期には京都・大阪などから多くの方が移り住んで来ました。ところが名神高速道路と直結していた湖西道路の無料化に伴って、沢山の残土・汚染土壌・産業廃棄物も運ばれてくるようになりました。その量は年間200万トンで、毎日1,000台前後のダンプがやって来ます。最近は、汚染
土壌と残土の比率が増しています。これらに対して、地域の環境をどのように守っていったら良いか、経験を元に皆さんにお話しをさせて貰います。
和邇川の水生生物観察会
父兄同伴で毎年行なっている行事です。きれいな川と汚い川で棲んでいる
水生生物は変わってきます。こども達は網を持って川に入り、いろいろな生物を捕まえてきます。それを生物専門の先生が丁寧に説明してくれて、大変勉強になります。
しがの里山や川を美しくすること(調停条項無効等確認請求事件)
スラップ訴訟(恫喝・威圧訴訟)を地域の事業者から仕掛けられています。そこで、今回地域の不当行為を行なっていると思われる事業者に対して、地域の環境を守るために訴訟を起こしました。多くの方がカンパ等で支援してくれています。スラップ攻撃を知って頂き、どのように対応していったら良いか、お伝えさせて貰います。
などでささえて
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済