登録年度 | 2008年度 |
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氏名 | 宗實 久義 (ムネザネ ヒサヨシ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、地球温暖化 |
主な活動地域 | 兵庫県姫路市 |
主な経歴 | 市民団体代表、樹木医として、国内外でボランティア活動を推進、松枯れ、ナラ枯れのメカニズム、予防防除対策、菌根菌、拮抗菌、電気を使った環境にやさしい樹勢回復等を市民、公共機関、緑化関係者等に講演会、研修会、ホームページを通して啓蒙活動、自然教室、樹木、草花観察会の講師も行っている。 |
特記事項 | 樹木医(登録番号1589) |
活動の紹介
「クビアカカツヤカミキリに備えて」のテーマで京都府の行政担当者向け研修会開催
全国に広がりつつある特定外来生物クビアカツヤカミキリ被害について、未被害地である京都府で講演や現地研修会の講師を務めました。この取り組みは環境省特定外来生物専門家派遣事業の一環で樹木医・環境カウンセラーとして全国の被害地、兵庫県での備えから被害発生時の初期防除対策に関わった一人として具体事例を紹介し、被害発生時に備えて頂くキッカケづくりとして協力しました。特に、府としての体制作りと被害発生時のトリアージに基づく初動の大切さを伝えています。
(参加人員35名 240分)
兵庫県に於けるクビアカツヤカミキリの現状と題した研修会開催
兵庫県自然環境保護協会の指導者研修でクビアカツヤカミキリ被害の現状と対策の推移について講義を行いました。 色々な特定外来生物の脅威が増えている中で、兵庫県における最重要課題として認識いただき、これらの知識を自然保護の観点からそれぞれが活動されている地域での啓発活動に活用していただきます。(35名90分)
高校生へのクビアカツヤカミキリ特別講義を行いました。
クビアカツヤカミキリ被害発生地域の高校生(生物部)の生徒達による成虫、フラス調査が発見当初から複数回行われており、よりその識別技術を高めるため樹木医・環境カウンセラーとしてレクチャーを行いました。これらの習得技術は7月と12月に近隣の小学生に出前授業として指導、クビアカツヤカミキリ対策の「明日に繋がる取り組み」として県内外から高く評価されマスコミにも複数取り上げられました。
(参加人員10名 240分)
クビアカツヤカミキリの技術講習会第4回、第5回を実施しました。
兵庫県明石市のクビアカツヤカミキリ被害地の公園で県内市町行政担当者を始め関係者を対象に全国の最新のクビアカ被害の実態を知っていただき、その防除対策について第4回座学と現地研修を行いました。当日、樹木医・環境カウンセラーとして指導しました。同様の第5回現地研修会は5月31日に芦屋市の公園でも実施、クビアカツヤカミキリへの知識と防除技術を習得していただきました。
(50名 420分)
春の里山を観察しようイベントで現地説明
兵庫県姫路市の県立ゆめさきの森里山公園で行われる毎年恒例の春の里山観察会です。子供から大人まで参加され、公園内の妙法寺池周辺を探索、今回は、早春の恵み「食べられる植物」も採取して「天ぷら」で美味しくいただきました。その関連した内容で先人が利用していた薬用殖物、危険な有毒植物なども紹介、又、毎年採取出来る植物が減っている原因の獣害(シカ)の影響なども併せて学んでいただきました。 (25名150分)
「木を診る人をみる」ヒューマン・ドキュメンタリー上映会
樹木医・環境カウンセラーとして取り組んできた活動の一環「樹木と人とのつながり」をテーマにしたドキュメンタリー番組として制作いただき、その内容をDVDに収録、里山保全のボランティアの皆さんに紹介の場を設けた。マツの生命力や震災に関わるドラマ等多岐に亘り、この内容の中ではナラ枯れ被害は大きな自然の遷移と捉まえて安全を優先に対策を打つ等現実的な里山管理の考え方も説明した。
クビアカツヤカミキリ被害木処置指導と現地説明会
兵庫県芦屋市の公園でクビアカツヤカミキリの被害を受けたサクラの伐採が行われ、被害拡散防止の為の処置指導を行いました。当日は公園を利用する園児や地元の方が多数サクラにお礼と別れを告げに来られ、クビアカの生態や被害の状況を説明しました。この様子はNHKのニュースや新聞で報道されています。(50名 240分)
根系再生による樹勢回復手法についての説明会
衰退した樹木の樹勢を回復させる方法として、根系改善に注目されており、その一つの方法として、樹木と共生する自然循環型の「菌根菌」を使う工法が増えています。その施工にあたり正しい知識で取り組めるように樹木医を対象に、京都府京都市のシダレザクラを事例に座学と現地研修会を実施し講師を務めました。(参加人員14名 495分)
兵庫県明石市の公園でクビアカツヤカミキリ捕殺と啓発活動
兵庫県で初めて発見されたクビアカツヤカミキリの実態把握と被害拡散軽減のため公園にテントを設置、樹木医や自然保護協会のメンバー延べ40人で1ヶ月以上来園者に標本やパンフレットを配布して説明会を行いました。この啓発活動は有効で子供さん達の協力も得て8頭捕獲することが出来き、その後の神戸市、芦屋市の対策にも活かせています。
成虫やフラスの第一発見者へは兵庫県より感謝状の贈呈が行われました。
(参加人員400名 延べ10日)
早春登山で樹木や草本の観察会
兵庫県姫路市の里山公園で行われる毎年恒例の早春登山です。子供さんから大人まで参加され、ヤマザクラや珍しいコショウノキなど早春に咲く草木の説明をしながら山登りをします。近年獣害などによる植生の大きな変化やカシノナガキクイムシなどの害虫による被害などもテーマにしており、頂上ではお弁当を広げ、下山後のぜんざいに舌鼓を打つ楽しい1日を過ごしました。(25名240分)
樹木医講演会
福井県国際交流会館で北陸地区協議会(新潟・富山・石川・福井)の樹木医対象に「クビアカツヤカミキリの被害に備えて」「樹木医としての取り組みと課題」について講演を行いました。
環境保護団体からのスタートの経緯、松枯れ、ナラ枯れ、クビアカ対策と近年増加する外来種(ツヤハダゴマダカカミキリ、サビイロクワカミキリ)の情報なども提供、樹木を護る第一線樹木医活動の参考にしていただけたと思います。 (参加人員30名 180分)
慶野松原でキノコ観察
毎年、兵庫県南あわじ市教育委員会が行っている国指定慶野松原での親子を対象としたキノコ観察会を行いました。保存会のボランティアも参加、コロナ禍でも工夫して松林とキノコを通じて自然に愛着を持っていただく良い機会でした。子供さんの目線でキノコを探し、キノコとマツの菌根菌の関係なども説明、収穫品に名前をつけて楽し1日を過ごしました。 (参加人員41名 120分)
クビアカツヤカミキリ対策実地研修
特定外来生物に指定されたクビアカツヤカミキリは2021年度もその被害範囲が全国各地で広がっています。兵庫県は未被害県ですが被害発生時に備えて激害地である徳島県で現地研修を行いました。モモ園などでその被害実態を観察、具体的な対策方法を確認しました。現状の対策方法の実習やその効果検証も実施、講師をつとめました。 (参加人員25人 180分)
ナラ枯れ対策実践研修
兵庫県南あわじ市にある諭鶴羽神社の社叢林(県天アカガシ群落)でカシノナガキクイムシの穿入被害が発生、その対策を講じる為、その対策方法について地元保存会、森林組合連合会や関係者の皆さんに現地研修、指導を行いました。特に、生態を知って頂くことに重点を置いて、対策に漏れの無いよう指導しました。急峻な場所での対策は安全面も考慮した対策になっています。当日は、TV局や新聞各紙の取材があり報道の結果多くの方に関心を持っていただきました。 (参加人数25名 300分)
樹木診断及びナラ枯れ対策講習会
関東地区で猛威を振るっているナラ枯れ(ナラ類集団枯死)被害が千葉県でも被害が広がっており、松戸市でも里山ボランティア(300名)が活動している植林地でも被害が出ました。松戸市役所からの依頼で現地(紙敷石みやの森公園)に出向き里山ボランティアのリーダーの方々にカシノナガキクイムシの生態、最新の防除対策方法を実習も含め説明しました。(参加人員30名・240分)
特定外来種クビアカツヤカミキリ対策の技術講習会
特定外来種に指定されたクビアカツヤカミキリは2012年愛知県で被害が確認され、その後都府県で分布領域が拡大、その拡散は止められないことが現実化、その被害対象木がサクラ、モモ、ウメ等であり、日本人にとっての精神的、経済的損失は計り知れません。環境カウンセラーの使命感から、被害や防除の実態を探るべく、全国の被害地を訪問し把握。その結果、生態や、被害地の実態、防除の課題、対策の方法等が確認できましたので啓発活動を兼ねてその対策方法の技術研修会を兵庫県明石公園で実施しました。(参加人員50名・120分)
マツとキノコのフィールドワーク「今年も慶野松原でキノコ狩り」
兵庫県南あわじ市にある国の名勝指定「慶野松原」でキノコをテーマに秋の松原を散策しながらキノコ観察、キノコ採取を行い、マツとキノコの秘密(菌根菌との共生)を説明しながら自然観察を行いました。毎年恒例行事として講師を務めています。(参加人員30名・180分)
「ナラ枯れ」と「クビアカツヤカミキリ」の現況と対策講演会
姫路市勤労市民会館で行われた姫路市造園緑化組合の研修会でカシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害や今後予想されるクビアカツヤカミキリ被害対策についての講演を行いました。これらの害虫の生態や燃料革命による里山放置、高齢化による果樹園の放置なと社会構図との関連など多岐にわたり説明しました。(参加人員30名・120分)
「七夕の集い」○○名誉園長とのトークショー
神戸市立森林植物園で行われた「七夕の集い」で○○名誉園長とのトークショーを行い、樹木医の活動や外来種のクビアカツヤカミキリの話題について紹介しました。紹介された所属先は「樹木医・環境カウンセラー事務所」です。樹木や植物の話題にも触れて良い啓発活動になりました。
(参加人員200名・30分)
クビアカツヤカミキリ被害地での防除対策実践研修会
NPOからの依頼により、クビアカの被害地でもある徳島県板野町にある県立あすたむらんどと板野東小学校のグランドを借りて、防除実践研修と対策効果の検証を行いました。滋賀県、兵庫県、大阪府、徳島県の樹木医が参加。(参加人員40名・300分)
2019年度活動実勢報告提出済
2019年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済