登録年度 | 2008年度 |
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氏名 | 河津 文昭 (カワヅ フミアキ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 生態系・生物多様性、地球温暖化、資源・エネルギー |
主な活動地域 | 大分県日田市 |
主な経歴 | 林業・農業の専門高校において33年間、林業・農業、環境等の専門教育に携わる。この間、一般市民および小中学校へ生徒と共に出向き環境教育を実践。また、NPO3団体、森林インストラクタ―の会、樹木医会等に加盟し積極的に地域の環境保全活動を行う。 |
特記事項 | 森林インストラクター、自然再生士、樹木医、CONEリーダー、森林活動ガイド、林業改良普及員【研修履歴】2011九州 |
活動の紹介
令和5年度日田もりビジョン推進検討委員会
日本でも有数なスギの林業地として知られている日田地方のこれからの林業の在り方を(長期計画)を検討している。経営面のみならず多面的な方向から考えている。この会への参加については森林インストラクターの立場で参加しているが、特に環境面のことを配慮しての発言をしている。
令和4年度日田もりビジョン推進検討委員会
日田市では、森林・林業・木材産業の基本的な方向性を示す指針として「新しい日田の森林・林業・木材産業振興ビジョン」を平成27年3月に策定。ビジョンでは、主に森林づくり・林業に関わる部分を「森林を守り・育てる」、木材産業に関わる部分を「森林を活かす」、木育をはじめ市民協働、地域活性化、担い手育成などを「森林でつながる」の3つのテーマに分け、それぞれの今後の方向性を明らかにし、森林・林業・木材産業の再生を図ることとしている。その推進委員として日田市の森林づくりについて助言を行った。
国道212号日田中津道路植樹検討アドバイス
国道212号線建設に伴って日田市内の道路沿いの一部に植樹帯を設置するということで、その植栽される樹種、本数、イメージ、管理方法、生態系を守るためには等のことについてアドバイスをした。依頼は、大分県の土木部
木のお医者さんになってみよう
大分県緑の少年団の研修会(大分少年自然の家)において「木のお医者さんになってみよう」というテーマで行う。県内各地から集まった緑の少年団員10人1組になって、樹木の診断をしてミニ診断カルテを作成。このような活動ですることによって木と親しみ、樹木や自然を大切にする心を養わせた。
カヤノキの治療とやくわり
大分県九重町の県指定保護樹カヤノキの治療。自治体からの依頼により樹木の樹勢回復治療を行った。県樹木医会のメンバーと共に地元住民に、この指定樹の意義や環境に及ぼす影響等を説明しながら治療した。
樹木医のし
大分県九重町立飯田小学校全校児童に対して、講義45分、校庭での実技講座を実施。講義は、樹木医ってどんな仕事をしているか、どんなところで自然と接しているかなどを説明。校庭の樹木を教材として使い、もの言わぬ樹木がどんなことを呼びかけているかを考えさせた。そうすることによって動植物、自然の大切さを考えてもらった。
九重山系の登山道の整備活動
九重山系の登山道の整備を生徒および環境省、地元九重の自然を守る会と共に行った。これは、勤務校の学校行事として毎年行っている。
地方自治体指定の保護樹の調査および保護活動
大分県指定、大分市指定の保護樹の調査・治療に県樹木医会のメンバーの一員として携わる。自己のレベルアップと共に保護樹木を守っていくための活動を行ってきた。
大分県絶滅危惧種レンゲツツジの保護活動
大分県玖珠町清田川地区に自生する県指定絶滅危惧種レンゲツツジの保護活動を地元の町、地域の方々、生徒と一緒になって行っている。
地元資源(スギ樹皮)の有効利用
大分県日田・玖珠地域で大量に算出されるスギ樹皮の有効利用として、農業資材としての活用を提案し、特許取得する。それを、地域の行政、JAと共に生徒と一緒になり普及定着を行ってきた。この有効利用により大幅に地域の産業廃棄物としてのバークの有効利用につながってきた。
2018年度活動実績報告提出済
2018年度活動実績報告提出済
森林インストラクターとしての活動
地元の中学校に出向き、野菜栽培の授業・実習をすることにより、環境問題、自然保護について関連づけて講義、実習を行った。中学校2年生56名対象。1時間の授業の後に、2時間の実習を行った。
天然資源の有効利用(スギ樹皮バークの有効利用)
5年前から地元から大量に産出されるスギ樹皮バークの有効利用として、樹皮を高温で熱圧したバークマット製造。平成29年3月特許取得。これをトマト栽培に用い農家での実証実験にも成功。他の野菜類の栽培も成功した。この成果を低炭素杯2018ファイナリストとして生徒と共に発表した。
樹木医としての活動
県内の県指定の保護樹を中心に樹勢回復治療を毎年、県樹木医会で実施。依頼は、自治体からであるが、樹木の治療のみではなく、その樹木が近隣に与えている色々な面での効果等も含めて説明した。まわりの環境が守られることによって樹木も守られていくことが再認識された。