登録年度 | 2009年度 |
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氏名 | 村上 昌芳 (ムラカミ マサヨシ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 生命、自然への愛着、生態系・生物多様性 |
主な活動地域 | 宮城県大崎市 |
主な経歴 | 学生時代のJRC活動が自分の誇りと基礎。以来、環境と「こころ」のかかわりに注視し、青少年の健全育成と住環境、自然観察会、清掃登山などに関わってきた。地球環境の活動は、「自身の心に木や花を植えることから始まる」をテーマに、NPO法人を設立し環境学習活動を続けている。 |
特記事項 | 測量関係の仕事柄、地図上に記録を載せる楽しさや読み方を解説している。自然の中で育む五感の訴求力向上や命の連帯感が享受できるゲームなどを考案し実施している。 |
活動の紹介
地球温暖化の仕組みと現状について

地球温暖化による動植物への影響や地球環境への負荷について、わかりやすくスライドを作成してお話をした。
小学生を対象としたことから、環境省推奨のスライドをわかりやすく改善し、IGES(地球環境戦略研究機関)報告等の貴重なデータも活用した。地球及び地球上の生命を守るとともに良い状態を保つ考えは、物質的から実感できる豊かさを持続させていくことが重要と考えて取り組んでいかなければ、環境を維持できないのです。
survive-pot(孟宗竹筒)植栽の検証

海岸線での植栽の上で、雑草の手入れや育苗状況について、十分な対応が施せるように、播種筒や、播種後の幼苗の状況を定期的に観察し、生育状況を確認し手入れなどの作業や育苗上の措置を的確に進める。
「田中川探検学習」

松島町教育委員会の依頼から、始まった児童が自然に係る事業の一環として開始した活動4年目である。水質調査などから周辺の関連性や生き物について、実際に川に入り調査探検する事業。温暖化もあり、水質ばかりではなく、周辺植生や地域変化も注視する。今回は、地球温暖化防止などの問題も含めて、環境省等の資料を活用したESDを進めた。
「椿の路」とOECM共生活動を結ぶ地域支援事業

NPO法人LEAF26による花博自然環境助成金を活用した被災地支援活動の環境整備として、野蒜海岸域の自然再生活動を進めている。海岸線域での椿植栽としては6年目であるが、県道緑地の許認可による植栽は2年目となる。
自生種の採取種からの育苗や幼木の植栽をsurvive pot(
孟宗竹筒)で進める作業で、海岸線特有の環境下での育苗は大変困難ではあるが、確実に成果を上げている。
「椿の路」を媒体としたESD復興支援in野蒜
令和5年度花博自然環境助成事業を活用して、日本三景松島地域内の東松島市宮戸字椿地域から野蒜字南余景まで焼く3㎞に宮戸島の自生種のヤブツバキの播種を進める。今回は、400粒を実施した。
地域のSDGsと地球環境の変化

大崎市松山地域恒例の新年のつどいにおいて、地域のSDGsの取り組みと現状の気候変化などによる生活変化の必要性や環境の問題などをスライドを通して啓蒙し、現状の環境問題の意識向上を目指した。
東北ESD SDGsフォーラム2023

仙台国際センターで開催されたフォーラムでは、地域ESD拠点団体・30by30アライアンスの一員として、パネル展示とポスターセッションを行った。
田中川探検学習(松島町立第二小学校)

4年目の田中川探検は、5月22日に現地の安全確認の履行後、23日に、水質階級別指標生物とエコトーンの変容を考える予備調査学習(課題の確認)、25日に本探検学習(課題に沿った調査や探検)を行い、10月24日に部ループごとに発表する力をつける。特に、アクティブラーニングが見られるなど成果は上がってきている。
椿の路植栽とEco-DRR

東日本大震災地の東松島市野蒜海岸は、日本三景松島の地域で、復興事業後の防潮林帯と海岸線融和させた、自然災害へのリジリエンスな地域づくりとして、観光・経済的な起爆剤になる生物多様性の保全地域を勧める。地域自生種のヤブツバキを媒体とした地域共同の活動に導く。
SDGsの取り組みや30by30の説明など
大崎市域でのまちづくり協議会や会議の中で、SDGsの取り組みや30by30の説明などを進めながら、世界の環境問題、温暖化等の情報共有に務めた。
野蒜海岸の花壇

被災後、居住できなくなったところは、荒廃し瓦礫やごみが捨てられていたが、それらを除去して花壇を作成した。従前は、住宅地、避暑地的な景観豊かな場所であったので、旧住民の心の回復に向けて、花畑を作り、癒し効果で心の復興も兼ねた花の力と全ての生命の大事さを表現する。「このいのちを守るひとになる」
植生調査

被災地の植生調査を、東松島市宮戸島で2013年10月に行い271種を確認したが、その後、定期的に調査を実施している。今回の調査は6月と9月に実施、イワレンゲ、カキツバタが確実に増えていた。オオキンケイギク、オオハンゴンソウ、ナガミヒナゲシが生育していたので全て駆除した。現在、286種確認されている。
令和4年 田中川探検

松島町松島第二小学校4年生の野外活動事業として、2級河川田中川の源流(赤沼)、上流、中流、下流(汽水域)での水質、水中昆虫、魚類、植物、気象(水温・気温・天候)景観を調べて、生体の棲みやすさなどをまとめる。次年度担当する3年生に報告会を行う。報告会では質問や感想が交わされ次年度に生かされる。
椿の路

東日本大震災地後の復興緑化と景観整備から、東松島市野蒜海岸沿いに自生種のヤブツバキを植栽する。毎年、実生3,000粒から5,000粒を採取し、借用地を整備した圃場で育苗する。夏に急遽の用地返還が生じたことから、代替地への移植作業時に苗を損失、活動変更も生じが、計画通りに植樹は進める。
「田中川探検」調査発表会

6月に2回実施した野外学習のまとめを各班で発表する。令和4年度の体験学習担当の3年生を迎えての発表会。様々な思いや課題、調べきれなっ方点などが話された。3年生からの質問にも丁寧に答えられていた。
体験活動を素材に探求対話手法から育成されるSDGs啓発支援

学校側の「田中川」の源流から汽水域までの水質、水生昆虫、植生、周辺環境から川の状況を調べる。事前調査と本調査、発表をする。継続した野外体験学習として、記録を積み重ねていくESD学習とする。
松島第二小学校野外学習「田中川探検」水質・水生生物を調べよう
松島第二小学校4年生の野外学習として、学校側の田中川の源流部、上・中・下流域の水質と生成生物を調べる。自然環境や人口構造物、地形・植生などを俯瞰し、1度目の調査後再度調査し、学習内容を3年生の前で発表する。
災害の発生と対応考
被災当時の様子を話し合いながら、いのちの大切さと災害時の対応、考え方について交流する。
Make Your Camellia Street
東松島市に、こころの復興支援としての椿の路を3km程を作る。この椿は、自生のヤブツバキで、果実は、障がい者支援施設での椿油の精製素材として提供する。この事業は、ステークホルダーを持って勧める。
自然から学ぶ自らの五感力
自然観察会をする中で、生物多様性や植生の不思議を体験していく。
松山まちづくり協議会の部会活動
まちづくり活動の中で、地域の出来るSDGsの取り組みを推進していく目標数値を設定して活動を進める。
SDGsで地域を紡ぐ。
大崎市の志田地域(旧松山町、鹿島台町、三本木町)のまちづくりとして、始めに松山町松づくり協議会で推進していく。小さな活動が地球環境や私たちの生活維持には欠かせない世界の目標であることを認知する。