登録年度 | 2009年度 |
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氏名 | 三冨 龍一 (ミトミ リュウイチ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、地球温暖化 |
主な活動地域 | 神奈川県 |
主な経歴 | 平成10年より、市民団体、NPOにおいて横浜市大岡川・鶴見川河口域における水中生物・環境の現状を記録・調査する環境保全活動を開始、葉山町天然記念物水域における水中生物調査及びダイバー向け環境保全教育の指導、アマモ移植による藻場再生事業の企画・運営、得られた情報をセミナー、ラジオ、学会誌、機関誌などで公表中。 |
特記事項 | 潜水士、生物技能検定2級(水圏生物部門)、環境・生態系保全活動技術サポート専門家(全漁連)、葉山アマモ協議会副代表(葉山町漁業協同組合・神奈川県)、湘南ビーチFM「ハヤマFMセミナー」講師(葉山町教育委員会) |
活動の紹介
カジメスポアパックの設置(葉山アマモ協議会 藻場の保全)
カジメは秋に盛んに胞子を放出して冬に繁茂します。そこで、今年は葉山地元ダイバーと漁師6名にて海藻が消失して磯焼けてしまった藻場3か所にカジメのスポア(胞子)を分解性のパック(袋)に入れて岩などに設置しました。使用したカジメの葉は海底に落ちているカジメの葉を拾って有効活用しました。
スポアパックを入れても確実に藻場が再生するかどうか解りません。見守り続けていきます。
ウニ駆除(葉山アマモ協議会 藻場の保全活動の一環として)
葉山の地先の海において、小学生、レジャーダイバー、プロダイバー、漁師など60名によりアラメ・カジメ藻場内のムラサキウニの除去を行った。ウニ駆除を実施した藻場ではカジメの再生がみられ、潜り漁師によれば再生藻場からサザエなど獲れています。しかしながら、ウニはまだまだたくさんいますので油断できません。
駆除されたウニは地元小学校およびレストランにて堆肥化されます。
アマモ場及びカジメ場の再生活動
2006年から葉山町において漁協・小学校・地元企業・NPO・ダイバー等地域連携によるアマモ場再生活動を18年継続している。その結果、アマモ場は回復の兆しが見えてきた。しかし、カジメ場では2018年にカジメの食害、水温上昇などから藻場が消失した。そこで、カジメ場回復を目指し、カジメ母藻の移植、スポアパックによる胞子拡散活動、ウニ駆除、カジメの陸上養殖等行い、2022年カジメが再生し始め、藻場の回復がみられた。
アラメ・カジメ藻場の保全再生活動
ダイバーによるウニ類の駆除:漁師・ダイバー10数人によりムラサキウニ、ガンガゼなど15,000個体駆除した。昨年度駆除した場ではカジメ・アラメの成長が見られた。
アラメ・カジメ藻場の保全再生活動
モニタリング:漁師・ダイバー延べ15余人により、カジメ消失後3年の現況、カジメ幼体は散見されたが藻場としての大きさ、規模は回復していない。
葉山アマモ協議会 アマモの種苗移植・モニタリング・種苗生産
モニタリング:4月移植アマモの生育状況確認
種付け:12月紙ポットにアマモ種を植え付け
種苗生産:1月小学校の水槽にてアマモ苗の生産開始
北限域におけるサンゴイソギンチャクの生態
日本におけるサンゴイソギンチャクは逗子市内海域および鎌倉市海域が北限と言われている。近年、本種の分布が拡大傾向にある。温暖化の指標として注目していきたい。NPO・レジャーダイバーの協同による自主研究。
ダイバーによるアマモ場回復隊
NPO法人・逗子葉山ダイビングリゾートによる逗子市内のアマモ場再生をレジャーダイバー中心にアマモの移植、モニタリング、種苗生産し地元の海の水産資源増大を目指す。
葉山アマモ協議会におけるアマモの種苗移植・モニタリング・種苗生産
葉山における漁業者・企業・町民・小学校生徒・NPOの協同によるアマモ場再生を図り水産資源の増大・町民の海に対する意識の向上を目指す。
葉山アマモ協議会におけるカジメ海中林の再生
ウニ類およびアイゴ・メジナ等魚類によるカジメ類大型褐藻類の消失所謂磯焼けによる海中林を再生し、水産資源の増大を目指す。