登録年度 | 2011年度 |
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氏名 | 田中 大介 (タナカ ダイスケ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 40代 |
専門分野 | 環境教育、森林保護、地球環境問題、その他 |
主な活動地域 | 茨城県つくば市 |
主な経歴 | 大学と大学院において持続的農業について学び学位を取得した。その後、植物遺伝資源保全について市民や実務者を対象に広報活動を行った。また、地域の里山荒廃によるヤマビル問題に取り組み、吸血被害を減らし環境保全するため、地域住民等への啓蒙・指導を行った。 |
特記事項 | 秋田地域ヤマビル被害連絡会議委員として、産官学連携を推進し、実際に環境保全活動に取り組むとともに、啓蒙活動や出前授業を行い相談や指導している。 |
活動の紹介
生物多様性の保護
筑波大学の学生(3年生)を対象に、地球環境の変化と生物多様性の保護について講演した。
里山の環境
里山の環境に興味を持つ市民の方々に、里山の荒廃とヤマビルの関係について、普及啓発した。
生物遺伝資源のガラス化保存の基礎と現状
植物・動物・微生物・昆虫の多様性と保全について触れたうえで、次世代に残す方法と意義について講演を行った。
微生物遺伝資源の保全
微生物遺伝資源の重要さ、消失の危機と保全について話をした
Cryopreservation of Plant genetic Resources
メキシコの大学生を対象に、植物遺伝資源の重要性、消失のリスク、そして保全法について講演を行った。保全という観点に加え、我が国が安全に長期保存する技術開発への挑戦に興味を示した。
生物多様性と保護
生物多様性は温暖化などだけでなく人間活動によっても消失していく。特に、途上国などでは、経済作物への転換によって、本来その地域で生息していた生物種が絶滅している。そこで、生物遺伝資源の消失を高校生に理解させ、その上で自分たちでできることを議論させ、現在できる手段について説明した。
里山の環境を考える
野生動物や人間と森の吸血鬼ヤマビルの関係から里山や自然環境の変化を高校生たちが学んだ。インパクトのある話題提供から、質問や議論につながった。他の生物にも質問や興味が広がり自然のつながりを理解したと思われる。
農業を支える生物遺伝資源と保存について
生物多様性問題は何も絶滅危惧種だけの問題ではない。身近な話題として古代から伝わる農業を支える生物資源と環境問題を話題に、野生種や在来種などを守る知識と技術について理解させた。
課題研究の進め方
東京都高等学校科学教育研究会の理科教員を対象に講演を行った。高校では課題研究という科目がある。生徒たちに身近な課題を見つけさせ調査・考察する探求活動である。本講演では、里山の環境変化と人間生活、生物多様性について具体例を示し、生徒の興味喚起、調査方法、考察、そして調べた内容を他人に伝えるまとめ方の技術と知識を理解させた。
ヤマビル蔓延を食い止める
大学に勤務する研究者を対象に、ヤマビルが里山やキャンプ場に蔓延する状況を説明し、その上でどうあるべきかをディスカッションした。