登録年度 | 2012年度 |
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氏名 | 寺田 仁志 (テラダ ジンシ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 生命、自然への愛着、生態系・生物多様性 |
主な活動地域 | 鹿児島県鹿児島市 |
主な経歴 | 県埋蔵文化財センター所長,博物館主任,県文化財課係長,高校理科教員などの職歴。現在,鹿児島大学・近畿大学非常勤講師,文化庁調査員,環境省希少野生動植物保存推進員,鹿児島市・十島村文化財審議会委員,天然記念物「城山」「蒲生のクス」「喜入のリュウキュウコウガイ産地」等保全検討会委員長 |
特記事項 | 「川の生きもの図鑑」(南方新社 編集・共著),「四季を彩る 一木一草」(南方新社),「奄美群島の野生植物と栽培植物」(南方新社 共著),「「鹿児島植物記」(南方新社)自然を調べる―理科自由研究ガイド〈中学生版〉(木馬書館 共著),みどりの日自然環境功労者環境大臣賞受賞(令和元年) |
活動の紹介
最終氷期から気候変動と植生、人の活動、
大学、自治体共同企画の社会人講座や博物館の記念事業の一環として企画された講演会で講演した。SDGSを念頭に現在の気候変動を実感として持ち、その影響が人の生活に影響を及ぼしている。また、この気候変動が人の活動に起因していることに気づいていただく。さらに旧石器時代から起こっている気候変動にも注目してもらい、それによって人の活動がどうかわったかとうについても情報を提供した。
教員を対象とした自然観察会
鹿児島県の小中学校の理科教員を対象にした出水地域の自然についての自然観察会を実施し講師となって川や山地の植物を中心とする自然観察会を実施した。参加者は60人前後。
沖縄県伊平屋島で小中学校の教員を対象にして島内に所在する天然記念物についての観察会を実施した。参加者は40人前後。新指定のウバメガシ林や念頭平松など地域遺産と島民のつながりの中心に紹介した。
探究活動のための環境調査・観察会
鹿児島県内の小学校・高校・大学で授業・探究活動の一環としてフィールドワークでそれぞれの段階に応じて地域の自然、生物多様性について解説し、それぞれの探究活動に必要な情報を解説し、調査方法等も提示し、調査が自発的に行えるようモデルとなる調査を一緒に行った。
郷土史、環境保全の方法についての執筆
鹿児島県内の2市町の郷土史の執筆を行っている。地域の植物相、植生、人による自然の移り変わり等を記載する。そのための地域の植物相、植生の現地調査、文献調査、住民・古老からの聞き取りを進めている。その経緯で入手できた情報をもとに、小学校での自然観察会、講演会も実施した。
特別天然記念物「蒲生のクス」「喜入のリュウキュウコウガイ産地」樹勢回復事業検討委員会
2つの特別天然記念物「蒲生のクス」「喜入のリュウキュウコウガイ産地」で継続事業として行われている樹勢回復事業で樹勢回復の方法、工程についてアドバイスする検討委員会の委員長として、任命されrている各分野の専門家からなる委員からの意見を集約し、一定の方策を選択し、実施させ、その成果について検討している。会議の場だけでなく、逐次アドバイスが求められている。
環境省植生図作成委託業務九州・沖縄ブロック会議
環境省が自然環境保全基礎調査で全国各地の25000分の1植生図を作成中であるが、九州・沖縄ブロックの植生凡例を検討する委員会に鹿児島県の代表委員として参加し、凡例の妥当性や植生図作成についてのアドバイスを行う。
草牟田小学校1年生活科授業
「秋を捜そう」の授業で多様なドングリを準備し、どんぐりの観察、どんぐりを使った遊び、どんぐりの種まきを行った。ドングリの樹木の利用や食料になったこと等も話し、人と自然のつながりに触れた。
鹿児島県理科教育研究協議会主催城山現地研修
鹿児島県内の小学校・中学校の理科教育に携わる教員の協議会の依頼で天然記念物に指定されている鹿児島市の城山の自然観察を行い、自然の成り立ちだけでなく、人によって変わってしまう自然についての現地研修を行った。
鹿児島市集成館地区整備活用専門家委員会
世界文化遺産に登録されている集成館地区、寺山の炭焼窯跡、関吉の疎水溝等の保全のための整備について植生の専門家の立場から現地調査し保全対策を助言する。
メヒルギ再生整備活用委員会委員長
国の特別天然記念物「喜入のリュウキュウコウガイ産地」が霜害を受けて壊滅的な状況からから再生を図り、保全活用を行うために行う専門家の委員会で委員長として議事の進行だけでなく、周年メヒルギの再生のためアドバイス絵御行う。
鹿児島県河川整備計画検討委員会
鹿児島県が管理する河川について流域の特性に適応した「河川整備計画」を策定に寄与することを目的とした委員会で河川工学、防災、都市計画、植生、水産、文化財、利水、経済、教育、町づくり」等の専門家が河川整備計画に関して審議し意見を述べる。
メヒルギ再生整備活用検討委員会
国の特別天然記念物「喜入のリュウキュウコウガイ産地」のメヒルギは指定地内にシルト土が堆積し呼吸困難になって枯死したり、平成28年1月寒波による凍害によって地上部の大半が枯れるなど壊滅的な被害を受けた。このメヒルギを再生させるため、鹿児島市では樹木医、生態学・河川工学などの専門家、行政(国、県、市)の担当者で委員会を設置し、この委員会の指導の下、文化庁、鹿児島市の費用で再生事業を行っている。この委員会の委員長として委員を招集して、環境改善のための会議を進行させている。
鹿児島市集成館地区整備活用専門家委員会
世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼・造船、石炭産業」のうち鹿児島市の構成資産について適切な保存、公開および活用を進めるための委員会で植生の専門的な立場から助言する。、
桜島・錦江湾ジオパーク資源保全会議
桜島・錦江湾ジオパークのジオ資源の保全と適切な利活用を推進するにあたり必要な事項を検討するため、地質、植生の学識経験者、所在する自治体の担当者を構成員とする保全会議で生態系の分野から助言する。
蒲生のクス保護増殖検討委員会
国の特別天然記念物、日本の巨樹100選の第1位の蒲生のクスについて、樹勢が衰えてきたため、文化庁の補助金と姶良市の費用で姶良市が樹勢回復のため保護増殖事業を行っている。この事業に関し、樹木医、所有者、行政(国、県、市)、業者で検討委員会を構成し委員会主導で事業を5年事業で実施している。本委員会の委員長として、会を進行させ、樹勢回復を計画的に行っている。