登録年度 | 2013年度 |
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氏名 | 山田 智通 (ヤマダ トモミチ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 50代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、地球温暖化 |
主な活動地域 | 大分県大分市 |
主な経歴 | 河川、ダム等の水環境の調査やコンサルティングを長年行ってきた。平成28年から令和3年度の6年間、(一社)日本環境アセスメント協会 九州・沖縄支部の運営委員を委嘱され活動。また、平成29年度からレッドデータブックおおいた2022「魚類及び大型水生甲殻類」調査員として活動を行った。 |
特記事項 | 【資格】技術士(建設部門-建設環境)、環境アセスメント士(自然環境部門)、上級土木 技術者(河川・流域分野), RCCM(河川,砂防及び海岸・海洋部門、建設環境部門)。 【委嘱】大分県環境教育アドバイザー、大分県希少野生動植物保護推進員。 |
活動の紹介
自然観察学習会における野外講師の派遣
大分県環境教育アドバイザーとして派遣され、大分市内を流れる「乙津川 水辺の楽校」において、小学校4年生37人を対象に、水生生物(主に魚・エビ・カニ)との触れ合い観察、生物と河川との生活史、水質階級などについての野外学習会を実施した。
稚アユ(天然遡上)の汲み上げ放流に伴う記録作業への協力
稚アユ(天然遡上)の汲み上げ放流に伴い、大分川漁業協同組合と大分県が一級河川大分川 府内床固(右岸魚道)において、捕獲網により捕獲された稚アユ等の個体記録作業について協力した。
稚アユは個体差が大きく見られ、また、捕獲数も日によって差があった。その他、大型のスズキ、ナマズ、二ホンウナギ、ウグイ等も確認されており、魚道機能を評価するうえでも重要な記録となった。
「大分自然博物誌 -ブンゴエンシス 第5巻」へ共著者として執筆
大分川水系 七瀬川において、これまで確認されていなかったヒラテテナガエビの初確認について、「大分自然博物誌 ブンゴエンシス 第5巻 2023」へ、共著者として短報を執筆した。
「アメリカザリガニ駆除活動」への参加
「おおいた上野の森の会」から依頼を受け、大分市 「上野の森」にある溜池に生息するアメリカザリガニの駆除活動に参加した。捕獲効率の良い仕掛けと集魚剤などを説明し、前日に仕掛け、翌日回収のみで260匹を駆除した。
但し、まだまだ捕獲できていない個体が多く生息しているため、継続して駆除活動する必要がある。
「汽水域における河川堤防の老朽化に伴う改修計画」における環境保全への助言
汽水域に位置する河川堤防の老朽化に伴い、干潟が創出されることから、事前に踏査の依頼を受け、河川現況の説明と環境保全への助言を行った。
「マイストーン作戦」への参加 北川漁協主催(延岡市)
石の苔を食むアユの石(マイストーン)を磨いて、漁場環境を創出するため、漁協関係者・行政・地域の方・釣り愛好家らとともに参加した。
「レッドデータブックおおいた2022 普及版」への担当執筆
「レッドデータブックおおいた2022」普及版の発刊にあたり、調査担当した魚類1種、甲殻類1種について執筆した。
大分川水系における稚アユ遡上期の確認
大分川水系では、例年3月~5月に稚アユの天然遡上が始まり、府内床固の魚道において確認することができる。
稚アユの遡上状況により、その年の成魚の数が左右される。
今年度においても、4月から無事に多くの天然遡上を確認し、魚道内の状況を映像として記録した。
「(一社) 日本環境アセスメント協会 九州・沖縄支部」 運営委員としての活動
2021年度は、2020年度に続き、新型コロナウィルスの関係で、活動が自粛されており、WEBセミナー開催における所属企業のサポートのみであった。 終息を願うとともに環境保全活動に寄与したいと思う。第1回 R3.7.15 学識者・行政・会員交流会
第2回 R4.1.14 共催セミナー (一社)建設コンサルタンツ協会&(一社)日本環境アセスメント協会
国内外来生物の確認
本来、○○川には、生息域でない魚類のアブラボテの生息情報が入ってきたため、本種の確認調査を実施した。袋網の仕掛けにより、16匹が捕獲され、本種の生息を確認した。近年、本来の生息域でない種が確認されることが多く、今後も、追跡調査など注視していく必要がある。
ヒラテテナガエビの追跡確認
近年、大分川水系において、これまで確認されなかった大型のヒラテテナガエビの生息が確認されている。今年度も袋網による追跡調査を実施して生息を確認した。本種は、大分県では番匠川、隣接する宮崎県の北川など、きれいな清流に生息する。本種が生息できる河川環境を維持する必要がある。
「NPO法人 おおいた生物多様性保全センター」会員としての活動
防ガヅル地域の自然環境調査を魚類班として、他の哺乳類、鳥類、昆虫、植物班と合同調査に参加した。近年の豪雨災害で河川環境も影響を受けていたが、魚類をはじめ水生生物等の生息も確認でき、回復が見込まれた。
「第三次 大分県レッドデータブック見直し調査」調査員としての活動
魚類・大型水生甲殻類班として、自ら、1年間調査した結果をとりまとめて報告した。
「(一社) 日本環境アセスメント協会 九州・沖縄支部」 運営委員としての活動
2020年度は、新型コロナウィルスの関係で、活動が自粛されており、共催セミナー(オンラインセミナー)開催における所属企業のサポートのみであった。
〇〇漁業協同組合(内水面)の実施する石倉調査への協力
河川に試験的に設置した石倉(石で組んだ生物の棲家)調査に協力し、確認された魚種・甲殻類について説明するとともに、今後のモニタリング資料とした。
企業内研修の講師(〇〇川におけるアユと河川工事)
〇〇川におけるアユの遡上・産卵・降下における1年の記録と河川工事への配慮について講演した。特に,流下仔魚の調査結果から、降下時期における河川工事での配慮事項(汚濁防止膜の設置方法)に言及した。