登録年度 | 2014年度 |
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氏名 | 西岡 朝明 (ニシオカ アサアキ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 地球温暖化、公害・化学物質、3R |
主な活動地域 | 東京都調布市 |
主な経歴 | 工場の産業廃棄物処理拡大、地球温暖化対策、大気汚染防止法等の公害防止の推進。工場の環境保全計画の推進(産業廃棄物のゼロエミッション、廃掃法、水質汚濁防止法の改善、公害防止措置。)。労働安全衛生法集約作業、作業者へのSDS教育、DXN規制の官民PJの集約作業、化学物質の化審法、PEACH法、TSCA法登録。 |
特記事項 | [取得資格]X線作業主任者、危険物(甲種)、エネルギー管理士(熱、電気)、第一種衛生管理者、APECエンジニア(ケミカルエンジニアリング)、高圧ガス保安監督者(甲種化学)、知財検定2級(実技) |
活動の紹介
未届化学物質問題に技術者倫理を使用した。
化学物質コンサルタントとして、化学物質輸入でのセーフティーデータシート(SDS)作成に於いて未届化学物質問題に対峙した。技術者倫理では、事業責任として利益相反問題点解決として、全ての対処案を具体的に列挙、提示して関係者の認識を惹起する。外国含めた化審法のみならず請負法、民法、技術士法等全ての法律からも検討した。未届物質への対処は費用がかかるが段階的に改善して行く為の具体例として報告する。
REACH法の学習
2023年2月からの化学物質コンサルタント業務に備える為、国会図書館でREACH(EU化学物質法)法がSDSに遵守されるCLP法の訳本を書き取りして、日本でのSDS作成根拠(JIS)はREACH法から由来する事を再度認識して、法理の理解を行った。
技術者倫理を通じた環境倫理、安全倫理の普及
安全工学会へ技術者倫理研究会の紹介を行った。研究会では、技術者の仕事のやりがい等を倫理の観点から追求している。技術者の実務では、技術者倫理は環境倫理、人の心を思いやる安全倫理等と深く関係する。技術者倫理研究会では技術者の倫理実践の体験や知恵をシェアする多様な機会を提供し、技術者が実践への意気込みを持ち、さらには身近の同僚や次の世代にもそれを伝える努力をしている活動について紹介する。
投稿:「技術者倫理の実践」(月刊技術士2021年4月号)
「埼玉県におけるダイオキシンの記録」(平成23年埼玉県環境部)を技術者倫理の観点から分析し、投稿した。行政官達の行動は、功利主義、紛争解決において弁護士任せで当事者との直接対話がなかった事が反省された事、現場から上司迄ブレのない一貫した行動であった事が特筆され、後継の行政官の活動に役立っている。
日本技術士会技術者倫理講演(埼玉県ダイオキシン対策の記録)
(1)県環境部長が、県への住民からの突き上げに対し、裁判になっても益がなく、住民側の弱点を利用、悪いのは根拠不十分で取り上げたTV局だと矛先を意図して変え、全体最適を判断した事が、功利主義と考えられた。(2)行政官が公害調停を弁護士を通して行い、住民との直接の対話が欠けていた事を、共生の考えが欠けていて、果たしてこれで良かったのだろうか、と反省していた。(3)県が所沢の産業廃棄物焼却炉の近代化改善の一斉指導時、県トップから末端迄、一貫した姿勢でブレなく、これが現場の技術者を支えた。
日本技術士会技術者倫理研究会講演「努力するものは報われる」
民間での事故事例等を、米国の大学の技術者倫理教材(ENGINEERING ETHICS Concepts and Cases 5th edition(和名:科学技術者の倫理)、Code:「正直、誠意、努力、勇気、思いやり、信頼、説明責任」)に基づいて分析した。 “(人として)なすべき正しい事”は、これらのCodeに支えられ、不祥事、或いは失敗、挫折から立ち直る為に、長期的利益を得る事に繋がり、貢献する。努力するものは報われる。環境倫理に繋がる。
技術士会埼玉県支部H29年度技術士合格者祝賀会「埼玉県DXN対策事例分析に見る技術者倫理」
DXNs騒動の法制化迄に、埼玉県行政官が「何を考え、どう行動したか」を、分析した。公害調停に携わったBさんは、大規模な公害調停であったが、結局、法律家同士のやりとりが中心になって、当事者同士のコミュニケーションが図れなかったことが反省点であると振り返っている。環境団体は、再生事業などでリーダーシップをとるべき存在と思われたが、県民や地域住民との共感が得られず、そのような動きにならなかった。価値の多様性を受け入れて価値を共有する(共生)という意識が不足していたと考えられる。
日本技術士会技術者倫理研究会講演「努力するものは報われる」
DXNs騒動の法制化に至る迄に、埼玉県行政官が「何を考え、どう行動したか」を、米国の大学の技術者倫理教材に基づき分析した。Aさん(環境生活部長)は、DXNsが発生した地元の農家の方々からの損害賠償の吊し上げで、農家の方々の弱点を利用して、TV局のせいにした。正論を言って訴訟になっても利益はなく、全体最適から功利主義を貫いた。又、環境庁からの指定打診は、後世倫理観から県職員の努力を信じ断った。功利主義、後世倫理観は米国教材に裏付けがある。
日本技術士会講演(10/21、11/18)埼玉県ダイオキシン対策の技術者倫理
平成8年~の埼玉県所沢でのDXNs(ダイオキシン)騒動では、当初、県行政では充分なデータを持ち合わせていなかった。技術行政官の強い後押しがあり、怒涛の飛び交う住民説明会で測定業務を行いながら、RC(リスクコミュニケーション)を行った。10年かかったが、桁違いにDXNsが下がり、DXNs法には環境計画からの民意を反映させる事が33条に法制化された。これら過程を積極的倫理として、考察し、技術者倫理の実践の重要性を若い技術者に伝える。
日本技術士会講演(10/21、11/18)埼玉県ダイオキシン対策の技術者倫理
平成8年~の埼玉県所沢でのDXNs(ダイオキシン)騒動では、当初、県行政では充分なデータを持ち合わせていなかった。技術行政官の強い後押しがあり、怒涛の飛び交う住民説明会で測定業務を行いながら、RC(リスクコミュニケーション)を行った。10年かかったが、桁違いにDXNsが下がり、DXNs法には環境計画からの民意を反映させる事が33条に法制化された。これら過程を積極的倫理として、考察し、技術者倫理の実践の重要性を若い技術者に伝える。
リスクコミュニケーション(RC)の実践と法制化-有害物質管理に係る国、自治体、県民によるRC-
技術士会の活動で、3.11災害でのトランスサイエンスの講演会を継続企画していて、リスクコミュニケーション(RC)を学習している。埼玉県でのDXN規制で民意を反映させた条例による環境計画が法制化された経緯で、市民、地方自治体、国による活動が実効を上げ、如何に重要かを認識した。この事をNITE等の交流会でもお互いに認識した。この結果を、技術者倫理教材の一例掲載、大学での講演及び今後の業務に生かしたい。