登録年度 | 2014年度 |
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氏名 | 森脇 由佳 (モリワキ ユカ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 女 |
年代 | 50代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、3R |
主な活動地域 | 兵庫県川西市 |
主な経歴 | 造園会社にて管理業務担当。植栽・農作物へのIPM管理の推進・指導を行う。また地域活動として、野外環境教育に携わる。現在は、環境啓発業務に従事し、森林保全の技術養成やコーディネートに務める。 |
特記事項 | 1級造園施工管理技士、樹木医(登録番号2198)、森林セラピスト |
活動の紹介
T中学校職業体験
中学校からの依頼で、職業体験として「森林の手入れ」の指導を行った。実施1ヶ月前に発生した台風による杉の風倒木を環境学習の材料にして、地球温暖化についての学びを児童3人に付与した。台風被害木の製材の集積、木工クラフトの準備、林内整備の3つの作業を通して、森林の手入れをすることと、木を使うことは地球温暖化抑制のアクションであることを学んでもらった。また、木材として利用できない枝や根っこの部分は焼却施設で焼却し、発生した熱エネルギーを活用して廃棄物発電を行っている施設についても知ってもらうことができた。
H中学校職業体験
中学校からの依頼で、職業体験として「森林の手入れ」の指導を行った。児童2人には、シカの生息密度の高い林内でシカの不嗜好植物であるガンピの捕植作業を体験してもらった。 体験では、防鹿柵内外の植生の違いを観察してもらい、増えすぎたシカによる影響で森林の下層植生が衰退し、その事は生物多様性を乏しくするだけでなく集中豪雨発生時には土砂災害にも繋がることを知ってもらった。森林の手入れをすることは、「減災・防災の森づくり」であることを学んでもらった。
小学校4年生の里山体験学習
小学校3校からの依頼で、4年生に里山体験学習の指導を行った。指導は、里山保全のボランティアクラブと協働で行った。 実施場所は、兵庫県RDBでBランクの“エドヒガン群落”と、鉱物採掘跡の“坑道群”の2つの文化財がある里山で、「環境に関する豊かな感受性」や、「環境に関する見方や考え方」の育成に寄与した。体験で、防鹿柵内外の植生の違いを観察でき、生物多様性の大切さと、生物多様性に人間の暮らしが影響していることの知識の付与が出来た。依頼者からは、授業に生かせるので有難い!という評価をいただいている。
公園探検ツアーガイドで暮らし方の見直しを啓発~低炭素社会実現に向けたまちづくり区域内で実施~
低炭素社会実現に向けたまちづくりを目指す区域内公園のイベントで、地区の魅力や価値を高めるためのまちづくりを運営しているPFI事業者より依頼を受け公園探検ツアーのガイドを務めた。事業者のリクエストである「SDGs」、「低炭素」、「自然」、「災害時利用」をテーマに実施した。園内の低炭素社会実現に向けたまちづくりへのアイデアポイントを巡り、テーマに沿って話した。参加者は小人(未就学児童・小学生・中学生)20名、大人14名だった。参加者のアンケートから、テーマについての気付きを付与できたことを確認した。
一庫炭を燃料に「金属溶解・鋳造ワークショップ」の実施
アルミ缶と再生地金を溶解し、生型鋳造法・消失模型鋳造法で鋳造するワークショップを実施。実施場所は鉱山跡地にあるごみ処理施設敷地内。ワークショップの構成は一般参加者6名がイメージしやすいように歴史鉱山×都市鉱山というワードを用いた。地域特性である金属資源や里山資源の話題から、再生可能エネルギー・SDGsについてまで体系的に学べる構成で実施。先人の暮らしからヒントを得、環境改善に向けた暮らしにシフトを促す普及啓発が出来た。
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済