登録年度 | 2014年度 |
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氏名 | 佐々木 哲美 (ササキ テツミ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、消費生活・衣食住 |
主な活動地域 | 茨城県土浦市 |
主な経歴 | 里山保全活動の経験と労働安全コンサルタントの専門知識を生かし、NPOや市民団体の安全管理を指導。「認定NPO法人宍塚の自然と歴史の会」の理事で運営に関わるほか、安全教育、草刈機やチェンソーの資格取得の講師など。労働安全コンサルタント事務所代表。 |
特記事項 | 労働安全コンサルタント、職長・安全衛生責任者講師(RST)など労働安全衛生部門資格、一級土木施工管理技士、プレストレスコンクリート技士、区画整理士など土木部門資格 |
活動の紹介
ナラ枯れシンポジュウム開催
里山の原風景をイメージする樹木であるナラ類を加害する「ナラ枯れ」が、茨城県内でも急速に拡大している。ナラ枯れに関する生態、茨城県内での発生状況、土浦市宍塚での当会による調査と里山の保全活動の状況から、ナラ枯れの現状と今後の行方、対応策について研究者、行政、市民が一緒になって考えてみようと、12 月 17 日(土)13:15~16:30 霞ヶ浦環境科学センター多目的ホールで開催した。研究者や行政による専門的なことから、子ども達の調査結果発表など多様性に富み成果は上々であった。参加者は会場 42 名、Web 参加 34 名であった。
宍塚里山体験プログラム講座
若い人をはじめ多くの人たちに生物の多様性が息づく宍塚の里山と保全活動に興味を持ってもらう機会を公募して体験の場を設ける。プログラムを通して自然の中で生き物に優しい環境作りや協同作業、仲間と関わり、里山作りの意義や楽しさの体験を通して深く知ってもらい継続して活動する人を増やして生物の多様性を未来に伝え、次世代の支え手を増やし持続可能な会の運営をめざしていくことを目的に開始した。プログラム生は5名応募があり、1年間に20種類ほどのカリキュラムを実施して、所定の出席した者に終了書を発行する。
里山保全活動発表会「相互理解でさらなる発展を目指して」を開催
里山保全活動発表会「相互理解でさらなる発展を目指して」を11月23日に茨城県霞ケ浦環境科学センターで認定NPO法人宍塚の自然と歴史の会主催で開催した。開会の挨拶の後、茨城県生物多様性センターの山根爽一センター長に「生物多様性における茨城県の課題と宍塚の会に期待すること」という標題で基調講演をして頂いた。森本理事長から現在の活動を項目別に整理しての活動報告があった。私から宍塚の里山の現在ある脅威として、太陽光発電施設の建設、アパートや住居の建設、残土の不法投棄などを問題提起した。
OECMへの取り組み
環境省は、2030 年までの「30by30(サーティー・バイ・サーティー)」を示し、従来の制度に基づく区域を拡大するとともに、民間の土地などを生物多様性の保全に貢献する場所として認定する「OECM(自然共生区域)」という制度を試行的に導入するとした。
事務局として建設コンサルタント会社が業務委託され、「民間の取組等によって生物多様性が図られている区域の基準」策定の協力を求めてきた。10 月 23 日に建設コンサルタント会社の担当者を講師に学習会を開催した。宍塚里山をOECM(自然共生区域)に認定へ向けて取り組み始めた。
環境省による里山保全の新たな動き、OECMへの取り組み
環境省によるOECMの取り組みに協力している。環境省から業務委託された建設コンサルタントに「民間取り組み等によって生物多様性が図られている区域の基準」策定の協力を求められた。10月23日に建設コンサルタントの担当者を講師に学習会を開催した。
里山が自然環境エリアに認定の対象になる方策を探っている。環境省と連携を取りながら茨城県や土浦市に問題提起をしている。
子ども達もできるナラ枯れ対策
ナラ枯れ被害は、夏から秋にかけてコナラ やミズナラが急に赤く枯れ枯死する被害で、病原菌を媒 介者が運ぶことで発生する伝染病で、媒介者はカシノナガキクイム シという体長 4~5 ㎜の黒っぽい小さ な甲虫である。このカシナガを捕獲することで、ナラ枯れ被害 を抑えようという試みである。A4ファイルで TWT という トラップを作り、画鋲で設置という方法である。なぜ子どもにチャレンジさせたいかというと、ナラ枯 れ対策を通して子どもたちが生態系を学ぶ良い機会にな ると考えたからである。
様々なアクターに分散している法律の基軸となる「(仮称)安全基本法」の制定を提案
茨城県環境カウンセラー協会に機関紙等を通して環境カウンセラーに環境教育と同様に安全教育を担う重要性を訴え、様々なアクターに分散している法律の基軸となる「(仮称)安全基本法」の制定を提案してきた。コロナ過でイベント等が中止になり、十分な活動ができなかった。
里山保全団体の運営、保全活動の指導
年間を通じて認定NPO法人宍塚の自然と歴史の会の副理事長として組織の運営、保全活動の指導に当たった。
保全活動を行う里山さわやか隊(毎月2回)、宍塚地区農地・水・環境保全会(毎月1回)は、コロナ過であったが感染予防に注意して、ほぼ通常の活動の成果を上げることができた。約20年来(毎月1回)活動をしている東京の大学のサークルは学校からの活動中止を受け、数回しか来ることができなかったが、地元の大学生、高校生の参加が増えた。
2019年度活動実勢報告提出済
2019年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済