登録年度 | 2014年度 |
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氏名 | 坂本 真理子 (サカモト マリコ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性 |
主な活動地域 | 熊本県阿蘇郡西原村 |
主な経歴 | 九州両生爬虫類研究会では両生類の生態調査をはじめ、事務局長として各企画・運営、会誌編集、ホームページ運営に関わり、熊本野生生物研究会では県内に生息する稀少な哺乳類の生態・分布について基礎データの蓄積・提供を行っている。また、湿地整備事業に関しての助言・指導にも参加している。 |
特記事項 | これまでに委嘱されたものは熊本県環境審議会委員、熊本県RDB調査員、熊本県環境センター環境教育指導者、福岡県RDB分科会委員、福岡県湿地ワーキング委員など。 |
活動の紹介
生き物の観察
小学校2年生を対象に100分間、ミミズ、ダンゴムシ、トノサマバッタ、アリの観察方法について話し合った。まずは死なせないための飼育のポイントを話し、その後、それぞれの種の特徴に合わせた観察方法や視点について、発言をうながしながら具体的に話し合っていった。思いもかけない提案や疑問点が出てきて活発な意見交換の場となり、子供たちの活き活きとした表情が印象的だった。
生きもののつながり
2時間のうち、前半は「昼の生態系」の例として、カエル類やアカハライモリとその生息環境である水田・草地・森及び餌生物との関係について話し、休憩をはさんで後半は「夜の生態系」の例としてコウモリ類、ムササビ、モモンガと川・水田・森及び餌生物との関係を話した。子供たちからは思わぬ質問が次々と活発に出され、興味津々に聞き入ってくれた。
森林地域の減少について
太陽光発電施設の設置等による2022年度の森林地域の減少が報告された。再生エネルギーの発電事業は必要かつ大事なものではあるが、無計画にすすめると生物多様性にとって大きな打撃になることを伝え、人と野生生物が共に生きていくための工夫について具体例をあげて説明した。自治体職員の複数名の方がしきりにメモを取られていたので、何らかの効果があると期待したい。
風力発電事業におけるヒアリング
生物調査の結果についての妥当性を評価し、保全対策について助言をおこなった。調査結果についてもっと違う視点からの細かい解析をおこなうことによって、生物への影響をより減らせる保全対策の具体案を提示し、検討してもらうことになった。
水田と人と生き物
ある研究室の大学生を対象に、約1時間、水田耕作の1年の作業を基準に農業の大変さと素晴らしさについて考えてもらった。また、水田の歴史と人の関わり、そして水田と生き物の密接な関係を念頭に、種の絶滅は何を引き起こしていくのかについても考えてもらった。
空飛ぶ夜の生き物たち
前半(約2時間)は室内にてムササビ・モモンガ・コウモリについて映像を用いてクイズ形式で話をすすめたところ、元気よく答えが次々と返ってきた。後半は(約2時間)は屋外にてススキとムクロジの実を材料にフクロウとミミズクを作成した。親子で熱心に、かつ楽しそうに作成してもらえた。夜に活動する生き物を目にすることはなかなか難しいが、少しは身近に感じてもらえたようだ。
道路事業における環境アセスメントへの助言
環境アセスメントにおける両生類・爬虫類・哺乳類調査の内容や方法等が適切であったかを確認するとともに、調査結果や保全対策についての助言をおこなった。
水路トンネルの整備事業におけるコウモリ類の保全
造られてから約200年経過している素掘りの水路トンネルの改修工事が予定されている。トンネルには希少なコウモリ類が多数生息していることから、それらを保全するために改修工事について構造や工事時期について助言した。
稲刈り体験と生き物調査
「農業と文化ネットワーク」をテーマにしている研究室(大学)の学生を対象に、有機栽培している水田において稲刈り、掛け干し作業、そして生き物調査を行った。
農業と食、さらに生き物のつながりについて理解をうながし、多様性の大切さを学んでもらった。実際に鎌で稲を刈ったり、カエルやヘビを捕まえたりと学生たちは活き活きと動いていた。
身のまわりの生きものの暮らし~カエルとコウモリを例にして
子育てサークルからの依頼で、立田山の「雑草の森」にて身の回りの生きものについてお話と観察を約3時間おこなった。
カエル、コウモリ、昆虫の関係を中心に生きもののつながりについて映像を使ってできるだけわかりやすく話し、後半にカエルやイモリたちとのふれあいの時間を設け、餌を取る様子なども観察した。参加者から自然のしくみのすばらしさを親子で体験・共感できたという感想をいただいて嬉しかった。
2019年度活動実勢報告提出済
2019年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済
2018年度活動実勢報告提出済