登録年度 | 2017年度 |
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氏名 | 辻 維周 (ツジ マサチカ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 生命、自然への愛着、生態系・生物多様性 |
主な活動地域 | 岡山県瀬戸内市 |
主な経歴 | 2007年より現在まで石垣島と沖縄本島でロードキル調査を実施し、ロードキル個体の同定を行い生息密度を推定している。また2011年には沖縄県が実施していた「ふれあい自然監察員」に任命され、石垣島内の天然記念物や固有種の密漁防止のために石垣市教育委員会と連携しパトロール活動を行った。 |
特記事項 | 持続可能な生態系を考える環境共有研究会(RGEEA)顧問、プロジェクト・ウェットエデュケーター |
活動の紹介
バードストライク抑制
対馬空港においてバードストライクが多く発生しているため、BS設置
八幡浜市におけるカラス被害抑制
愛媛県八幡浜市においてミカン農園のカラス被害が継続しているため、高周波発生装置を設置しカラス被害を抑制
バードストライク防止
鳥取空港においてバードストライクが頻発しているため、バードソニックによるBS被害抑制
加古川市におけるムクドリ被害防御
兵庫県加古川市の駅前商店街にムクドリの大群が押し寄せ、フン害と騒音で大変なことになっているのでなんとかできないものかとの相談があった。そこで当研究室で開発したバードソニックを12月3日に設置したが、近隣の学習塾より高周波が耳障りだとのクレームが入ったため、12月9日に周波数を変更したところ、12月13日よりムクドリが他の場所に移動し、問題は解決した。
バードストライク防止
2023年3月に萩・石見空港よりバードストライク防止のため、バードソニックを試験設置してほしいとの話があり、4月1日にターミナルビル屋上に設置。翌日からカラスが飛来しなくなり12月末まで、この状況が継続している。
いすみ鉄道鹿ソニック試験設置
いすみ鉄道の古竹社長より、列車とキョンの衝突事故多発により相当の損害が出ているので、鹿ソニックを試験設置してほしいと依頼があり、2022年12月17日に1基試験設置を行った。その場所では設置後、衝突事故は発生していない。
剣淵町、」中札内村にヒグマ対策機設置
剣淵町役場からの依頼によりヒグマ対策装置を2台設置
本四公団パトロールカー
鹿ソニックを本四公団パトロールカーに装着し、走行中
湯原温泉ホタル再生プロジェクト
湯原温泉の前を流れる旭川で、ホタルを再生して観光客を楽しませたいという相談があり、水質調査と環境調査を実施。
ヒグマ対策
北海道剣淵町より、我々が開発した羆対策用低周波発生装置「くまドン」の設置を依頼され、町内に2か所設置済み。
若桜鉄道における鹿衝突防止装置の導入
鳥取県にある第三セクターの若桜鉄道は、毎日のように車両と鹿との衝突事故があり悩まされていた。そのためこちらに対策を依頼してきたため、当該事故が一番多い丹比-若桜駅間に5基(11月15日に3基増設)、高周波発信装置を導入したところ、衝突事故は激減し、半年で子鹿が2頭のみになった。
若桜鉄道線路内鹿侵入防止
鳥取県内の第三セクター若桜鉄道より、毎日のように軌道内へ鹿の侵入が発生し、その防止のために当方が協同で開発した高周波発生装置「鹿ソニック」を侵入多発区間300mに4基設置。
瀬戸内市長船町における獣害対策
2019年12月より行っている岡山県瀬戸内市長船町のイノシシ農地侵入防止策として、低周波発生装置を開発、導入したところ、十分な効果が発揮され2021年6月の段階で設置個所への侵入がほぼ無くなった。
動物注意看板設置依頼
岡山県庁備前県民局へ、イノシシの飛び出しが多発している瀬戸内市牛窓町長浜付近の県道に、「動物注意」看板設置を提案。12月24日に設置された。
岡山県瀬戸内市長船町における獣害対策
長船町磯上地区ではイノシシによる農作物被害が続出しており、昨年よりTM ワークスという精密機器メーカーと協同して、高周波ならびに低周波発信装置を頻繁に出没する地域にとりつけその効果を検証しているが、高周波(18000HZ-20000HZ)は鹿に、低周波(100HZ)はイノシシに効果があると言う事がほぼわかってきた。現在は毎日トレイルカメラの動画を確認し、その効果を継続して検証している。
オジロワシの鉛中毒
北海道鵡川町でオジロワシの鉛中毒が発生し、原因はハンターの使う散弾(鉛)であることが判明。ハンターより何とか鉛弾を使う事を禁止できないものだろうかと相談があり。
獣害対策
イノシシの被害が深刻な、岡山県瀬戸内市において市議からの相談を受け、現在車両につけて試験中の超音波発生装置「鹿ソニック」を一番被害が大きい地域に電池駆動に切り替えて試験設置。現在継続試験中。
獣害対策
ロードキル防止用にテスト運用している高周波発生装置「鹿ソニック」(20000HZ~40000HZまでの高周波を、ランダムに発射=イノシシが音に慣れないように)を、瀬戸内市議数名の意向によりイノシシによる農作物被害対策に転用しました。装置の近くにモーションカメラを設置してありますが、設置前は毎日のように出ていたイノシシが、設置40日以上経過しても全く出てこなくなりました。とりあえずGW前後まで数台を稼働させてみますが、ほぼ効果ありと考えていいと思います。
読売新聞
岡山県でもご多分に漏れず、ロードキルが多発している。秋から冬にかけてシカやイノシシの繁殖期でもあるため、動物の動きが活発になり道路に飛び出してくる機会も増えてくる。大型哺乳類を衝突した場合、下手をすると人間も命を落とすことになりかねないため、新聞を使って啓発活動を行った。
時代を超えて
地球上には時代を超えて存在しているものが多数ある。自然の一員であった人間が、いつの間にか自然とは別の存在になり、逆に対峙してしまうまでになってしまった。今後、どのようにして自然と共存して行けばいいのかを話した。
TBS「凄腕ハンター」についての相談
先日TBS系で放映された「凄腕ハンター」という番組において、大阪動植物専門学校講師、ペットショップ経営の中岡という人物が、石垣の固有生物を根こそぎ捕獲している場面を放映している。何とか取り締まれないのかという相談あり。対処は石垣市役所環境課、環境省石垣自然保護官事務所、沖縄県庁などと連絡を取り、当該番組あてに抗議文書を作成するということになった。
沖縄のロードキルの現状
台湾新台北市の 行政院農業委員會林務局において、行政院農業委員會林務局特有生物研究保育中心が主催するロードキル学会「路殺社」において、沖縄のロードキルの現状について発表してほしいという依頼があり、約40分間英語での発表を行った。