環境カウンセラー / 詳細

山形県の食品メーカーに対し、賞味期限切れや商品リニューアル時に商品や包材を大量廃棄する手順について相談を受けた。商品については食品リサイクル法に基づき飼料用としてリサイクルしていたが、パッケージから出して廃棄するように指導した。包材についても有価プラスチックとして販売していたが、未使用の包材を使用する場合には破壊するよう指導した。

青森県のりんご選果場に対して廃棄りんごの販路を確立する取り組みを支援した。廃棄率は10%におよぶものの、周辺にリサイクルセンターや再利用する工場（りんごジュース工場やりんご加工品工場）が無く、食品残差として廃棄していた。少し離れているがりんごジュース工場の品質規格書を入手し、画像診断で品質規格に合致するりんごを廃棄品から選別し納品できるようにした。

環境マネジメントシステムを導入したい東京都に立地する企業に対し、順守評価に関する助言及び指導を行った。納品先からフロンガスの排出抑制を厳格に行うことが要請されており、フロン排出抑制法の概要について説明し、管理体制の構築（外部委託先を含む）を支援した。

タイヤはサーマルリサイクルにより燃料として再利用される割合が高いが2050年までのカーボンニュートラルの達成に向けてサーマルリサイクルからマテリアルリサイクル又はケミカルリサイクルへの転換が必要になる。既にブリジストン社等、主要なタイヤメーカーは2050年に先立ちサーマルリサイクルに向けるタイヤをゼロにすることを掲げ、廃タイヤの新たなリサイクル技術革新に向けて取り組んでいる。タイヤリサイクル業者はこの動きに乗り遅れることなく、マテリアルリサイクルに適した破砕技術を導入するよう指導した。 活動期間；2022年12月

中国向けに再生資源を輸出するルートが新型コロナウイルス等の影響により停滞したため、輸出商社と調整し東南アジアの再生資源輸出関連法規を確認して、インドネシア及びベトナムへのテスト輸出を開始した。これにより、国内における再生資源の停滞を防止する対策を指導した。 活動期間；2022年7月

国内の製紙メーカーは、脱炭素社会対応にむけてバイオマス燃料を用いた自家発電の導入を進めている。これに伴い、古紙納入業者に対しても、納入する古紙の原単位当たりの使用エネルギー量の算定を求めるようになっている。これに対応するため、古紙の買い取りから納品までのエネルギーコストを算定できるようにし、1t当たりの古紙を納品するまでに要するエネルギー量を計算できるよう検討した。

リサイクルセンターの依頼を受け、周辺環境との調和について実施すべき事項を調査に基づき提案した。このリサイクルセンターは、立地した際には周辺は農地であったが、開発により住宅が建設されていた。周辺の住宅からの苦情はなかったが、騒音・振動、廃水およびダストの発生について調査し、必要な対応事項を提言した。

金属スクラップより銅およびアルミを高純度で分離し、再生金属原料として非鉄金属メーカーに供給することにより、製錬工程で発生する電力を抑え、結果として発電による温室効果ガスの削減につなげることができる。雑多な混合物である金属スクラップから色選別技術を適用し、アルミと銅を選別する技術確立に事業者とともに取り組んだ。取り組み期間は1ケ月程度、破砕物については選別技術を確立することができた。

再生金属業者に対し大型スクラップ破壊技術の導入を支援し以下の取り組みを行った。 中国への雑品スクラップ輸出が停止したことにより、リサイクル業界は技術革新が求められている。産業機械のような鉄や非鉄金属、プラスチックが混合した設備を破砕し、素材別に選別してリサイクルするために必要な破砕設備を導入し、技術を確立した。

古紙リサイクル業者に対して、再生原料の販路拡大に関するアドバイスを行い、以下の取り組みを行った。 袋に入ったままの状態でOA古紙を買い取り、導入した紐取選別機に投入して袋とOA古紙を分離することに成功した。OA古紙のみから得られた良質な再生紙原料を加工する技術を確立し、製紙メーカーに供給する目途が立った。