登録年度 | 2018年度 |
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氏名 | 大宅 公一郎 (オオヤ コウイチロウ) |
部門 | 事業者 |
性別 | 男 |
年代 | 70代 |
専門分野 | 生態系・生物多様性、地球温暖化、産業 |
主な活動地域 | 佐賀県佐賀市 |
主な経歴 | 佐賀県在職中は農業土木職員として、圃場整備やクリーク水路の護岸整備、さらに里地・里山の自然環境、生活環境の保全・整備を行ってきた。定年後は、建設コンサルタント会社に就職し、クリーク水路の護岸整備に間伐材を利用した場合の木杭の腐朽度・耐久性の調査など、木材利用の普及に努めている。 |
特記事項 | 平成6年に技術士の農業部門(農業土木)の資格を、同じく平成28年に総合技術監理部門の資格を取得。平成30年2月に1級ビオトープ計画管理士の資格を取得。平成31年2月に環境カウンセラーの資格取得と併せて、佐賀県環境サポーターと佐賀県地球温暖化防止活動推進員に就任。 |
活動の紹介
有明海再生のための牡蛎礁の復活
近年、海苔の不作など有明海の異変が言われており、その再生のために牡蛎礁の復活が検討されている。牡蛎の生育は水質浄化にも効果が大きいので、干潟部分に竹を挿して牡蛎の幼生を付着させ、牡蛎礁を作り生育を助けるものである。ちょうど一級河川嘉瀬川の河川沿いには堤防上に竹藪があり、そこから竹を切り出し、1.2mに揃え、夏場に干潟上に立てる。
有明海岸の森 育樹・除草活動
佐賀県の有明海岸の堤防沿いに防潮林として平成24年度から植樹し、育成のために毎年5回程度、周辺の草刈り、林内の除伐を行っている。約15年経過し樹高も10m程度まで伸び防潮林らしくなってなってきた。これまで大きな台風災害も無く防潮林としての効果を証明できていないが、近年異常気象も多発していることから、防潮林としての役割に備えることが必要と思われる。
神野公園トンボ池水草除去
佐賀市が管理する神野公園のトンボ池では設置後40年程度経過し、泥土の堆積に合わせてハス、ヒシ、スイレン、ガマなどの水生植物が繁茂し、トンボを始めとする水生昆虫の生息が危ぶまれている。最近は佐賀平野全体でもトンボの出現が減ってきており、トンボ池の回復は町なかにおける貴重な生息域となる。胴長を着て池の中に入り鎌で切ったり、根から引っこ抜いたり重労働ではあるが、最近では高校生、大学生の参加もあり生態系保全への関心が高まってきたと思われる。
希少トンボ ミヤマアカネの保全活動
30年ぐらい前は佐賀県の平地でも見られていたトンボのミヤマアカネだが、年々出現が減り、近年では山間部の川沿いの一部でしか見られなくなった。産卵の習性として飛びながら水面に卵を産むので、水面の確保とその上空の飛行空間の確保が必要であり、水路周辺の草刈りが必要である。また、山間地における自然観察の場としても有用なので、近隣の小学生に対してトンボの習性、産卵の仕方などを現地で勉強してもらっている。
建設の現場で考える地球温暖化防止と生態系保全
佐賀県伊万里市にある黒木建設の社員教育の一環として、地球温暖化が与える降雨の激甚化やそれへの対応策などを話し、併せて自然を改廃する建設現場においては生態系の保全にどう対処すべきかを話した。最近の豪雨の頻度は50年前に比べると約2倍程度になっており、温室効果ガスを抑制するためには影響が大きい建設事業者が木材利用などを推進すべきことなどを話した。道路や宅地造成などで自然を改廃するのは建設機械で簡単にできるようになったが、土層の1mが堆積するのに1000年を要し、そこに住む植物や昆虫、小動物などの暮らしに思いを巡らせば、自然の改廃の仕方も雑にはできないことなどを話した。
クリーク水路の護岸補強における間伐材の利用促進
佐賀平野のクリーク水路では土の法面をコンクリート製品やセメント改良工法で補強してきたが、平成21年度より間伐材の木杭と板で補強する工法が導入された。安価であり山林の保全にも役立つが、耐用年数が10年程度と短いため、もっと長持ちさせる工法が無いか研究している。
ビオトープ管理士 受験講習会
ビオトープ管理士試験については、なかなか受験者が増えないので、講習会では環境・生態系について県内の身近な事例でもって解説している。環境問題全体を把握するのは大変だが、身近な問題から入っていくと興味も湧き、そこから考え方を展開してもらっている。
有明海岸堤防の防潮林の下草刈り
平成19年から有明海岸の堤防下に防潮林帯として、幅10m、延長1.6kmを植栽してきたが、幼木の育成のためと景観の保全のために下草刈りと、ツル植物の巻き付き排除を行っている。年に7回の作業であり、時間と労力を要するが、高潮、台風による塩害の防止に役立っている。
佐賀市「富士町親林交流隊」
佐賀市の山間部に位置する富士町の市有の森林5haにおいて、27年前から植樹を続け来たので、幼木の生育過程に合わせて下草刈り、ツル切り、枝打ちなどを続けている。都市部の一般市民が対象であり、年に2回の活動により山村集落との交流や森林の保全意義を身をもって体験してもらっている。
緑のカーテン「ゴーヤ」の栽培
弊社の南面、西面は全面ガラス張りであり、夏場は日射が強く部屋内のブラインドだけでは遮熱効果が薄い。南面は日射時間が短いが、西面は西日となり長時間照らされるので、西面全面の屋外にゴーヤを鉢植えし、日射を遮っている。社員みんなで育てることで自然に対する愛着も育っている。
クリーク水路の護岸補強における間伐材の利用促進
佐賀平野には約2000kmにも及ぶ幅の広いクリーク水路がある。経年変化で護岸が侵食され、脆弱となっているので、これまではコンクリート杭やセメント改良工法で補強してきた。しかし平成21年度より間伐材の木杭を用いる工法が、安価で工事の進捗が早いこと、併せて山林の保全に役立つことから導入された。課題として耐用年数が10年程度と短いため、長持ちさせる工法を模索しているところである。
ビオトープ管理士 受験講習会の講師
ビオトープ管理士試験については、なかなか受験者が増えないので、講習会では環境、生態系について身近な事例でもって解説し、まず興味を持ってもらっている。環境問題全体を把握するのは大変なことなので、県内での身近な事例を示し、そこから考え方を展開してもらっている。
有明海岸堤防の防潮林の下草狩り
平成19年から有明海岸の堤防下に防潮林帯、幅10m、延長1.6kmを植栽してきたが、幼木の育成のため、景観の保全のため下草刈りと、ツル植物の巻き付き排除を行っている。年に7回の作業であり、労力と時間を要するが、近年の台風による塩害防止に役立っている。
佐賀市「富士町親林交流隊」
佐賀市の山間部に位置する富士町の市有の森林5haにおいて、26年前から植樹を続けてきたので、幼木の生育過程に合わせて下草刈り、枝打ちなどを続けている。都市部の一般市民が対象であり、年に2回の活動により山村集落との交流や森林保全の意義を身をもって体験してもらっている。
緑のカーテン「ゴーヤ」の栽培
弊社の南面、西面は全面ガラス張りであり、夏場は日射が強く部屋内のブラインドだけでは遮熱効果が薄い。南面は日射時間が短時間だが、西面は西日となり長時間照らされるので、西面全面の屋外にゴーヤを鉢植えし、日射を遮っている。社員みんなで育てることで自然に対する愛着も育っている。
山村集落におけるマウンテンバイクを通しての都市との交流
佐賀市富士町「苣木集落」は過疎や高齢化が進み、集落道路、水路、山林の草刈りなど維持管理が難しい状況にあった。そこへ隣接する福岡市のマウンテンバイクの愛好家グループが、山林でのマウンテンバイクの練習や競技の許可を求めてきたので、村の活性化につながればと貸し出すことにした。若者たちは場所を借りるお礼に集落の道路や水路や山林の草刈りなどに協力してくれるようになり、マウンテンバイクを通じて都市と農村の交流が始まった。
クリーク水路の護岸補強における間伐材の利用促進
佐賀平野には約2000kmにも及ぶクリーク水路がある。護岸が侵食され脆弱となっているので、これまではコンクリート杭やセメント改良工法により補強してきた。しかし平成21年度より間伐材の木杭を用いる工法が、山林の保全に役立ち、安価で工事の進捗が早いことから導入されてきた。課題として耐用年数が10年程度と短いため、少しでも長持ちさせる工法を模索しているところである。
佐賀市・佐賀大学「環境フォーラム」におけるトンボの生態調査
佐賀市と佐賀大学とが共同して、学生や一般市民を対象に20年前から環境に関する授業を開催している。今回はトンボの数が最近減っているとのことで、農村のクリーク水路のトンボと、都市公園の中の池に棲むトンボとの違いを調査した。
緑のカーテン「ゴーヤ」の栽培
会社の南面、西面は全面ガラス張りであり、夏場は日射が強く部屋内のブラインドだけでは遮熱効果が薄い。南面は日射時間が短時間だが、西面は西日となり長時間照らされるので、西面全面の屋外にゴーヤを鉢植えし日射を遮っている。社員みんなで育てることで自然に対する愛着も育っている。
佐賀市「富士町親林交流隊」
佐賀市の山間部に位置する富士町の市有の森林5haにおいて、25年前から植樹を続けてきたので、苗木の生育過程に合わせて下草狩り、枝打ちなどを続けている。都市部の一般市民が対象であり、年に2回の活動により山村集落との交流や森林の保全の意義を身をもって体験してもらっている。