登録年度 | 2018年度 |
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氏名 | 松田 和美 (マツダ カズミ) |
部門 | 市民 |
性別 | 女 |
年代 | 50代 |
専門分野 | 生命、自然への愛着、生態系・生物多様性 |
主な活動地域 | 兵庫県宝塚市 |
主な経歴 | 2007 宝塚市自然保護協会入会、2009 同協会理事に就任、2016 同協会事務局長に就任。主な活動は(1)生物調査、保全、再生活動 (2)自然観察会の実施 (3)環境体験学習支援活動。2013年度より宝塚市主催市民環境フォーラムこども環境会議コーディネーターをつとめる。 |
特記事項 | 2010 日本自然保護協会自然観察指導員、宝塚市自然保護協会受賞歴、2015 環境保全功労者知事賞、2017 宝塚市すみれ賞、2017 環境功労者環境大臣賞 |
活動の紹介
野外環境学習バードウォッチング
双眼鏡の使い方を事前学習していたため、現地ではすぐに観察を始めることができた。子どもたちは観察した野鳥を簡易図鑑で同定して観察シートに記録。わたしは生態の理解の助けとなるように言葉がけをした。授業の最後にチョウゲンボウが飛来。電柱から滑空してムクドリの群れを襲うシーンは子どもたちに強烈な印象を与え、自然に対する興味を喚起してくれた。
七草粥の会
里山保全活動をされているみなさんと活動地周辺の田畑から春の七草を摘んで七草粥を作った。摘み菜をして七草粥を作る家庭はとても少なくなり、わたし自身も初めての取り組みだった。無農薬米の提供や自家醤油、漬物などの差し入れもあり伝統食に触れる機会ともなった。また、ムクロジのタネで自作した羽根で羽根つき大会をするなど、自然の幸を多角的に体験する機会を提供できた。
どんぐり博士になろう!
地域の山林にどんぐりの木を育てたいという子どもたちの思いを受けて、小学校より授業の依頼があった。2時間の授業で、1時間目にクイズ形式を用いてどんぐりの知識を学び、2時間目にどんぐりの分類、土作り、どんぐりを植える作業を行った。
「森のワークショップとフリマ」における植物観察会
宝塚市の「きずきの森」のイベントで昆虫採集・植物観察を企画、植物観察会を担当した。きずきの森は近隣の方が散歩に訪れる憩いの森で、植物観察会の参加者は11時と13時の2回をあわせて20名余りだった。実験をしたり、ルーペで観察したりして大人も子どもも植物の楽しさに触れられるよう工夫した。
小学3年生野外環境学習
小学校近くの河川敷の植物、昆虫を調べることで生物多様性について学ぶ環境学習を行った。時間を前半、後半に分け、児童は植物、昆虫についてそれぞれ取り組んだ。わたしは昆虫を担当。子どもたちが捕虫網で捉えた虫をチャック付きポリ袋に入れて持ち寄り、それらを「バッタ」「チョウ」「コウチュウ」などおおまかに分類する。その後、個々の昆虫の種名と採集数を確認し、昆虫の多様性が感じられるよう工夫した。
五感を使って身近な自然にふれる
小学校3年生の環境体験学習として身近な野山で自然観察を行った。晩秋の木の実や草の実をルーペで観たり、触って観察し、散布の方法や工夫について考えた。いつの間にか服や軍手についてきた「ひっつきむし」(チカラシバ、イノコズチなど)は取り除くのが大変で、子どもたちが植物の戦略を体感するよい経験となった。植物が鳥や動物に果実を与え、種を運んでもらう共生について考えたことは生物多様性の大切さに気づく導入となった。昨年はやむなく座学のみの学習となったため、野外へ出ての学習は好評であった。