登録年度 | 2020年度 |
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氏名 | 伊藤 哲郎 (イトウ テツロウ) |
部門 | 市民 |
性別 | 男 |
年代 | 60代 |
専門分野 | 自然への愛着、生態系・生物多様性、3R |
主な活動地域 | 神奈川県横浜市 |
主な経歴 | 建設会社で生態系保全ほか環境業務に携わりながら、地域自治会、児童館と連携した体験型環境教育活動を展開、本物感のある教育で未来の環境リーダーを育成しています。分野は、生態系保全、海洋プラスチック問題、土壌環境です。SDGs、共生教育推進の観点から特別支援学校、環境NPOとも連携しています。 |
特記事項 | 取得資格:環境計量士(濃度、騒音・振動)、技術士(建設部門)、自然観察指導員(日本自然保護協会)、自然再生士、eco検定(環境社会検定)、環境サイトアセッサー、受賞履歴:eco検定アワード2019 エコピープル部門にて優秀賞受賞、委員等の就任:三井業際研究所(SDGs委員会、プラスチック環境汚染委員会) |
活動の紹介
「鹿革と伐採枝を活用したストラップ工作教室」(野生生物の減数管理の理解)
市街地で確認されるクマ、シカ、イノシシは害獣と呼ばれるようになり、ヒトの安全のために殺されることが多い。これら一部の野生生物については、活用される事が少ない状況下、これら動物の命の活用を推進する環境学習です。シカなどの革を活用したストラップ工作教室で活動スタート、本年度は革の活用に加え、公園管理で発生する伐採枝を焼却処分することなくCO2を目指すイベントです。イベントでは、シカの革と伐採枝を薄切り加工した素材を活用したストラップ工作教室を提供している。併せて動物の命の大切さも学習内容に加えています。
「セミの羽化の親子観察会」(東京都中央区)
東京都の公立児童館と地域住民と協働した、セミの生物多様性の学習イベントです(参加人数:親子60組)。学習プログラムは、学習室でセミの生態系を学び、その後に、夕刻から近隣の講演に親子に移動して、土中から這い出して出てくるセミの幼虫を観察、その後の羽化までの様子を観察しながら、セミの生態系を改めて理解する。地面を這い歩くセミの幼虫がヒキガエルに捕食されたりの様子もきちんと理解頂き、生態系ピラミッドまで学習するイベントです。
「うみの環境しらべ隊」
「海洋プラスチック問題」の勉強会として、三井グループ企業から依頼され、企業の家族たちを対象とした環境教育イベントを協働支援した。対象は同社員の親子(20組)であった。場所は横浜市内の「野島海岸」であった。学習内容は、世界的な海洋プラスチック問題に関する机上説明の後、海岸に移動してプラスチックごみを採取、プラゴミが海に流入にする経路、原因物質を学び、更に、ゴミの比重、劣化を分析、海岸の一定面積の採取されるプラごみ量から海岸全体に存在するプラごみの計算してもらう学習体験です。
海の環境しらべ隊(神奈川県逗子海岸開催)
逗子市の黒門カルチャークラブと連携、海洋プラスチック問題の勉強会(机上)を行い、そのあと、逗子海岸に移動して、地域の子供たちと「海洋プラスチック調査(マイクロプラスチック採取)」を行い、採取したプラスチックの発生源の推定、プラスチックの種類・比重分析などを行い、海底マイクロプラスチック量の推定、生態系への影響を親子で
学習いただいた。活動はNPO[チームくじら号、湘南ビジョン研究所ほか」と連携して活動した。
鹿革バッジ、ストラップ工作教室(野生生物の減数管理の理解)
尾瀬ケ原での野生鹿の減数管理で発生する鹿革を活用した鹿革工作教室、「なぜ、野生生物の減数管理が必要なのか」を学び、その野生生物の革を活用した「命の学習」を併せて展開している。減数管理の頭数を減らすためには、私たちの生活のあり方、森林管理の推進支援として何ができるのかを考える。
ずずむし交換会(すずむし飼育を通した地域交流)
地域の児童館、周囲住民自治会、協働大学と連携、鈴虫の飼育を通した「生態系保全」「命の学習(出前授業)」を展開した。コロナ感染対策の関係で、今年度も活動制限はあったが、親御さんからの切望もあり、十分なコロナ対策のうえ、児童さんたちと交流した。孵化から産卵までの観察の中で、鈴虫のエサの好き嫌い、脱皮回数の調査、近親交配による来年度の奇形回避のための、近隣高齢者との交流をしながらの交換会を実施した(7年に及ぶ継続活動)
すずむしプロジェクト(東京都中央区立佃児童館学童クラブ)
すずむしの飼育を通じた「生物多様性と命の学習」を主目的にしたESD活動。活動の中で、健全なすずむしを毎年孵化(近親交配防止)させるために旧来から行われてきたすずむし交換会を復活させ、そのイベントを通じて地域の高齢者と顔の見える関係を構築、地域防災にも貢献可能なESD活動を実施。
映画「マイクロプラスチック・ストーリー~ぼくらが作る2050年~」サマースクール
米国NPOが制作したマイクロプラッスチック問題を題材にした映画の日本語吹替え版の制作に携わる声優の子供たちを対象に「海洋プラスチック問題の現実」「プラスチック問題に苦しむ野生生物」をテーマに声優活動開始前に「サマースクール」を開催、声優、映画監督を交えた意見交換の場をつくるESD活動を企画・運営した。
海の環境しらべ隊(海岸でのマイクロプラスチック漂着実態調査)
世界的に深刻化する海洋マイクロプラスチック問題をテーマにした体験型ESDとして、協働するNPOと共に、海岸でのマイクロプラスチック調査をを通して、「なぜ海岸にゴミが打ち上げられるのか」「プラスチックごみは海洋をどのように移動、どのようなプロセスでマイクロプラスチックが生成されるのか」「どのような生態系への影響があるのか」などについて、本物感のあるESDを実施した。この問題を正しく理解して貰い、危機感を持ってアクションを起こせる未来の環境リーダーを育成する事を目的としたESD活動。